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【イギリス旅行記サッカー編】グランパスサポーターがグーナーになった日

今回はイギリス旅行記サッカー編として、プレミアリーグ・アーセナルの開幕戦について書いていきます!

前回の記事はこちら!

プレミアリーグの現地観戦はイギリス旅行のメインイベントだった。

このためにイギリスに行ったと言っても過言ではない。

これまで名古屋グランパスのサポーターとして、Jリーグの試合ばかり観てきた。

昨シーズン後半から欧州サッカーを見始めたのだが、なかなか現地に行けないこともあり、どうしてものめり込めなかった。

これまでスポーツ観戦にハマったのも現地観戦がキッカケだったし、観客が作り出すスタジアムの雰囲気が大好きだから。

こうしてサッカーの本場であり、世界最高峰のイングランド・プレミアリーグ現地観戦計画は決行された。


なぜアーセナルなのか

昨シーズンのプレミアリーグにおいて優勝争いを繰り広げたのは3連覇中の絶対王者マンチェスター・シティとアーセナル、リヴァプールの3チームだった。

最終的にはマンチェスター・シティが4連覇を達成し、アーセナルはわずかに及ばず2年連続の2位に終わった。

アーセナルを応援する理由は、クラブのレジェンドであるアーセン・ベンゲル氏の存在が大きい。

ベンゲルはアーセナルで22年間(1996-2018)監督を務め、2003-04シーズンには無敗優勝を達成した名将である。

現アーセナル監督のミケル・アルテタもベンゲルの下でプレーしており、その影響を受けている。

そんな偉大なベンゲルだが、アーセナルの前には私の愛するグランパスの監督を務めていたのだ。(1995〜96年)

グランパスでは天皇杯優勝を達成し、後に監督として優勝をもたらしたピクシーことドラガン・ストイコビッチも指導していた。

つまり、ベンゲルの存在によってグランパスとアーセナルは繋がっているのだ。

2013年にはアーセナル・アジアツアーとして、豊田スタジアムにてグランパスvsアーセナルの試合が実現している。

ちなみに、今シーズンからサウサンプトンに元名古屋グランパスで日本代表の菅原由勢選手が加入したため、サウサンプトンにも注目している。

アーセナルを知るためにやったこと

現地観戦にあたって、アーセナルのことをもっと知るべく以下の3つの教材で予習を行った。

①ミケル・アルテタ監督とアーセナルによる「革新と挑戦」の軌跡を追った1冊

アーセナルは今でこそ優勝候補筆頭に挙げられるほど力をつけているが、2019年のアルテタ監督就任当初チームには問題が山積していた。

そんな中でアルテタがいかにリーダーシップを発揮し、チームとサポーターの絆の再構築や規律の浸透に取り組んできたのかを知ることができた。

②2021-22シーズンを追ったドキュメンタリー


前年度8位に終わったチームをさらに引き上げるべく奮闘するアルテタとチームの様子が事細かに撮影されており、まるで自分もチームの一員であるかのように没入することができた。

長いシーズン良い時も悪い時もあるが、アルテタの信念は一貫しており、情熱的で選手想いの姿に胸を打たれた。

③エルゴラッソ アーセナル特集号


今シーズンこそ悲願のリーグ優勝を果たすべく、チームの現状や今後の展望を語ったグーナー(アーセナルサポーター)必読の1冊。

優勝できるだけの戦力は十分揃っており、後はここからの積み上げとピンポイント補強があれば優勝間違いなし!と期待が膨らんだ。

いざエミレーツスタジアムへ

8月14日(水)

スタジアムツアーに参加すべく、エミレーツスタジアムへと向かった。

目の前にそびえ立つエミレーツスタジアムはまさに圧巻だった。

豊田スタジアムも日本を代表する最高のスタジアムだが、エミレーツスタジアムは美しく壮大で魅力的なスタジアムであった。

ピッチサイドに降り立つと、スタンドからピッチまでの距離の近さに驚いた。

ツアーではその他ロッカールームや監督室、メディア対応室など、チームが使用するありとあらゆる場所を見学することができ、これが世界最高峰の設備かと感嘆させられた。

ベンゲルの銅像も展示されており、アーセナルにとって彼がいかに偉大な人物かを改めて確認することができた。

開幕戦を勝利で飾る

満を持して迎えた8月17日(土)開幕戦

18番(冨安選手)のユニフォームに身を包み、エミレーツスタジアムへと向かう。

電車には既に多くのグーナーがおり、興奮が高まる。

スタジアムへ着くとそこは試合日ならではの熱気に包まれており、シーズン開幕を今か今かと待ち望むグーナーで溢れていた。

我先にと駆け足でスタンドへ行き、自分の席を探す。

上段だったが眺めは最高。

スタジアムでは人種やハンディキャップの有無に関わらず、誰もが平等に楽しく試合観戦ができるような呼びかけや工夫が施されていて感心させられた。

しばらくじっくりと景色を楽しんでいたが、試合開始30分前になっても観客はまばらだ。

苦労して手に入れたプレミアチケットのはずだがなぜだろうと思ったが心配は無用だった。

彼らは試合開始ギリギリまでビールを飲みながら顔見知りと談笑して楽しんでいるのである。

これが彼らの日常であり、ここはパブさながらの酒場なのだ。

試合開始時間にはスタンドは最上段までぎっしり埋まり、全員が立ち上がって我がクラブの歌を大熱唱。

そのあまりの迫力に鳥肌が立ち、思わずたじろいでしまうほど圧倒された。

ああ、これが見たかった景色であり、体感したかった本場イングランドのサッカーだ。

試合は白熱した展開で、相手チームの危険なプレーや主審の微妙な判定に対しては、普段は紳士なイギリス人も抗議の声を上げていた。

だがさすがグーナーたちは目が肥えている。

良いプレーには拍手、悪いプレーにはブーイングとメリハリがハッキリしていて、嫌な感じは全くしない。

ホームの大声援を受けたアーセナルは2得点を奪い危なげなく勝利。

ゴールの瞬間はスタンド全員が一斉に立ち上がり、お祭り騒ぎの大歓声をあげた。

あの瞬間はきっと一生忘れないだろう。

私はこの日本当の意味でグーナーになったのだ。

生まれ育った我が街のクラブを応援する。

そんなサポーターたちに憧れてきた。

私は愛知県で生まれ育った訳ではない。

ましてやノースロンドンなんてもっての他だ。

でも、好きなっちゃったんだから仕方ないじゃないか。

心は熱く赤く燃え上がっている。

この世界に愛するクラブが存在し続ける限り、私はサポーターを続けるだろう。

優勝の美酒に酔いしれる日を待ち望みながら、今夜も遠く離れた日本から声援を送る。



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最後まで読んで頂きありがとうございました!

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