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悩むとハゲる

僕はこういう性格だからって言い聞かせてた。
いくら頑張っても、元の性格を変えることはできないんだ。
そう思い込んでいた。
ある意味、人生をあきらめていたんだ。
でも、それをやめようと思ったきっかけは、、、

ハゲてきたことだ。
ある時ふと思った。

    「自分、ハゲてまで何を悩んどんねん。」

今まで毎日毎日あーでもないこーでもないと、頭をこねくり回して考えていた。
実際、今でも母親の全ての音を聴き取り、機嫌をうかがっている。
父親の機嫌だってそうだ。
一緒に居るときはいつも機嫌を損ねないか確認する。
その状態がやはりおかしいんだ。僕は家を出る必要がある。
両親の前以外でなら、そこまで他人の機嫌を気にすることはない。
一緒にいたい人としか、一緒にいないからだ。

しかし今思えば、僕はどこにいるときも、他人の機嫌をうかがっていた。
友達の前でさえ。
でももう、ハゲてまでそこを考える必要はない。
それは、意味の無い自己犠牲以外の何ものでもない。

なんだか急に、馬鹿らしくなってきちゃった。
いつまでもそこに固執することが。
もうやめて、楽になろうよ。

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