Withコロナ時代の新たなゲストハウスのカタチ|オンライン宿泊を体験してきました。
Withコロナ時代の新たなゲストハウスのカタチ|オンライン宿泊を体験してきました。
コロナウイルスの感染拡大を受けて、我々の暮らしは大きな変化を迫られている。昔のように、自由に世界中を旅し、移動できる日がいつ戻ってくるかは誰も予想できない。ある予想では、2022年までこの状況が続くとも言われている。
この苦しい状況に立ち向かうとある宿泊施設がある。
和歌山県 熊野地区にある“WhyKumano Hostel & Cafe Bar”だ。
Why Kumanoは、4月6日から「オンライン宿泊」というものを開始している。私は、初めてこの言葉を見たとき、「?」だった。
「オンラインで宿泊?」正直なところ、オンラインで宿泊なんてできるはずが無い!と思いながらも、先日オンライン宿泊を体験してきました。
結論から言わせてもらうと、オンラインでの宿泊は可能です。
この先は、オンライン宿泊のネタバレとなってしまいますが、参加してみた感想をまとめていきたいと思います。
ネタバレはしますが、その上で体験したとしても絶対楽しいので、この記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひオンラインにて宿泊してみてください。
チェックインするまで、全てが分からない。
ゲストハウスの夜。それは、チェックインするまで、どんな雰囲気なのかわからない。どんな人がいるのかもわからない。世界中を旅する人とともに過ごす夜もあれば、人生の先輩のような人との出会いが、自分の価値観や思考に影響を与える夜だってある。何が起こるのか、どんな出会いがあるのか、分からない。それがゲストハウスの醍醐味。それが大好きでゲストハウスの魅力に取り憑かれてしまった人も多いことでしょう。
オンライン宿泊も同様で、チェックインするまで、自分以外にどんなが宿泊しているのかわかりません。私が宿泊した夜は、タイ王国でコワーキングスペースを経営している人、山形でカフェを経営している人、大阪の大学生など、多種多様な方々が集まっていました。
オーナーさんが実際に登場して、実際にチェックインの受付もしてくれたりします。「〜さんですね!では、そのまま靴を脱いで、こちらにどうぞ〜」なんて言われて、気分はもうチェックイン時そのものでした。
とりあえず、乾杯!🍺
全員のチェックインが終了した後は、とりあえずみんなで乾杯!初めましての人に囲まれて緊張しちゃうけど、乾杯してお酒を飲んだら、空気も和らぎますよね。ここも、リアル宿泊と同様です。
オーナーさんが現地の案内をしてくれる。
チェックイン後は、オーナーさんが地元の魅力をたくさんお伝えしてくれました。施設の近くにあるスポットや観光名物、その土地のグルメなど。地元の情報を網羅したオーナーさんの解説を聞いていると、「あ〜明日はそこ行くか!」って自然となっちゃいます。それくらい話に引き込まれてしましました。(この時点で、今はオンラインなんだ。ということを忘れていたことを自覚しました。笑)
↑解説に聞きはまっているみなさんにもご注目。↑
他のゲストの前で、自己紹介をする機会がある。
ゲストハウスで絶対に聞かれる質問「どこから来たの?」もちろんオンライン宿泊でも聞かれます(笑)
出身地や今いる土地を言うと、オーナーさんがグーグルマップでそこを検索!地図をみながらだと、どの辺に住んでるの?というローカルな地名までを教えられるので、便利でした。
また、周辺情報なんかも検索できたりして、自分が住んでいる土地のことを、他の人にもかなり伝えることができちゃいます。
私は、この日五島列島の福江島から参加!福江島の魅力を他のゲストさんたちにもたっぷりお伝えできました!オーナーさんがバランスよく話を広げてくれるので、とても話しやすかったです!
止まらない会話、眠れない夜。
どんな活動をしているの?職業は?趣味は?なんで宿泊しようと思ったの?など、参加者の自己紹介からどんどん会話が広がっていき、止まらない会話。え、もうこんな時間?って思うほど、時間の流れが早く感じました。
明日は早起きしないといけないんだけど、会話が面白くて止まらない!睡眠時間削ってでも、もうちょっとだけ話したい!もうこれ、ゲストハウスの夜に感じちゃうあれですよね。(絶対誰もが感じたことあるはず!!)
オールしても構わない!!と思ってしまうのですが、オンライン宿泊だろうと、ちゃんと消灯時間はありました。笑
消灯30分前には、オンライン宿泊どうだった?とみんなで感想を言い合います。出てきた感想は、ゲストハウスの夜そのものだった!という声が多くありました。他にも、外出できてなくて、誰とも会話をしていなかったから、久しぶりに思いっきり話せて嬉しかった!寂しさが解消された!コロナが収束した後も、参加したい!など、たくさんの感想が飛び交いました。
そして、いよいよ消灯。オンライン宿泊なので、消灯を持って他のゲストさんとはお別れです。寂しいですが、朝はもう会えないのです。あ〜楽しかったな〜と思いながら、眠りにつける感覚もゲストハウスの夜そのもの。
目覚めた時の感覚。
目覚めると当然そこには、自分1人なのですが、「昨日楽しかったな〜」という感覚が真っ先に蘇ってきました。そして、昨日のゲストさんたちとはもう会えないのか〜と思っていたところ、 Facebookで当日宿泊していた人のグループが出来上がっていました。
これで、いつか会えるかもしれない!てか、会おう!とみんな自然となっていました。オンラインだったけど、深い話もたくさんして、本当に素敵な夜だったな〜。
オンライン宿泊を終えてみて。
今回オンライン宿泊を体験してみての率直な感想は、「オンラインでの宿泊は可能である。」ということです。離れていても、画面越しであっても、あの夜を他のゲストのみなさんと過ごせたという事実は、私のかけがえない思い出になっています。
とはいえ、リアルでの宿泊に勝る体験ではないと、主催していたオーナーさんは語ります。今回はオンラインだったけど、いつか必ずここに泊まりに来てください!と。
リアルで宿泊するのが一番なんだろうけど、オフラインをどこまでオンラインにできるのか、そのチャレンジに元気付けられた夜でした。これからしばらく厳しい日々が続くと思いますが、今できることを、前を向いて、精一杯頑張っていこうと思います。
みなさんもぜひ、オンライン宿泊へ。
今後の開催予定は、WhyKumanoのFacebookアカウントよりご確認ください。