【50代】はじめての俳句 挑戦中!【独学】
☆『とうとう俳句を始めました』
その昔。
祖父母が俳句をやっておりました。
祖父は烏声、祖母は刀司女という俳号で、毎日俳句をひねっていたものです。
当時の祖父母は60代でしたが、今時の60代とは違ってすっかりご隠居の風情でした。
わたしが小学校5年の時に亡くなった祖父は、孫であるわたしにも俳句を教えたかったようですが、結局手ほどきは受けずじまい。
なので、この歳になるまで、俳句らしい俳句は捻ったことがありません。
先月、父が自宅で転倒し、病院やら施設やらへの移動、その連絡や手続きなどに追われて、わたし自身なかなか自由に動けないこの頃、家にいて楽しめることを始めようと、ついに俳句に手を出しました。
もちろん、俳句のいろはも分からないので我流でひねっているわけですが、まあ、出来不出来は別にして、これがなかなかに面白い。
愛犬、愛猫、季節の花々。
頭によぎったことを三十一文字におさめるのは、小さな鞄に沢山の荷物を押し込むような作業。
ああでもない、こうでもない、ひとつ減らしては、また戻し、やっぱり要らないやと投げ捨てる。
何を残して、何を捨てるか。
我が人生もまた、そんな取捨選択の段階のお年頃かもしれない。
☆『初めての俳句』
というわけで。
以下、遥歌、二月の俳句。
2/3
寿司喰らひ 恵方の先の春想ふ
2/4
春立てど 猫はとぐろをまだ解かず
2/7
残寒や 護美をおもちゃの鴉二羽
2/11
愛犬と別府の春を地獄旅
2/13
白梅のもとに尿(いばり)や 無粋狗
2/20
春浅み 重き衣の手離せず
公園にボールぽつんと 梅月夜
2/22
冴えかへり 犬の散歩も辛き朝
2/24
ふぐり無き牝犬を花のごとく愛づ
2/26
水仙の咲きのこりたる池の端
はてさて。
彼岸の祖父母、もう少しなんとかならぬのかと、嘆いているやもしれません。