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2021.3.30 哲学の春

昨日、集中稽古前の最後の稽古がありました。
だいぶ、仕上がってきています。

いいテンポと波が生まれ、気持ちいい瞬間が増えてきました。
そして、愉快なシーンもちゃんと愉快なものになってきています。

台本には、20ページ弱にわたり、「喪」の全体を把握するために必要な哲学的思考のバックボーンが書かれており、
読み合わせはそこをみんなで回し読みするところから始まったのですが、
多くの哲学用語を共通言語として持ち始めた僕たちの稽古場は、
とても刺激的で、
新しい何かが生まれる気配が常に漂っています。

先人たちが人生を費やして残した思考の圧縮技術たちを、
芸術創作に活かさない手はないです。

あるシーンの稽古で、歩ちゃんと、「自由」について議論する時間がありました。

画像は、その時に僕が書いた謎のメモです。

別のノートにも書いたのですが、「自由とは、予定を自分の意思で覆せること」だと僕は思っていて、
それを軸に、
とあるせりふが、なぜそうなるのか、
ということなどについて話し合いました。

かなり本編のネタバレに関わってくる内容なので、あまり詳しいことは言えませんが、原作の「かもめ」を知っている方なら、ニーナがどういう人物で、どういう物語を背負っているのかわかると思います。

ニーナにとって「自由」とは何なのか。

そして、ニーナを演じる歩ちゃんにとっての自由は?

7月に控える「女」にもつながってくる、大事なテーマです。
これからまだまだ、一緒に考え行きたいなと思っています。

こうして話し合いが綿密に行われ、
みんなで刺激しあい、成長していっている実感がとてもあります。

まりあとは、ノゾミの時から数えて1年半になりますが、
彼女の、演劇におけるお芝居のスキルはどんどん向上しているなと感じます。
「喪」では、その成長にきっと皆さんも気づくでしょう。
僕も、まりあに要求するものがどんどん増えていて、
とても楽しいクリエイションができています。
これからが楽しみです。

チケット、まだまだいつでもお越しいただけます。
1週間切ったくらいからは徐々に減っていくだろうと思いますので、
予定が分かり次第、予約の方もよろしくお願いします!

作品の雰囲気がわかるティーザー動画はこちら↓

換気と消毒をして、お待ちしてます!!

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