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「こういう時は、だいたいオレ」です(^^♪ #ライフにマストなワードをマンガで
ウサギ(一般社員)
―――あれ?
ここにあったホチキス
誰か知ってますか?
アザラシ(部長)
うん?
知らないなぁ
ネコ(一般社員)
オレもわからないっす
イヌ(一般社員)
ぼくも・・・
ウサギ
そっかぁ・・・
おかしいなあ
アザラシ
誰も心当たりがないなんてね
ネコ
犯人・・・
わかったかもしれません
イヌ
えっ!
ネコ
おそらく・・・・・・オレです
ウサギ
えっでも・・・
ネコ
あ
あった!
ウサギ
え!?
イヌ
でっ・・・でも心当たりがなかったんじゃ
ネコ
なかったんです
誰も・・・ね
つまり「誰がが使ったあと忘れてる」・・・
経験からいってこういう時は
だいたい「オレ」なんですよ
ボクはネコです。
職場の共用備品を定位置に戻し忘れるようなケースはよくあります。
いえ、こういったケースに限りません。
何か小さなエラーが起こった時、まず疑うのは「自分自身」です。
ボク「A君、教科の提出物がまだ出ていないようなんだけど」
生徒「え、1週間くらい前に出しましたけど?」
同僚「センセ、例の文書、作ってもらえました?」
ボク「あれ? オレが作るって言ってたっけ?」
仕事をしていると、こんなことがありませんか?
もらったこと、渡したことを忘れている。
どっちが請け負うか忘れている。
つまり、「やりとりを忘れるケース」です。
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こう言ったケースに対する反応は、人それぞれです。
①記憶をたどろうとする
「あれ、どっちだったっけ・・・? うーん。2日前に話した時は・・・」
②非は相手にあると考える
「言ったじゃん。頼んだじゃん。覚えてないの?」
③非は自分にあると考える
「たぶんオレが忘れてるんだと思う。これから対処するから、少し時間もらえます?」
ボクはネコ。
だから例外なく、③を選びます。
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①は、「正誤を明らかにするやり方」です。
もちろん、どちらの責任であるかをはっきりさせなければならない時は、①のように記憶の糸を手繰り寄せるしかありません。
やりとりしたメモやメールを探すとか、近くでやり取りを聞いていた人がいないか声をかけてみるとか、手段を尽くす必要があるでしょう。
ただ、問題は「次への動き出しに時間がかかる」ことです。
なので、ちょっとしたことなら、たとえば対応にかかる時間的・心理的コストが許容できる問題なら、責任の所在は曖昧なままにしておいて、できることへ動き出したほうがいいです。
ボクは最初は①のパターンで相手と話しますが、3分くらい話しても結論が出ない場合は、すぐに③へ進みます。
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②は、やってしまいがちな対応です。
職場内で何らかの上下関係が付随している場合、まず間違いなく②のような反応が見られるでしょう。
もっと言えば、「上下関係」は2人以上集まれば、どこにでも出現します。職位など立場上の上下関係は言うまでもありませんが、性差・年齢・スキルの有無などの要素が絡んでくれば、即座に一方に非が与えられることになります。
これは嫌ですね。そして、以後の人間関係や職場の雰囲気に大きく影響を与えかねないので、やってはいけません。
特に学校の先生には、生徒とのやり取りの中で、いとも簡単に「お前だろ」と決めつけてしまう人がいます。相手の言い分を聞かずに非を与えてしまった場合、一発アウトです。以後の関係は望めないと思った方がいいでしょう。
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よって、正解は「③」。
正しくは、最初は記憶を手繰り寄せてみるけれど、3分で結論が見えなければすぐに③へ移行する。これがベストです。
何か小さなエラーが起こった時、まず「自分自身」を疑ってみる。
波風を立てたくないから、ではありません。
私は自分の記憶を信用していないんです。
同時に、他人の記憶も信用していません。
人の記憶は曖昧なものだし、時間の経過とともに、自分にとって都合のいいように歪曲される性質を持っています。
私たちが目指すのは、物事を先に進めること。
曖昧で不確実なものにすがって停滞が続いたり、ましてや長く育ててきた大切な関係性を小さなことで破綻させるわけにはいきません。
エラーを自身の側に引き取るのは、「何もなかったと流す」こととは違います。
エラーを引き取るのは、修復のためのコストを引き受けること。
でもそうすることで、あなたには2つの贈り物が与えられます。
1つは、賢さです。次に同じことにならないためにどう手を打つか。次回につなげるためのアイディアが生まれます。
もう1つは、信頼。軋轢を回避し、最優先事項を見失わずに物事を先に進めようとするあなたは、周囲から信頼を寄せられることになるでしょう。
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ボクはネコです。
なので、エラーが起こった時はこう言うことにしています。
経験からいってこういう時は、だいたい「オレ」なんですよ。
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新刊が出ました!
新採用の先生向けの本ですが、
ふと我に返りたい他の年代のセンセイにもお勧めします(笑)。
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