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もっと簡単なことじゃない?

現在、8月後半。まだまだ日差しは強いし歩いただけで汗が出る。
ふと思い出して、投稿していない下書きの文章(1ヶ月ほど前のもの)を読んでみた。
なかなかヘビーなことを書いているなぁと最初は感心していたが、次第に今の自分がその時よりも状況が悪化している事実に落胆した。

ここ2週間の私は、今までにないくらい小さなことでイライラしたり、眠れない夜を過ごしたり、何かしようものなら「不安」が必ずついてくるような日々を過ごしている。
正直、もう全てを投げ出したい。
辛いだとか苦しいだとか、すがれるような家族はいない。パッと頼れる友達を思い浮かべては考えるのをやめる。
付きまとうのは、友達に会うのも億劫になるほどの人と関わることへの「不安」。
私の負のオーラで友達が嫌な気持ちになるのは嫌だ。こんなめんどくさい私に付き合わせるのも申し訳ない。

考えただけで頭が痛くなる。

本来の明るくて楽しいことを全力で取り組む私はどこへ行ったのだろうか。
私だけ永遠に梅雨が続いている、そんな気分だ。

夏休み

夏休みに入り、2、3週間はバイトや好きなことに費やした。
本を読んだり、カフェに行ったり、絵を描いたりした。どれもすごく楽しかった。

本は4冊読んだけど、どれも他者だけでなく自分のことも受け入れることが大切だというメッセージがこめられたものだった。
本屋で惹かれて手にした本は、その時必要な言葉をくれると聞いたことがあるけれど、4冊連続同じメッセージにはさすがにこたえた。
たしかに、私は自分を受け入れていない。

2、3週間好きな事をしてきて楽しかったけど、趣味だったインスタの投稿や毎日あげていたビーリアルも気がつくと辞めてしまっていた。さらには、自分が笑顔で写っている投稿を全て消してしまっていた。
それと同時に「幸せ」という言葉が思い浮かぶたび、私にそんなこと言う資格はないと自分を否定していることに気がついた。
ゾッとした。このまま私は何かに怯えながら生きていくのかもしれない。

以前は、私の投稿を誰がどう受け取るかという部分に気を取られたことはなかった。何も気にせず日々の楽しかったことを写真に撮ってメモ(記録)として投稿していた。
自分の好きなものだらけになる投稿欄が花束のように輝いて見えて大好きだったのだが、その輝きは今の私には眩しすぎた。

1人時間を過ごしてきて、このままだとずっと1人でいることを選んでしまいそうな私は大学の友達や幼なじみと会う約束をした。
そして、今の自分の状況を話すことにした。わかってほしいというより、自分がどこに向かって歩けばいいのか知りたかった。

いざ友達に会うと、いつも通りに接してしまう。それでも、うまく笑えている気がしない。今日は話すのやめようかな、辛い思いしたくないしな。そんなことを何度も考えた。でもやっぱり、今こんな重い話をできる人は限られた友達しかいない。
意を決して自分が一つ一つ紡いでいく言葉の重さは、どの友達の顔も曇らせた。話している間、友達の目を見れなかった。なんでこんなに涙が出てくるのかも、自分ではわからなかった。

幼なじみには、「一番大切にしなきゃいけないのは自分自身だろ」と一喝された。
「誰かのことを考えて自分のこと後回しにするなんて私からしたらありえないし、私は私が幸せならそれでいいと思ってる。だから宵もそう思わなきゃ。自分を一番幸せにしてあげなきゃ。」
やはり、私は彼女の言葉を受けると笑ってしまう。私が考えたこともないようなことをさも、この世の習わしかのように伝えてくるから。本当に私って生きづらい考え方してるよなってあほらしくさせてくれる。やっぱり伊達に友達歴を伸ばしているわけではないと実感する。

大学の友達には「宵ちゃんは頑張っちゃうのが宵ちゃんなんだから、何も間違ってないよ」とか「宵ちゃんの周りにはそんな変な奴いないと思うな、自分の好きな人たちと会いたいときに会って、めんどくさい時はさぼっていいんだよ。」とかそんなあたたかい言葉をもらった。
ああ、その通りだなと思う。すべてのことに不安を抱えて、幸せだと感じた自分を否定して、どこにも居場所がないように感じて。誰のために私は生きてるんだ。
私は信じてた仲間や感じていたこと等に裏切られた瞬間から、自分の考えるすべてが間違っているものとして記憶に刻まれるようになった。そんなこと意味がないと頭ではわかっていた。しかし、身体は言うことを聞かなかった。
今、極限まで落ちている私と正面から向き合ってくれる友達がこんなにいるということ。私は誰よりも幸せ者だと思う。たしかに、一つ仲間を失ったという事実は残る。でも同じ期間で別の場所で築き上げてきた友情がある。正直、また失うのではないかという不安は消えていない。それでも、私を大切にしてくれる友達の手を離してはいけない。これだけは確かだ。

頑張ってみる?

完全復活した。とはさすがに言えないが、やるべきことが分かったように思う。
私はいつも何かしら頑張って生きている。常に小さな目標を立てては、達成するための努力をしているような毎日。それが楽しいし、自信につながっている気がする。言葉にすると、かなりストイックな性格をしているように思えるが、まあそんなに大したことでもない。
しかしここ数か月、頑張ることを諦めていたなと友達と話していて気づいた。

だからね、何か頑張ってみようかなって思ったわけ。何を頑張ろうかなって考えだしたらいろいろ出てきた。
絵本つくろうかな、部屋を改造してみようかな、動画編集してみようかな、とか。
クリエイティブなことばっかりで驚いたけど、夏休みだしいいかもね。

なんだか少し、光が見えた。天を仰げばまだ雲ばかりで、体を濡らす。少しずつでもいい。光を辿って彩りのある世界にまた戻りたい。
梅雨が終わるのは、私次第みたい。

待ってろよ、夏。

春キ宵

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