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【10万ボルトTVにありがとう】


解禁されましたので、綴ります。

[落合陽平の10万ボルトTV]様に歌詞を提供いたしました。

タッグを組んだのは、〔ヘタリア〕のときから公私共に長いことお世話になっている[神村紗希]様です。



この度、歌詞をご提供することになったとき。
ふと頭に浮かんだのが〔ありがとう〕というタイトル、そして、テーマでした。


‘5周年感謝祭’用の楽曲と伺っていたのもありますが、このチームの方々ならば抽象的に描いたりせずに真っ直ぐな言葉が合っている…と思い、シンプルに感謝の言葉そのままを選択。


歌詞の制作ですが、基本的に‘曲先’…つまり楽曲が先にあって発注内容にあった歌詞を乗せていくことが9割でして。


今回も、楽曲を頂いてからの作詞となりました。


紗希さんの楽曲が私の元へ届く。


紗希さんの楽曲は、歌詞を載せるのが楽しい。
ご本人が作詞編曲だけでなく歌を歌われるということもあって、メロディに歌心があり、載せる言葉が音に凄く馴染みやすいのです。

何パターン乗せてみても、凄くしっくりくるのです。
そのため、いろんなパターンを乗せて楽しく制作しました。


楽曲制作を進めるにあたり、10万ボルトTVの皆様と紗希さんとミーティングを行いました。

その際に決めたテーマ。

・大人になるって悪いことじゃないんだよな
・大袈裟に感動を歌うような内容じゃなく等身大の言葉
・ファンの皆様(周りの人達)への感謝の気持ち


大人になるって悪いことじゃない…について。


子供の頃は、‘大人になる’って特別なことだと思っていた。
車の免許を取得したり何かのお仕事に就くかのように。
突如‘大人というステージ’へ立たされて‘大人というキャラクター’になるみたいな。

そんなふうに思ったことありませんか。

けれどどうだろう。

実際のところ、いつの間にか年齢を重ねているような。
子供の頃から地続きのまま、少しずついろんなことが変化していないか。
免許も資格も戴冠式もなく、あっさりと大人になっている。

大人になるって、ネガティブなイメージを与えられがちだけれど、果たしてそんなに恐ろしいことなのだろうか。

確かに、体力とか色々とキツいことが増えるけれど。
逆に、できるようになったことの方が多くないだろうか。

そう。全然ネガティブなことなんかじゃない。むしろ凄いことなんだ。


子供のままレイヤーを重ねているだけで。
経験値として年齢が増えていって。
何気ない思い出が自分の映画みたいにコレクションされていく。

とはいえ、日々暮らしているといろんなことがある。
落ち込んだ時にそんな状況と向き合い俯いてみるのも悪いことじゃない。
けど、歩き出さなきゃいけないタイミングって毎日必ずのように訪れる。

そんなときに漠然とだけれど、大人になるって悪いことじゃないよな…ってちょっとポジティブに捉えてみよう…、そんなふうに考える背中を軽く押してくれる存在が、〔10万ボルトTV〕さんだと思っています。




そして、等身大の言葉について。

例えば、‘さあ!感動してください!’といった角度からつくられた楽曲もあって、そんな楽曲にしかない役割ってのも勿論ある。
感動を煽ってくれていることによって、何も考えずに一心不乱に泣くことができたり感傷に浸ることができる。
効能の高い温泉にどっぷりと浸かるようなものだと思っている。


一方で、〔飾らない言葉〕だからこそ伝わるものがある。
この楽曲は、10万ボルトTVのメンバーである落合さんが歌い、栗田さんと三輪田さんが演奏する。

そのことが何よりのメッセージであると解釈しています。

そんなメッセージを純度高くお届けするには、なるべくシンプルな方がいいだろう。

誰しもが知って(実体験なり映画鑑賞なり…)いる景色を描きつつ、さりげなくシンプルに‘ありがとう’を伝えてもらいました。




そして、皆様への感謝。

これは、最初のミーティング時からご提案いただいたメッセージでした。
ファンの皆様そして周りの皆様への感謝を伝えたい。
そのように伺ったことから、冒頭に書いたように‘ありがとう!’というテーマが浮かびました。


5周年。
あっという間だと思えそうな時間だけれど、5年間なにかを全力で続けることって本当に難しいことだと思う。

私ごとではありますが、今年、作詞家活動20周年を迎えました。

何かをずっと続けることの難しさや、そのために必要なものは、自分なりにですが知っているように思います。


必要なもの…色々とありますが、中でも、‘応援してくれる人’…つまり、自分(達)がやろうとしていることに対する賛同者がいてくれることがどれほどまでに勇気を与えてくれるか。


MCにて落合さんがおっしゃっておられました。
皆様がいたからここ(感謝祭のステージ)に立つことができている。
その言葉が全てを表しておられると思います。



作詞家活動21周年目を迎える記念すべき1作目が、[ありがとう!]になりました。


愛おしくて大切な作品となりました。



そんな素晴らしい作品を書かせてくださいました皆様へ。

[ありがとう!]

本当にありがとうございます!


歌詞カードを読むのが好きで、幼い頃からずっと歌詞カードを読んでいました。
そんな私は、ぜひこの作品の歌詞を読んでいただきたい。

‘ここってひらがな表記なんだ!’とか‘こう言ってたんだ!’とか‘こことここって意味がかかってるのかな!’とか、色々と知ってもらいたい。想像してもらいたい。

皆様からの声が多ければ、そんな機会(CDを手に取ったり歌詞表示機能を使えたり)が訪れるかもしれませんね、わかりませんが。


感想、読ませていただいてます。


あらためまして、本当にありがとうございます!


作詞家 東川遥

ほなね!


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