イコライザー的な生き方 #書かずにはいられない
ゲオからDVDを借りて、念願の「イコライザー3 THE FINAL」を観ました。
映画冒頭で、デンゼル・ワシントンが演じる主人公・マッコールは少年に背後から撃たれます。
息も絶え絶えのマッコールはその後、現地の住人に発見され、地元の医師から手当てを受け、治るまでかの地(シシリア島)にとどまることに。
マッコールは、傷の手当てをしてくれた医師に、こう尋ねます。
「どうして俺を助けた?」
マッコールの質問はきわめてまっとうな疑問でした。
見知らぬアメリカ人がある日突然、背中に銃弾を受けて担ぎ込まれた。そこに犯罪やもめごとの臭いをかぎ取るのは当然のことです。
結局、医師はマッコールの傷が癒えるまで彼を介抱し、一緒に住むことを決めました。
医師がそう決めたのは、マッコールの先の質問の後、2人の間にこんなやりとりがあったからです。
医師は、マッコールの「わからない」の返答で彼を助けることに決めたと、後日明らかにします。
自身の正当性を尋ねられたときに、「私は正しい」と返す人間を、医師は信用しませんでした。
映画の中で、マッコールは、悪に対しては躊躇なく悪で返します。マッコールが通った後は、例外なく死体の山が築かれます。過去に何人をこの世から消し去って(イコライズ=平等化して)きたか、想像もできないほどです。
だから、彼は医師の質問に対して、「わからない」としか答えられない。弱者と正義を愛し、強者と悪を憎んで実力行使してきたマッコールは、自身の動機にはイエスと答えられても、その手段にイエスと答えることはできなかったわけです。
私も「医師」と同じです。
私は自身の正当性を声高に、あるいは躊躇せずに訴える人には、わずかなタイムラグをもって反応してしまいます。信用できないのです。だから近寄らないようにもしています。
誰もが過去の影響を受け、
自分の生い立ちを良くも悪くも引きずりながら生きている。
その中でなお、この世をイコライズする必要性を感じるなら、著しい不平等を均したいと願うなら、自分自身に対してもわずかな懐疑を抱きながら生きていくしかありません。
私たちは誰もが、
自身に対する信頼と懐疑の狭間で揺れながら、
ほんのちょっとの均衡が破れた瞬間の判断を採用しているに過ぎないわけですから。
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