謎の誤解(元アイドル?)を解いておこう
謎の誤解についてちょっと話しておこうと思います。
人と人を繋ぐときの立ち回りが上手な人っているよね。
自分もそうでありたいと思いながらも、なかなか思うように動けないことがある。
それもまた、人間らしさかなと思ったり。
さて。本題に入ろう。
謎の誤解が一人歩きしかねない紹介を、‘良かれ’と思ってされることがたまにある。
[元々アイドルとかやってた子なんです!]
↑これだ。
母のお店を手伝っているとき、お客様からお客様へ私のことを話す場合とか。
作詞家としてお仕事に参加している現場で…とか。
なぜか[元アイドルの〜]という情報を良かれと思って付け加えてくださる方が一定数いる。
その人達の特徴に一貫性などないのだけれど、強いていうなら‘お兄様お姉様方’かもしれない。
‘元アイドルの〜’とか‘元々タレントさんの〜’とかそれらの情報がもの凄くプラスに働くと判断しておられる方々がいるんだろうな、と受け取っていたりする。
確かに素晴らしいことですからね、‘テレビとかに出てた’みたいな印象がつきますし、それくらいに可愛い子なんだ、といった褒め言葉になったりもしますからね。
それに、表に出る側のお仕事をしたらいいのに〜…と言われることを極端に嫌う私のことを前もって庇ってくださっているのかもしれない…とか思ったり。
なんにせよ、お気遣いありがとうございます。
けれど、それが誤情報なのであれば、その言葉に甘んじておくわけにいきません。
なので、せっかくnoteを活用しはじめたことですから、ここで、訂正いたします。
【アイドルとかタレント活動をやっていた経験など1ミリとてございません】
本気で活動されているプロのアイドル様達に失礼ですので、訂正しておきます。
強いていうならば、ほんの少しのあいだメイドカフェで勤めていたことならあります。
当時、アニメのキャラソンを中心として作詞のお仕事をやっておりました。
私が歌詞を制作する際に心がけていることがあるのですが、歌詞を書くからには、‘ファン側の目線に立つ’ということを大切にしています。
そのため、メイドカフェに勤めて、アニメとかを愛する人達の熱量などを見ておこうと思ったのです。
けれど、本業の忙しさとか引っ越しなどの理由が相まって、わりとすぐに卒業することになり、そのままそのお店のイベントスペースにて‘自主制作動画放映’を中心とした異色なイベントをやる側になりました。
在籍中も、‘きみがいると居酒屋みたいなノリになるね〜!’と言われていたようなキャラでしたし、ほんの数回だけ歌のステージに立ちましたが、あくまでバイト先のメイドさんとして参加していました。
そして、[異色なイベント]から派生したグループをやっていましたが、それもイベントのなかのネタグループとして、ちゃんとふざけながらちゃんと楽しくやらせてもらっていました。
そのユニットの音源をリリースするとなったときは、音倉レコード様にお世話になりステージに立たせてもらったりしましたが、東川遥という名前でステージに立っているという‘大元の存在’があってこその楽しく可愛い本気のネタ枠でした。
それらを‘元アイドル’と勘違いして紹介してくれているのでは?…と思った方もいるかもしれません。
けど、私がメイドカフェで勤めていたこととかそのユニットのこととかを、当然のことながらみなさま全然知らないんです。
母に聞いたところ、[アイドルとかタレントとか女優さんとかそういう誰でも知ってるお仕事のほうが格好がつくと思っていらっしゃる人達ってわりといるよ]と教えてくれました。
確かに、‘作詞家’だと世間一般的な印象では、‘裏方仕事’であり、TVに出て華やかなイメージを放っている‘有名人’ってのとは、ちょっとかけ離れているのかもしれない。
なんとなく地味に聞こえてしまう…だから、せっかくなので、‘元アイドル’とか言っておいてあげよう!という優しさから、恐れ多い誤情報をみなさまが付け加えてくださっているのだろう。
しかし、私がそこに乗っかってしまうのは、本業の人に失礼です。
仕事柄、プロのアイドルさんと接する機会があります。
彼ら彼女らは、本物なのです。
想像を遥かに超えた努力と意識と力でもって、輝いていらっしゃるのです。
歴とした職業なのです。
なので、訂正しておきます。
私は、奈良県から上京してきた作詞家です。
物心ついたときから、何かを表現したいと思っていました。
しかし漠然としていたので、できることを精一杯やってきました。
小学生の頃、広告にのっていた児童劇団に所属してみたり。
当時ゲームセンターにあったオーディションゲームにチャレンジして、最終選考までいき準グランプリーをいただいたり。
そのご縁から大阪のダンススクールを紹介してもらい、そちらにてゴスペルとか洋楽の歌を教えてもらったり。
そして、今の社長と出会い上京。
漫画とか小説より歌詞カードを読んで育った私。
作詞家というお仕事がしっくりときて、そのまま作詞家になりました。
そしておかげさまで、作詞家を20年続けています。
なので、どこかの現場とかうちのお店とかでそのような言葉を聞いたりした場合は、‘話してるその人の優しさからくるちょっと盛った誤情報なんだな’と思って受け止めてくださいませ。
よろしくお願いします。
…なんならその情報を真実にするために、アイドルさんになってみようかな…。
…なんてね。
ほなね!
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