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気象予報士になったあと、転職活動をした話
2022年3月で10年勤めた会社を退職し(前職と書きます)、4月から国家公務員として勤務することになりました。(※追記2023年6月に退職しました)
この記事は私のように社会人経験をある程度積んだあと、国家公務員を目指す人にとって少しでも参考になればという思いで書きます。
またここに記載することはあくまでも個人の見解で所属する組織の見解ではありませんのでご注意願います。
転職のきっかけ
前職において国内外における災害対応を経験し、日本を含む世界各国で気候変動の影響を受け、豪雨や洪水、干ばつ等の災害で大勢の人々が命を落とし、住み慣れた土地を離れざるを得ない状況に直面していることを目の当たりにしてきました。
こうした状況に対し、私は強い危機感を抱くようになるとともに、気象を専門としてより社会全体に貢献し、人々の命や生活を守る仕事に就きたいと考えるようになりました。
そして2021年3月に気象予報士の資格を取得した後、気象業界を中心として転職を意識するようになりました。
経験者採用試験とは
私が受けた経験者採用試験(係長級)は、人事院HPに掲載されているリーフレットによると、
民間企業等での実務経験のある方を国の機関の係長級以上の官職に採用するための試験です。
各省庁によって試験内容が異なりますが、大体のスケジュールは以下のとおりでした。
7月 受験案内掲載
8月 受験申し込み
10月 1次試験
11−12月 2次試験 3次試験 最終合格発表 内定
最も大事なことは合格基準を知ること
国家公務員試験といえば、とにかく筆記試験(マーク試験)の勉強を始める人が多いと思いますが、まずは1次試験の合格基準を知ること、そして求める人材を知ることが最も重要です。
合格基準や求める人材は各省庁によりますが、人事院HPにて公表されています。各省庁で行われる説明会に参加することでより求めている人材を知ることができます。
ちなみに、私が受けた省庁の合格基準は以下の通りでした。
1次試験の合格基準;
経験論文を合格したもののうち、筆記試験及び小論文の点数が合格基準を満たしたもの
筆記試験 30%
小論文 3点以上
ここからわかることは、経験論文を合格しないと筆記試験と小論文の点数が良くても合格できないということです。つまり一番大事なのは経験論文!そこで経験論文の問題を想定して、解答案を3つほど準備しました。
例えば、どんな経験をしてきたのか、そして、入庁後どのような貢献ができるのかという内容です。ドラフトは何回書き直したかわかりません。これまで勤めてきた会社の卒業論文という気持ちで書きました。
そして重要なのは、友人や、家族、転職エージェントの方(仲良くなれたなら)など、一度は他人に見てもらい、添削してもらう、アドバイスをもらうことです。自分では完璧!と思っていても、案外伝わらないことが多いからです。いただいた添削内容やアドバイスをもとに完成させました。さらに完成版は携帯に録音、電車で移動中に聞き、おかしなことを言っていないか、何度も確かめながら、スラスラと書けるように暗唱していきました。
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