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誰かにとってのエモい話


右から左に流れる景色をぼーっと眺める。
6月の夕方。
「男とか女とか気にせず関わりたい」
「100パーセントの友情はない」
「人と人が愛し合って子どもができるって素晴らしい」
「切ない話好きでしょ」


でも あなたこういう話を家族には話さない。
彼女の存在。
この世界にあの人はいないんだと。
電車を降りるとむわっと包み込む重たい空気。





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