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国語を学ぶ意味 #ライフにマストなワードをマンガで

ここに住みたいの。
100年ほど。
                         ヨウコのプロポーズ

南勝久『ザ・ファブルーThe second contact]』第3巻

押しかけ女房的なアプローチで意中の男性宅に押しかけ、リラックスした雰囲気の中でのプロポーズ。破壊力抜群です。

「あなたとずっと一緒にいたいの」
これ、よく聞くフレーズですよね。残念ですが、ちょっとありきたり。

そもそも「一緒にいたい」は抽象的過ぎます。対して「住む」は「生活をともにする」というニュアンス。その光景がありありとイメージされます。

さらに「ずっと」も同様の理由で却下。その点「永遠の愛」を誓う言葉として「100年」は便利な表現で、リアリティを感じさせます。これが「千年」になると、呪いの様相を帯びてきます。

さりげなく倒置法を使って投げかけられている点も見逃せません。先に明確な意思表示を。副詞は後に。しかしその副詞にはリアリティとインパクトのバランスを持たせて。


では、復習です。下の2つを比較してみましょう。

A「あなたとずっと一緒にいたいの。」
B「ここに住みたいの。100年ほど。」

いかがでしょうか。
私なら、Bに無条件降伏です。

こんな言葉を肝心な時に言える女性は、かなりセンスがいいと言えます。
ただし、男性が言っちゃあいけません。
「オレ、ここに住んでもいかな? 100年くらい。」→引きます。

いずれにせよ、男女を問わず、言葉選びが上手な人は魅力的です。

状況に応じて、
適切な表現を用いて、
抑制を効かせながらも大胆に相手の心に入り込む。

大切な瞬間瞬間に勝負するために、
私たちは学校で国語を学んでいるんです。

・・・・・・ですよね?


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まるごと先生
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