母から娘へ 5/7
疾風怒濤の8日間でした。この間、2つの公演を控えていたので、1つがやっと終わり、ホッとしたところです。お友達を連れて公演を見に来てくれて、たくさんの差し入れもありがとう。皆さんには楽しんでいただけたでしょうか。
「REVO SIDE B ミライノキオク」(ミッドタウン日比谷)の演出・主催の広崎うらんさんには、私がさいたまゴールド・シアターに入団した時からもう12年もお世話になっています。ダンスの素晴らしい先生であり、クリエーターとして尊敬しています。うらんさんの舞台はいつも、自分らしくいられる許容度が大きく、次の展開の予測がつかないのが魅力です。
今回のテーマは年齢、性別、職種を超えて「人類森」で見る「ミライノキオク」だったわけですが、プロのダンサーや元シルク・ド・ソレイユのクラウンが出演し、プロ・ミュージシャンの生演奏を交えての夢の舞台に参加できたのは本当に刺激的でした。
ゴールド・シアター・メンバーは私を含め、6人参加でした(最高齢は79歳!)。さいたま芸術劇場の稽古を終えて夕方から都心でのダンスの稽古に駆けつける毎日で、身体的にはヘロヘロ。でも昼間、初めての演出助手という役割に不慣れで精神的に落ち込みがちな私にとって、夕方に踊りながらいろいろ発散できて、精神衛生上は良かったです。若い皆さんから(最年少は10歳!)、沢山エネルギーを分けて頂ました。なかなか思い通りに動かない体がもどかしくもありましたが。ともあれ、誰ひとり怪我なく無事終了し、終わってみれば楽しく、素晴らしい時間でした。
さて、いよいよ10日に「ワレワレのモロモロ ゴールド・シアター2018春」が初日を迎えます。4月初旬から稽古を重ねて来たのがようやく結実します。今回私は出演しませんが、演出助手という役割を頂いた初めての舞台です。演出の岩井秀人さんは蜷川さんの教え子であり、劇団「ハイバイ」を主催されている、新進気鋭の演出家です。「ワレワレのモロモロ」は、もともと俳優の実体験をベースに「自分で書いて、演じる」がコンセプトの革新的な演劇ですが、戦時から現在まで激動の時代を歩んできた6人のメンバーの「人生のメッセージ」は長短・軽重取り混ぜてすごく見応えがありますよ。あなたがHさんと観に来てくれる12日は、蜷川さんの三回忌でもありますね。時間が濃密過ぎて、あっという間というのも憚られる気がします。
もうすぐ初めての単行本が発売ですね。どんな気持ちでしょうか?はからずも母娘それぞれの“初めて”が重なった五月ですね。
そろそろ眠くなったので、今日はこれで終わりにします。おやすみなさい。
母より