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入院中に走り書きした出産レポ

8/30(37w4d)

夕方から規則的なお腹の痛みあり。重めの生理痛くらい。
念の為病院に電話、痛みが強くなるようだったら連絡してとのこと。
そのまま就寝。


8/31
11:52

朝から前駆陣痛が6分間隔、昨日より痛みも強くなったので再び病院に電話。来てくださいと言われる。
(さすがに予定日より2週間以上も前だし、一旦帰宅させられるだろう、とこの時点では私も夫も思っていた)

12:40頃

病院到着。子宮口指2本分開いているということで、まさかのそのまま入院。帰される気満々だったので2人とも心の準備ができず。

14:00

LDR(陣痛室)へ直行。
このままほんとに陣痛進むのか?と思いながら、着替えたり、点滴の準備をしたり。腹ごしらえをしながら子宮口が開くのを待つ。まだまだかかるので夫は一時帰宅。アクティブチェアに座ったりしながら陣痛を促す。


17:00頃

夫が戻ってくる。
この時確か子宮口4センチくらいで、陣痛促進のためにスクワットをしていた。
まあまあ痛い。痛みと酸欠で一度嘔吐。

18:00頃

病院の夜ご飯が運ばれてきたけれどほぼゼリーしか食べられず。
痛みが強くなってくる。
この感じだと、日付跨いで早ければ2時頃に産まれるのでは?と言われる。


時間の記憶なし

たぶん子宮口6センチくらいの頃。
まだ声を出さずに深呼吸して耐えられるレベル。会話もできる。上手に耐えてますねと褒めてもらう。一応ソフロロジー法を意識して痛みを逃す。
確かこのあたりで高位破水。
そのまま日付を超える。我が子、9月産まれ確定。


2:00頃

子宮口8センチになってから何時間も進まず。少し動くのも辛いのに、赤ちゃんの回旋を助けるために横向きで寝ましょうと言われる。
いきみ逃しの時間が辛すぎて、ほとんど叫びながら耐える。
何度か内診するもあまり変化がなくて絶望。

焦点が合わずに思考もおぼつかない感じ。眠気なのか気絶なのか、痛みの波が去っている間は夢を見ていた。

痛みが強すぎて飲食したものほぼ全部嘔吐。
水分があんまり取れず点滴で入れる。

赤ちゃんのスペースを広げるために尿管を入れて尿を取る。
色々痛いことだらけだけど陣痛以外の痛みを感じている余裕がない。


4:00頃

子宮口全開。やっといきめるようになる。助産師さんに色々話しかけられているけど意識朦朧で返事ができない。
いきめるようになって少し楽になったものの、ここからが長すぎて地獄。

深呼吸といきみを繰り返して、赤ちゃんを下ろしていく。いきむたびに私の呼吸が荒くなって、赤ちゃんの心拍が下がるのが恐怖だった。酸素を送るために必死で深呼吸。
何度いきんだか記憶にない。


5:00頃

赤ちゃんの頭がもう見えてきてるから、少し切開すれば産まれますと言われる。
今すぐにいくらでも切ってくれという気持ち。

そこから先生がなかなか来ず(土日の上に真夜中のため)、まだひたすらいきむ。赤ちゃんの頭で会陰を伸ばすことで、どんどん柔らかくなっていいらしい。

この辺りで、腹筋と腰筋が限界。手すりを掴んでいる腕の筋肉も限界。
お腹の痛みよりも下半身全ての骨が砕けそうで、このまま体力に限界がきていきめなくなったらどうしよう、と思う。

これ以上無理です、と思わず泣く。


6:00頃

先生到着。入れ替わり立ち替わり指を突っ込まれながら、波が来たらいきむ、の繰り返し。酸素マスクをつける。
子宮口をすごい力で引き伸ばされて、ブチブチミシミシ音がしているのに、この時はもはや痛みの概念がなくなっていた。

会陰切開もほとんど感覚なし。
「次で出すよ!」という声が聞こえる。


6:53

ずるりん、という感覚とともに痛みがなくなり、娘誕生。
もういきまなくて大丈夫ですよ!とか、おめでとうございます!とか、
ろくじごじゅうさんふん、とか、色んな声の中に混ざって産声が聞こえた。
真っ先に思ったのは、「ほんとうに産めた…」だった。
夫泣く。
助産師さんが赤ちゃんの体を綺麗にしてくれている間に、胎盤を取り出したり切開したところを縫ったり。
それからカンガルーケア。
17時間の格闘無事終了。

神秘的な体験でした。

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雲居ハルカ
読んで下さってありがとうございます。思考のかけらが少しでも何かの役に立ったなら幸いです。