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お祭りの笛 ③ぴーろぴーろと

お祭りがおわった。
ビュービュー言っていたはるちゃんの笛の音も
ぴーろぴーろと気持ち良い音が出る瞬間もあった。
笛が吹けないまま 指パクでお祭りに参加するより
少し音が不安定であっても 笛が吹けて参加できて
とっても楽しかったと思う。

保存会の方が、随分笛が上手になったなぁとはるちゃんの頭を撫でてくれたり。
町廻りで笛を吹いているはるちゃんに、近所の方が「ありがとうね。今から笛の練習していたら、大きくなった時が楽しみだよ」と声をかけてくれたり。

がんばる経験 がんばらせる経験させてもらえてどうもありがとう。
そんな私たちを見守ってくれていたお獅子さん ありがとう。

宵宮  お宮に宮入り

1年の間のほんの数日限りの獅子舞参加。
その中で、早朝から晩までみんなで一緒に動いた日が2日間。
大家族みたいになっちゃう。
30年前から獅子舞しているおじさんが昔話をしてくれたり、伝統芸能継承のために緩やかに変化していかなくちゃいけないと考えているあれこれを語ってくれたりした。

私は はるちゃんのお母さんということで、付き添いで参加している。
だから、わたし自身も笛が吹けて嬉しいという気持ちと
親子で笛が吹けてうれしいという気持ちもあるけれど、
親戚がたくさんいるお家にお嫁に来たみたいな感覚のお祭り期間でもあった。
普段、そういう気持ちとは無縁の「単体の自由」の中で暮らしているので、自分の中に湧き起こるさまざまな感覚にドギマギしたり、もやもやっとしたりもして、面白かった。

10月に入ってから夜の練習に毎日参加していたけれど、その間にNHKのテレビの取材があった。
私もはるちゃんも端の方に座って笛を吹いていたのだけど、テレビで放映された画面に笛を吹くはるちゃんがしっかりアップで数秒間うつっていた。
そんなこともいい思い出になった2023年の秋のお祭り。

あんなことにもこんなことにも 学びがたくさん。
どうもありがとう。



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