その先に何があるのか教えてください #センセイを捨ててみる。
学校側は今年(2023年)から体育祭でダンス部のヒップホップ発表の場を設けないことを決定。
保護者によると、事前に生徒の意見を聞くような機会はなかった。
2024年4月からは活動内容を「創作ダンス」に変更することを学校側が決定し、コーチを変更。部員の訴えあるも決定は覆らず。
保護者が学校に抗議した結果、期間限定で練習と披露の場を設けることに。
校長は「ダンス部は運動部なので公式の中体連の大会を目指すべきだと思い、創作ダンスに変更した方針を変更するつもりはない」と取材に回答。
保護者は学校側の判断の根拠を千代田区教育委員会に求めた。
取材を申し込まれた麹町中は「報道対応」を拒否。
さて。
前任の工藤勇一校長が異動した後、同中学校では学校の在り方がまったく変わってしまったことが、さまざまな形で報道されてきました。
私の疑問は、「生徒をどうしたいのか?」という点です。
もし、「生徒の主体性を奪いたい」と現校長が考えているのであれば、一連の変更は「正しい」判断です。
しかし、「主体的な生徒を育成したい」と考えているなら、一連の対応は誤りとしか言えません。
現校長には、思い描く「理想像」があるのでしょう。
ただ、それが誰の「理想」なのか、私にはよくわかりません。
校長の理想像と言うよりは、彼を取り巻く旧態依然とした管理社会としての学校教育が求めている「理想」のような気がします。
私はもちろん、現校長と面識はありません。
ですが、仮に私が麹町中の職員だとして「話の接点が見いだせるのかな?」と感じます。意見が合う合わない以前に、「教員と話している感じがしないんじゃないか」と思うんです。
ある時を境に、校風ががらっと変わってしまった同中の生徒たちは、何を思うのでしょうか?
以前の学校運営に学校教育の活路を見出そうとした教職員は、今どんな気持ちで校務に取り組んでいるんでしょうか?
トップが変わることで最も大きな影響を受けるのは、いつも「そこ」を基点に自己と次世代の伸長を願う人たちです。
適切な説明のないまま新しい方針を打ち出す。
生徒や保護者と対立の構造を作ってまでその方針を通そうとする。
約束と異なる対応を生徒に対して行う。
教職員はクレーム対応に追われたり、本意でない対応を強いられたりする。
外部の取材には応じない。
大人に対する子どもの信頼感を奪うような方法を、学校教育の先導者が行う現状を容認すれば、世代間の継承はいっさい望めなくなります。
そして、千代田区教育委員会の人事方針に対しても言いたい。
管理職の任命権があなた方にあるのなら、現場に失望と混乱をもたらすような人事をするべきではない。どんなビジョンがあるのか、教えてほしい。
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