【私の本棚13】経済評論家の父から息子への手紙〜お金と人生と幸せについて
経済評論家、山崎元さんの著書。
経済評論家である山崎元さんが、お子さんが大学に入学した際に送った手紙の内容です。もっと若い頃にこの内容を誰かに教えてほしかったと思いました。ポイントを3つ紹介します。
ポイント1 働き方と稼ぎ方
昭和生まれの働き方といまの働き方は根本的に違います。昭和の働き方は、はっきり行って割に合わない。いまはもっと効率よく稼ぐことができます。雇用の流動化により、転職や企業によるリスクが小さくなったことが主な理由です。では、いまどう働くことが良いのでしょうか。本書では3つ取り上げています。
(1)株式性の報酬と上手く関わること
(2)適度のリスクを取ること
(3)他人をと同じにならないように工夫すること。
ポイント2 お金の増やし方
資本主義経済は、リスクを取りたくない人間から、リスクを取ってもいあ人間が利益を吸い上げるようにできています。利益を吸い上げる際に介在するのが資本であり、資本に参加する手段が株式だと本書では紹介されています。そして、お金を効率的に増やすための基本的な3つのステップが述べられています。
(1)生活費の3〜6ヶ月分を銀行の普通預金に取り分ける。残りを「運用資金」とする
(2)運用資金は全額「全世界株式のインデックスファンド」に投資する
(3)運用資金に回せるお金が増えたら同じものに追加投資する。お金が必要な事態が生じたら、必要なだけ部分解約してお金を使う。
ポイント3 自分の人材価値を育て、守り、活かす
人材価値=(能力+実績)×持ち時間
知識や資格があっても実際に仕事に使ったことがなければ人材として十分に評価されない。能力の獲得、仕事の実績作りにも時間がかかります。では、
限られた時間で、自分にどう投資するのが良いのでしょうか。
自分に投資するものは5つ。
(1)知識
(2)スキル
(3)経験
(4)人間関係
(5)時間
そして必要な分野への投資は2年が目処。その期間で、その分野が自分に向いているのかを判断するのが良いです。有望なら、続けて投資、ダメならその分野は自分に向いていないと諦める。
そしてもうすぐ37歳の私が意識すべきは、45歳からセカンドキャリアを準備すること。
35歳でほぼ人材の価値は定まって来るらしいです。自己肯定感が低いわたしは、どう定まったのか、全く自身はないのですが。もう少しコンサルタントを続けつつ、セカンドキャリアに向けても意識していきたいと思います。