自己分析に疲れた私がコーチングを受けた話
8月から月に1回、プロのコーチングを受け始めた。きっかけは、自分が人生の「踊り場」にいると感じたからだ。
気づけば本棚には自己啓発本やビジネス書ばかりが並んでいる。それらに書かれている「自己分析」や「how to」を実践してみるものの、前に進んでいる実感が得られず、ますます自分のマイナスをプラスに変えなければという焦燥感、あるいは強迫観念に駆られてしまっていた。
さらに、そんな状態に家族も不安を感じ、「フラフラしないで、振り回さないでほしい」と言われることもあった。
コーチングを受けて、まず変わったのは行動力の向上だ。自分がどんな価値観を持ち、何を軸に生きてきたのかが、対話を通じて少しずつ見えてきた。人生曲線を描くことから始めたが、それが思いのほか大きな発見につながった。
私自身は、どうやら誰かを後ろから応援することに喜びを感じるタイプであり、環境の変化を好む傾向があるらしい。また、自分では「好き」を追求しているつもりだったが、実際には「嫌い」をはっきりと認識している方が多かった。そして、目の前に引かれたレールを外れることを選んできた人生であったことにも気づかされた。
言語化することで、心のモヤモヤが少しずつ薄れていくのを感じる。コーチングによる対話の効果は驚くべきもので、相手の話に耳を傾け、その時の気持ちを尋ね、共感し、たまに感想を伝えてくれる。その姿勢を、自分が他人と話すときにも取り入れてみたいと思う。
あと数ヶ月でどんな変化が起こるのか、楽しみだ。