プレゼンの結果生きている
世界にさようならを告げて消えてしまおう。
…なんてことを言ったら、ネガティブな印象を与えるのだろう。
「大丈夫?」「心配だよ?」「悩んでるのかな?」なんて思わせてしまうかもしれない。
結論から言おう。
私の人生は、[プレゼンとプレゼンの結果に生を選んでいる]のである。
スケジュールが一段落ついたとき、次の予定をざっくり決めるだろう。
その時に、選択肢のひとつとして‘終わり’が肩を並べる。
なんの曇りもなくシンプルに〈ただそれだけのこと〉だったりする。
写真家のインベカヲリ★さんとお茶をしたときのこと。
「ものすごく合理的な考え方の持ち主だね。」
あうたびに鋭い感想をくださるインベさんからそのように言い当てられたことがある。
悲しくて辛くて消えてしまいたい…。
嫌なことがあったから生きていたくない…。
余裕がないから終わってしまいたい…。
そんな大事じゃない。
先ほども記したように、お仕事とか遊びとかの予定が一段落ついたとき。
〈さて。次はどうしようか。走る?休む?終わる?〉
そんな感じで、選択肢のひとつとして[将来の方向性会議]に上がってくるだけである。
例えば。
〔走る〕〔休む〕〔終わる〕のテーマで、それぞれがプレゼンし合うわけだ。
その結果、終わる以外の選択肢を選び続けた…プレゼンの説得力が強かったから今日生きているわけ。
そこで、困っているのが、今年のプレゼンだ。
今年の〔終わる〕のプレゼンが強い。
年齢的にも区切りがいい。
作詞家20周年をむかえることがかなった。
大切な存在達が生きている。
こんな感じで、‘ここで終わっておくのが1番綺麗だろう’と、なかなか説得力のある説明を繰り広げてくるわけだ。
とはいえ、別の選択肢達もそれを黙って聞いているわけじゃない。
〔ひとつのことに多めに力を注いでみよう〕のカードが結構頑張ってくれている。他にも、〔健康について今まで以上に気をつけよう〕だとかいろんなカードがそれぞれのメリットを持ち出して意気揚々とプレゼンしてくれている。
終わる…に打ち勝って、引き続き生きていられるのであれば、また皆さんと会う日だってあるだろうし、一緒に何かお仕事とか遊んだりとかお話ししたりとかすることもあるだろう。
こうやっていきなり聞くとちょっと驚くかもしれないけれど。
あの日あなたと会った私も、あの日あなたが見ていた私も、あの日あなたと知り合った私も、そうやって生きていただけだから心配しないでほしい。
客観的に自分のことを見ている。
その距離感というか視野が大きいためそろそろ消えたほうが綺麗かもねなんて発想が出ているだけ。
それって自分の仕事とか生き方とかスタイル的に物凄くプラスになっている。
こんな私だから、あなたは私を好きなんだろう。
こんな私だから、あなたを救う時があるのだろう。
こんな私だから、あなたと話をするのだろう。
そう思って、引き続き見守ってくれたらと思う。
今、ちょっと消えようかななんて悩んでいる人。
今、ちょっと明日のこと考えたら消えたほうがいい気がしてる人。
今、ちょっと消える方向に進んでる人。
別の線からのプレゼンを試してみてよ。
もしかしたら、なんてことないけどなんとなく面白いプランが他にあるかもしれない。
別に、他のプランをとったって誰も責めないから。
お互いに、お互いの中のプレゼン達を真剣に行なって、また会いましょう。
また話しましょう。また笑ったりしてみましょう。
ほなね。