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学んだこと。

つい数日前、
私の中で常に突っ張りつづけていた糸がプツンときれてしまった。
私は、大好きだった部活を辞めた。

この二年間は部活とも、部活の仲間とも全力で向き合ってきた分、たくさん笑ったし、たくさん涙を流した。
泣いてる方が多かったか。

「ああ、つかれた。」

辞めると決意ができた瞬間から、びっくりするくらい身体が軽くなった。
人には限界があるということを、私は初めて体感した。

忘れてたもの。

私は自分の置かれた環境でベストを尽くすことがモットーで生きて来た。全ては自分の選んだことだから。
たとえ、どんなに忙しかったりきつかったりしても、あらゆる方法で頑張るし、言い訳したくないという気持ちが強かった。

部活を辞めたのは、
部活の日に起きれなくなったり、部活のことを考えると涙が止まらなくなってしまったり、部活に行けても笑顔を作れなくなっていたり、半分鬱のようになってしまったからだ。
自分がこんなに追い込まれていることに気づけなかった。
このままじゃダメだって、私にとっての幸せを考え直さなきゃ行けないって、心から思った。
もう部活を、仲間を、大好きだと言えない自分がいるから。
私は、みんなに自分から辞めるという趣旨を伝える気力を持てず、監督を通して伝えてもらった。

部活を辞めて1ヶ月ほどたった。
みんなには会っていない。
私は年中、部活に拘束されているかのように部活の予定と出費とを考えながら生活していた。
この環境だったから、友達と遊べないのも好きなことをできないのもしょうがなかった。
まず、"できていない"とも思ったことがなかった。それだけ熱中してきたのだろう。
だからこそ、
幼なじみと頻繁に会えるようになったり、
本を読めたり、勉強したり、おしゃれしたり…という環境に直面して、驚いた。
こんなに自分にやりたいことがあったのか。
私は私を1番苦しめていたんだと思う。
楽しいことが好きで、いろんなことに興味があって、笑顔でいることが私なのに。
なんで、忘れていたんだろう。

ともだち。

大学3年の前期。
去年は授業がかぶらなくて、あんまり一緒にいられなかった友達と過ごせる時間が増えた時期。
(男女5人)
部活を辞めたタイミングだった。
私が今、学校へ行けるのは彼らのおかげだと思う。
彼らはおしゃべりなので、ずっーーと話してる。
うーん、特に中身もないこと議論してることが多い。
うるさいなぁとか言ってるけど、私もこの意味もない話に加わるのが好きだ。
なんだかんだ、宵ちゃん宵ちゃんって来てくれるし、私のいいところ悪いところを見つけたら言葉にして言ってくれる。
ムカつくこともあるけど、もう3年目の付き合いだと慣れてくる。居心地いいことに変わり無い。
彼らといる時の私はかなり自由に動かせてもらってるしね。
部活をやっていた時は、彼らとの時間を後回しにしてしまっていた自分を責めたい。
それくらい余裕がなかったとも言えるんだけど。
みんな私を大事にしてくれる。

逃げても良い?

なんで気づけなかったんだろう。
私にとって大事なことは、なに?

(ただ、大好きな仲間と試合に出たかった。)

部活の仲間は、私のことどれだけ見てくれてた?
一緒にいすぎたからこそ、私のこと見えなかった?
私の心が強すぎたから、わかりづらいから。ほっといてもケロッとして戻ってくるって思ってたから、私に誰も声をかけてくれなかったのかな?
なら、しょうがない。

全部全部、合理化して私は自分の中に歪んだ事実を落とし込むしかなかった。

そりゃ、大事にしてくれる仲間はいた。
一緒にいるだけで伝わってくるものだってあるし、わざわざ言葉にしないよね。
誰のせいでもない。でも、偶発的に私がこんなに追い込まれることなんてないとは思う。
こうなったのは、遅かれ早かれ必然的だった。
根本的なところからどんどんズレていっただけだと思う。
きっとみんな私のこと怒ってるし許せないんだよね。逃げてるって言われてもしょうがない。
逃げないと、壊れちゃうよ。
私の気持ちになって考えてくれたことはある?
辛かったんだよね。
ねぇ、みんな。関係を切るしか道はないのかな、せっかく出会えて、2年間を共に過ごしたのにこれで終わりなのかな。
私はもうみんなのところには戻れないよ。
私はそこに必要ない。
少しでも思い出すとまた動けなくなっちゃうんだ。涙も止まらない。
辞めてから1ヶ月以上も経ったのに、まだまだ何もできなくなる時があるんだ。
みんなのこと嫌いになったわけないんだけどね。
みんなに会ったら、また笑えなくなっちゃうと思うんだ。
理想の自分と本当の自分がどこまでも噛み合わない現実に、私は今日も悩まされている。

学んだこと。

今回の件で学んだことといえば、何事にも限界があること、自分の気持ちを大切にすること。

努力すれば絶対に報われるって信じてた。
高校生のころ、先生から「努力しても報われないことだってある」、何度も言われた。
あの頃は「なんでそんな酷いこと言うんだ」って思ってたな。
先生、今わかりました。努力もやめなければならないときが来るということ。
走り続けても足が動かなくなったら意味がない。
でも先生、足を止めるべき時はいつなんでしょうか。それだけはまだわからないです。

ありがたいことに、私を大事にしてくれる人は何人もいる。
「宵ちゃんが幸せでいてくれればそれでいい」
その言葉の意味と、なぜ向き合えなかったのだろう。
私を大事にしてくれる人たちを心配させちゃダメだよ。もっと自分を大切にしよう。
気づかせてくれてありがとう。
いつも支えてくれて、ありがとう。

p.s.
先生の言葉でもう一つ思い出したことがある。

「努力は無駄にはならない、やった分だけ力になる」

今まで頑張ってきたことは、私の力になっていたのだろうか。
漠然とした疑問を今日も私は抱えている。

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