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2016.02.02「もっと寒そうに歩かないと」と言われた。

銀座へaokidさんの展示を見に遠出。
三鷹でご飯を食べる。ラーメンみたかは13時を過ぎても激混みで、今日も入れず。並んでもよかったけど、そこまでらーめんでもなかったのであきらめて南へ向かって、いしかわやへ。
そうしたらほんっとうにいい食堂だった。100円とかでひじきとか梅干しとか納豆とか冷や奴があって、メンチカツ200円とかサバミソ250円とかと、ごはんとみそ汁とを好きに組み合わせられる。2人で頼んだら楽しい組み合わせで半分半分できるし自分に多いご飯をRにあげたらちょうど良いし、とてもよい所を見つけたと後々話す。興奮した。唐揚げ、サバ、メンチカツ(前日によっぱらいながら見た赤髪のトモさんの水曜どうでしょうのパロ動画で地方のメンチカツがひどくおいしそうだったから頼んでしまったのだと思う)レバニラ、あとなにかで、1人600円くらいだった。ごちそうしてもらう。

自転車屋さんに寄って、目当てのシュウインの自転車を問い合わせる。取り寄せ可能&定価より8000円くらい安く買えることが解って、ひとごとながら心が軽くなる。自転車屋さんは面長の人で黒いニットキャップで髪の毛が見えないどんぐりみたいな自分に自分が似合っている様子をしていて、私は、速く走れそう…と思って見ていた。空気抵抗がなさそうというイメージ。

電車では私は柄谷行人「倫理21」を読んでいた。
財布とケータイと鍵くらいしか入らないポシェットで出かけたので、コートのポケットに本を入れていた。懐かしく発見しながら読む。6年前に大学のゼミで読んでいて、私はその1年前にカントにどっぷりだったので(やりたいことの答えがここにあると思った)、うおー!と読んだ。解らない所も沢山あったけど、解りすぎるくらい解ると思う所も沢山あった。
”責任の追求と、原因の認識は、別だと認識するべき。
起こった物事Bからしか原因Aは導きだされない、つまり、ある原因Aがあったとしても必ずその物事Bが起こるとは限らない、物事Bが起こらない可能性や実例も沢山あるのだ。
つまり、自由とはあれもしてよいこれもしてよい、ということではなく、その時点で自分はそれをする自由を持っていた、と認識することでしかない。そうでなければそれは自由ではない。外的要因に裏打ちされていないできごとなどないから。そこでは原因の認識が重要となる。それゆえ、自由は責任に関わる。”

銀座駅からaokidさんのガーディアンガーデン向かう途中
「歩きながら「冬の朝」って聴くといいよ、」
とイヤホンを勧められる。Aさんがあっという間に目の前で歌詞を書いてRがあっという間に作った自分の曲。
聴き始めると「もっとうつむいて歩いて」
と言われて聴いて、
たしかにいいと思って、聴き終わって「たしかにいいね」と言うと、
「もっと寒そうに歩かないと」と言われた。

aokidさんの絵は予想よりも繊細で、描くことの運動性みたいなことは、凄くシンパシーを感じるな、と思った。一つ一つの粒へのその時の愛とか踊り方みたいなのが嘘無くて、とってもよかった。aokidさんの絵は紙とペンがあった時の踊りが絵だと感じる。星のつぶつぶの一つ一つに上陸してその都度ダンスしているみたいな、それすらも星になりながら踊っている。踊りは消えてしまう。でも儚さというより、きらきらとしたエネルギーに満ちてて、踊ろうよとはいわないけれど踊ってもいいと言っているという感じ。ダンスの映像もよかった。どこにいても、何も無くても、踊れなくても、踊れない踊り方で踊れるよ、全てのひとが、と、本気で言うひとが本当に存在することに勇気が出るきもち。勇敢な人だなあ。いるもんだなあ。
「ぼくたちは偶然のダンスの上演される街に住んでいる」という展示の名前。それぞれの踊る自由を私たちは持っているんだと考える。
くちぐちにファンになってしまったなあと言いながら帰る。
Rは「仲良くなりたいな」と言っていた。
Aさんが今度デートするらしい、というメール情報を言うと「なにー?!」とも。

銀座のある程度手頃そうなすいてるカフェで休む。
私は何を頼んだか忘れたけど、レモネードを「おいしくて」と言っていたのをよく覚えた。
エルメスギャラリーは今回の展示はウインドウだけで8Fがしまっているのにはいってしまってエレベーターでなぞに包まれてもたもたしてしまってつらいきもちになった。一生懸命はいったのだ。いつもきんちょうする。
itoyaでカレンダーを探すがほしいようなのはない。でもここは楽しい場所だ。

三鷹へ。
Rは電車内で自分の前日作った歌を聴いていた。Eさんに渡すCDにいれる曲順を決めているんだと。

本屋で安売りになっているカレンダーを買う。沢山列があるやつ。

昼間はしまっていたうどん屋へ入る。ビールうどん日本酒、おさしみ少し、くしあげなど。
昨日からいいのか知らないが禁酒があけてしまったRとお酒飲みのたのしさを感じる。
自制心の無いひと。
近頃は大変な表情を簡単にしていて、顔面の見どころがいっぱいあるよ、といって笑うと調子に乗ってもっとたくさん顔をしてくれて、たいへんたのしい。私は大体の人が人によって好きだから最近はもはや好みとかはあんまりないけれど(苦手な顔というのはある)顔に見所がある人が男も女もすきなのかもしれないな。と考える。

家庭用のカレンダーを買ったのが凄く嬉しかった。Ryo、Haru、ie、soto、eventと項目分けして、それでいいのだろうか、と言われる。

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