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復職に向けていま振り返る①

11月から休職しています。医師からの診断は適応障害でした。そろそろ復職しようと準備しています。同じように心をやられてしまった方の少しでも参考になれば幸いです。


これまでのの経緯


上司のパワハラと職場環境に馴染めず、心がどんどん削られていた。

次から次へと来る業務。上司との打ち合わせでは二言目には叱責、バカにされる。それも毎日。はじめはこれがコンサルなんだと思って耐えていた。自分の能力が足りないからいけないんだと自分を責めた。これまでのキャリアを活かし、仕事をこなせないのはすべて悪いのは自分だ。追い込まれていった。

そして次第にエスカレートしプライベートや私の性格、これまでのキャリアまで否定される。さらに指導という名目で私の時間を毎日管理、エクセルで日々の業務やTodoリストとかかった時間を提出。就業時間後のにもくるネチネチしたチャット。これはもうパワハラだろう。毎日のパソコンを開くことが億劫になり、吐き気や目眩。物事を考えることができなくなった。上司じゃないチームの人と話すのも怖くなっていった。自分の全てを否定されるのではないかと怯えていた。もうダメだった。

産業医の面談をし、翌日から休んでくださいと業務停止命令が。

事前に同僚やさらに上の上司にもっと相談できると良かったのだが、そんな余裕はなかった。中には手を差し伸べてくれる同僚もいたが少し大変だ、心を病みそうだと雑談する程度。気づいたときにはもう遅かった。

休職中の過ごし方

11月

お休みになってすぐ医師、心理カウンセラーと話した。その時言われたのは、究極にダラダラと過ごしてください、やりたいなと思うことを気ままに楽しんでください。

はじめの2週間は、とにかく公園に行った。ベンチに座りお茶を片手に深呼吸、ぼーっとして帰ってくる。朝夕は保育園に娘の送迎。まるで老人のような生活。集中して本読む、映画を見ることができなかった。本は30分読めるかどうか、宮崎駿監督の最新作を見に行ったが寝てしまった。

人に会うようにもした。15年ぶりに会う大学時代の友人や一年ぶりにあう大学院時代の友人。大手企業で管理職としてバリバリ働く友人が眩しかった。同じように大変なこともあったり、病みそうなこともたくさんあると言っていたが、続けられてるだけですごい。

自分はどこで道を外したんだろうとも悔やむ。業務内容とのマッチング、上司とのマッチング、そもそも業界があっていなかった?

思えば官公庁から現職に転職したのは昨年の7月。前職の仕事もやりがいはあったが、ルーチン業務が多く物足りない部分があり、チャレンジできる環境へ飛び込んだ。もともとコンサルを強く志望していたわけではなく、一つの選択肢程度に考えていた。転職エージェントの方とお話をするうちに次第に志望度が高くなっていった。第一希望のポジションには書類選考で落ちてしまったが、現職の部署の方が私に興味を持ってくれて、面接をすることに。運良く採用された。

パスカル曰く、
「一生のうちでいちばん大切なことは、職業の選択である。ところが、それを決めるのは、偶然なのだ」パスカル『パンセ』(白水社)

今の環境はほんとうに偶然なんだと思う。元気になったら他の仕事も見てみようと、とりあえず転職サイトに登録。

12月

気づけば1ヶ月経っていた。この頃から次第に元気になってきた。本も読める、NETFLIXも見れる。ジムにも通うようになった。身体を動かし汗を流す。気持ちが清々しい。心も回復してきて娘と遊ぶのも楽しいと感じる。そう感じる。大きな変化だ。

本屋に行くたびに本を買った。Amazonでもほしいと思った本は買い漁った。普段読まない小説やエッセイ、認知行動療法の本、過去の偉人の本などさまざま。普段やらないこと、新しいことをするとよい刺激になるらしい。自分がすきなことの発見にもなる。ジム、坐禅、ヨガ、美術館、B級グルメ、スタバ巡り、買い物、オンラインセミナーへの参加、何でもした。髪も染めた。

このnoteもそうだ。書くことが好きなんだと気づいた。もっといい文書を書きたくて、書くことを追求したくて、ライターの方の本も読んだ。今ではnoteが生活の一部になりつつある。色んな人の記事も読み漁り、参考にしている。

転職エージェントやスカウトをくれた企業ともカジュアル面談をした。面白そうな仕事が溢れている。今の仕事にしがみつく必要はないと思うと心が軽やかになる。

医師、心理カウンセラーとの面談では、すごく表現が変わった、行動力が戻ってきたと驚かれた。心理カウンセラーの方ととりとめのない話をするのが楽しかった。あの小説がおもしろい、あそこの美術館にも行ったなど。

年末は久しぶりに実家に帰り、おせち料理、お雑煮、すき焼きなと、美味しいものをたくさん食べて更に元気になる。両親、家族とダラダラ過ごす。

1月

ほぼ元気になる。ジム通いは相変わらず続けて、図書館でPC作業をすることが増える。医師、心理カウンセラーと相談して、2月の復帰を目標にした。

不安はもちろんある。また前のように心や身体を壊してしまうのではないか、どこのチームに復帰するのか、あげたらきりがない。ただ不思議なものでそろそろ働こうかなーという気持ちのほうが強い。ダラダラし続けたのが良かったのだろう。明日、産業医との面談がある。何を話そうか。まだ話すことは決まっていないがこれだけは言える。

  • 心理的安全性の確保が最優先であること。

  • お互いにリスペクトしあえるチームでないと働けない。

さいごに

振り返ってみると、私には必要な休みだったのだと思います。内省するのに必要な時間だったと。これまで走りつづけてきて、家族も増えて日々いそいそと生活していました。一度立ち止まって考えてみよと。

立ち止まって考えると、リフレッシュ方法や自分の思考、自分の大事にしたいことも見えてきました。自分のキャリアの軸・関心も変わってきた。例えば、これまで気候変動などの社会課題に関わる仕事をしたいと考えていたが、自分が心を壊してしまってからは、人が幸せに働くにはどうしたらいいのか(ウェルビーイング)への関心が高くなりました。今後のキャリアを考えていきたいです。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。私の経験が適応障害で悩む方の少しでも参考になれば嬉しいです。

2/3追記
産業医面談の話も書いています。こちらもご覧いただけると幸いです。


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