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時給脳からの脱却 #センセイを捨ててみる。

仕事に取り組むスタイル、
仕事への考え方は、
大きく3つに分類できます。

1つ目は「時給脳」。

その名のとおり、
時給で働く人たちのことです。
イメージしやすいのは「アルバイト」で、
あれはまさに時給で募集されていますよね。

多くのサラリーマンも、
結局のところ時給で働いているので
(残業代などはもろに時給換算)、
ほとんどの人は「時給脳」を
ベースにしているともいえます。

2つ目は「受託脳」。

時給ではなく「成果」を
ベースに働くスタイルです。

クライアントから仕事を受注して、
なんらかの成果物を納品、
それに応じて報酬を得ます。

成果を出せばいいので、
時間や場所にも縛られず、
比較的自由に働けるのも魅力です。

そして最後は、「事業脳」。

自分で商品やサービスを生み出し、
広い世界に向けて販売する人たちです。
いわゆる「経営者」「起業家」の働き方です。

彼らのワークスタイルは時給ではないので、
いくらがんばったところで、
利益が出なければ、
時給をもらえるどころか赤字で終わります。

その代わり、
プロダクトが売れれば、
時給や成果給ではありえないほどの
報酬を得ることもできます。

さて、
この3つの仕事のタイプ、
AIの影響をどう受けるでしょうか。

イケダハヤト 9/8メルマガ

教師の仕事は「時給脳」です。
ただし、教員調整額が上乗せされるのみで残業代は支給されません。

教師は時間外労働時間が非常に長いため、
結果的に、時給はかなり低くなります。

よって、校務の精選が大きな課題となります。


「時給脳」である教師が「受託脳」へ移行することは可能でしょうか?

「受託脳」は「成果報酬型」です。

高校教師である私が、もし「受託脳」ベースで校務を命じられたら、
教え子を志望校に合格させるか、
顧問を務める部活動で大会上位に食い込ませるか、
それくらいしか思いつきません。

そもそも、公立学校では、一教師の進学実績や大会上位入賞を「報酬」に直結させるような発想も妥当性も持ち合わせていません。

どんな結果も、「チーム学校」としての結果として受け止めるのが通常です。

私はこの感覚を正しいと感じます。

いずれにせよ、教師が「受託脳」へシフトすることは望ましくありません。


では、教師が「事業脳」を推し進めることは可能でしょうか?

私は可能だと思います。

もともと、個々の教師は独自性の強いアプローチを生徒に対して行っていました。

危険なにおいを感じたら、徹底的にテコ入れをする。
伸びる可能性を感じたら、必ず成果を出すために働きかける。

ひとりひとりの生徒に対して、強い思い入れを持って接していました。

ですが、いつの間にか教師の仕事は、
いつのまにか押し寄せる雑事の波に飲み込まれ、
優先順位がつかないまま消化することだけを考え、
本筋を見失ったものになってしまいました。


教師の「事業脳」的アプローチは、
生徒ひとりひとりの「課題解決」に伴走することで効力を発揮します。

私が担任をしていたクラスの生徒で、自転車に乗れない子がいました。

高校生で自転車に乗れないということになると、卒業後はかなり大変です。
普段は保護者による車での送迎だったので、公共交通機関をひとりで利用する機会もほぼありませんでした。

私は何度となく「放課後、自転車に乗る練習をしようか。つきあうぞ。」と声をかけましたが、結局、その子は卒業まで自転車に乗ることはありませんでした。

その時の本人のニーズがないことにアプローチしても、うまくはいきません。だから、「本人にとって切実で、どうしても達成したい課題」にフォーカスする必要があります。

もし、すべての学校が午前4時間授業で、午後の2時間は「自分自身の課題達成に向けて試行錯誤する時間」なら、教師はフルに「事業脳」を発揮して、個々の生徒の切実な課題解決に伴走する機会を得ることになります。

「親との関係をよくしたい」
「ケンカした友達と仲良くなりたい」
「志望校が決まらない」
「部活動を続けるかどうか悩んでいる」
「SNSで知らない人から非難されている」

何でも構わないと思います。

ただ、解決するのは生徒自身。
教師ができるのは、多様な考え方を示すこと。解決方法は提示しない。相談役に徹します。善し悪しの判断はしない。保護者や管理職に報告しない。

学校において
教師が「事業脳」を使うのは
そういうやり方です。

生徒の主体性を育て
教師は多様性を受け入れる。

つまり、より多くのアイディアを出すこと。
「売れる」かどうかわからないけれど、顧客としての生徒の成長を手助けするために、さまざまな考え方を示し、相談相手を続けること。

もし、あなたの「プロダクトが売れた」場合、あなたが手にする「報酬」は、教師としてのやりがいと、あなたと生徒の相互成長です。


イケハヤさんは、こう続けます。

「時給脳」「受託脳」は、
AIに駆逐されるリスクが高いと思います。

あなたが教師として、新たな世界に踏み出したいと願うのであれば、「事業脳」を発揮してください。

(「午後2時間のフリータイム」なんて、実現するわけない)

そう、これはカリキュラムの話ではありません。

あなたが理想とする学校教育をイメージするところから、すべてがスタートするんです。

生徒にどうなってほしいか考える。
あなたがどんな学校を実現したいのかを自身に問う。

そうすれば、必然的に仕事のあり方は見直されます。

あなたは、
どんな仕事なら60点で構わず、
どんな仕事なら80点が必要であるかを知るようになる。
そして、
この仕事にはほとんど価値はない、と言えるようになる。

(私たちは、AIが肩代わりできるような仕事に、日々精魂傾けているのかもしれない。)

少なくとも、「時給脳」からは脱却しないといけません。


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思いつきと勢いだけで書いている私ですが、 あなたが読んでくれて、とっても嬉しいです!