おかんとのたたかい
さむい。
外は当然寒いのだけれど、家にいても、
どれだけ厚着をしても寒い。
あれ?
在宅仕事だったのだけれど、そのうち座っていられなくなって、
ベットで布団をかぶって仕事のメールなど。
わかりやすく悪寒がして、明らかに体調がおかしい。
ひさびさにきやがったな、と思う。風邪のファーストステージだ。
やばげろーとなりつつ、自分を奮い立たせる。
ここでひるまずに戦うことが肝心なのだ!
長期戦に突入するかどうかは、この悪寒を制すか否かにかかっている。
弱気になってはいけない。
長年の経験から戦い方は知っている。
頭の中でアラートが鳴り響く。「臨戦態勢に入ります」
とにかく体を暖めて、温かいものを体に入れる。
ひとまず冷凍うどんでいいだろう。
頭からありったけ布団を被って、自分の体に全集中して、
ぞくぞくする体の痛みと戦う。頭がもうろうとしてきた。
しかし寒い。靴下2重履き、ホッカイロ2個、ヒートテックにシャツ2枚重ねた上に、パーカーを2枚重ねても寒い。笑っちゃうくらい寒い。
体の芯から寒さがやってくる。
だがしかし!今日は夫が帰ってくる日だ。
子供のお迎えはお願いできる。よし、ついてるぞ!
これが一人だったら、這ってでも迎えにいかなければならないところだ。
本当にありがたい。
援軍に、支援物資を依頼する。
一人暮らしの頃は、ぼろぼろの恰好でドラッグストアに行って、物資を買い込んで何度も一人で戦ってきたのだ。泣けてくる。
でもその度に、打ち勝ってきたではないか!
必需品は、「葛根湯」と「ポカリスエット」。
これで敵を叩く。アクエリアスじゃだめなんだよね?と笑われるが、
だめです。必ずポカリと決まっているのです。
私にとって、ポカリは風邪の時に飲む飲み物。
2リットルのポカリを飲み干す頃には、悪寒も収まっていることが多い。
しかしいつも思うのだが、風邪で看病してもらうとき、
熱が出ている場合は明確でわかりやすいのだけど、
悪寒とか体調不良って、どれくらい辛いか伝えるのが難しくて困る。
だって、熱はないんだもの。
熱があるので休みます、は言いやすいけど、体調が悪いので休みます、はなんだかさぼってるような気分になってしまう。
熱があるわけじゃないんだよね?みたいな。
家で寝ていても、熱もないのにずっとごろごろしてる、と思われてるんじゃないかと。。気になる。
実は、翌日、夫の関係で出かけることになっていて、できればもう休みたいし行きたくない、と思う。でも、ここで、微妙に治ったらどうしよう。
熱が出たら、休むと言いやすいけど。
だから、ここで治ってほしいような、どうせだったら高熱が出て(セカンドステージ)、風邪の人として、堂々としばらくは家事も仕事も社会生活もお休みして、病人としてちやほやされたいという邪な考えが出てきたりする。
もうろうとした頭の中で、いろんなことが交錯する。
悪寒とのたたかいは、まさに自分との戦いなのでした。