FF16・英語で読むヴァリスゼア③(青年期/望郷~傾く世界で)
この記事の趣旨については初回を参照してください。
今回は青年期後半、ジルとの旅立ちからです。
青年期
望郷~
ロストウィングの村人
シャッドとは、ヨーロッパや北米で食べられるニシン科の魚のことで、他にも樽に詰まっている魚を指してシャッドと言っている村人もいます。あれには塩漬けシャッドが満載されているのでしょうね。川で産卵するようなので、村の近くで採れるのでしょう。ニシンの塩漬け、臭いって有名なものもありますよね……。
おしゃべりの相手は、これに「グリマルキンが相手にしてくれるよ」って応えます。壮年期のダルメキアに出没するネコ科系のリスキーモブですが、ザンブレクにもいるんでしょうか。ネコちゃんならお魚好きだもんね。
壊れた橋のことを話すマーサ
橋が壊れてから数週間も経ってるそうです。他にも橋が直ったときに、「2週間のんびりしてた」みたいな話をしてる人がいるので、それくらいは行き来できなかったようですね。バーナードさんはのんきに点検してる場合じゃないのでは……。
バーナードを助けて戻ってきて(マーサ)
前回にもちらっと書きましたが、マーサが勧めてくれるザンブレク産のエールはインペリアルゴールドというようです。美味しくないみたいですが、ロザリアではもっと美味しいエールが飲まれていたのでしょうか。ザンブレクは麦畑が広がっていますが、イーストプールにも麦畑はありますし、ロザリアエールもあったのかもしれませんね。
ベアラーが少ないのはザンブレクのせいか? とクライヴに問われて。労働力を補うだけではなく、ベアラー兵としても集められているようです。魔法使いタイプの兵士は困ってるんでしょうね。
宿に入ってくる子連れの女性(シーラ)
子どもが生まれるまで9か月ってことは、ヴァリスゼアの暦は現実とあまり変わらなさそうです。weekなども度々見かけますが、こちらも同じと思っていいのかな。「moons」なので、月を基準にした太陰暦のほうが近いのかもしれません。考察の材料を落としてくれるのはありがたいですが、ここの一連の会話、イヤ~な気分にさせてくれて印象深いですね……。
北へ~
マーサの宿サブクエスト「かつて友だった者」
傭兵ブレナンから受けるサブクエストで、ベアラーに騙されたって怒ってるロナルドさん。絞首刑が一般的な刑罰なんでしょうか。他にも度々gallows(絞首刑、絞首台)という単語を見かけたりもします。
マーサの宿サブクエスト「庶民の必需品」
クリスタルを拾ってきてくれってなんかパシらされるクエスト。普通は食べないんですね。うっかりお口に入ったってかんじなんでしょうか? でも日本語版ではクリスタルを落としたら群がってきたって言ってましたし、実は食べるのかも……。どうなのか気になります。興味深いなって言うのがちょっとインテリな気配を出してきていますね。
父上のお下がりに着替えた後(クライヴ)
顔を見るなり逃げ出されて、ちょっと困るクライヴくんを想像すると面白い。ザンブレク兵たちは親切そうには見えませんでしたけど、逃げ出すほどとは。まだ暴走しだす前なのになあ。それにしても、躊躇なく頼み事してくるサブクエくれる人、結構すごいですね。普段からザンブレク兵ともそれなりに仲良くやってる人なのかな。
同じく着替えた後(ハンナ)
なぜ父上の服があるのか? と聞かれて答えるハンナさん。英語版だと家族ぐるみの付き合いがある……ように聞こえるのですが、アルティマニアによるとエルウィンが大公位を継いだのは841年、マードック夫妻が出会ったのが849年(ハンナさん15歳)で翌年結婚……となると、大公を継ぐ前のエルウィンをハンナさんがよく知ってるとは思えないんですよねえ。これをふまえると、日本語版の「旅に出てた」ってのも実際ハンナさんが目にしていたわけではなく、伝聞ってことに。(クライヴはマードック将軍とも仲良くしてたのに、その話聞いたことなかったのかな?)
英語版ロアを見ると「結婚ののち、イーストプールのマードック邸で暮らしている」とあり、あの家はマードック将軍の実家っぽい(ハンナさんはもともとロザリスで暮らしていたようですね)ので、若かりしエルウィンがマードックさんちに出入りして仲良くしており、装備を置いていったってことなのでしょう。ハンナさん自身は、そのころいなかったはずですが……。エルウィンは将軍のきょうだいと思われるオスカーの親のこともよく知っていたかもしれませんね。(ちなみにアルティマニアだと「ロザリアが占領されてからロザリスを出てイーストプールに移り住んだ」と書かれていますが、これはイーストプールの家に思い出があるって言ってたことを考えると、英語版が正しいんじゃないかなあ。将軍はロザリスに常駐してるだろうと思うけど、お休みに帰るような生活だったのでしょうか)
ところで、日本語版だと冒険の旅なのが英語版だとなんかバカンスしてるように聞こえて、ちょっと面白いです。
おじいさんベアラーの捜索中
村人におじいさんの行方を尋ねた時のセリフ。ロザリスにはMarket Streetという地区があったようですね。日本語にすると市場通りってところでしょうか。
上と同じ村人で、エルウィン大公が戻ってくれていたらロザリスを離れなかったけど……という話に続いて。ハンナさんもロザリスは市民を受け入れない、って話をしていたけれど、強引に追い出されてきたようですね。英語版だと税が変わらないどころか増えているそうですが……実際どうなんでしょう。属領の面倒をみるのも楽じゃないでしょうから、ガンガン税金かけられてても不思議ではありませんが。ザンブレクもクリスタルがとれなくなってきて(エーテル溜まりのせいなんでしょうかね)困ってるようですし。
おじいさんベアラーについての話。なんか日本語版よりだいぶ状態が悪く聞こえるような……。クライヴをエルウィンと思い込んでるとはいえちゃんと話はできてたし、幻とお話されてるほどとは。料理の真似事してるとかいう話ではあったから、やっぱり幻覚見てるのかなあ。
生かされた意味~
ベネディクタのことでフーゴが怒り狂うシーン(フーゴの部下)
フーゴのもとに届けられた箱について……。シドに雇われた誰かが持ってきた、という設定らしいですね。日本語版だとちょっとはっきりしませんが、シドに雇われた体で人に運ばせて、別にウォールードからの報せも来た、ということでいいのかな。
フェニックスゲートを出てイーストプールへ向かう道中(クライヴ)
この「彼女」はハンナさんのことで、ベアラーたちだけじゃなくてハンナさんも一緒にって考えていたようです。本当に、あと少しだけ早ければ……マードック将軍の大切な人だったハンナさん、助けてあげたかったです。
傾く世界で~
オリフレムに向かうことになって、情勢を教えてくれるカローン
オリフレムへ向かう荷が増えていて、なにかありそうと忠告してくれるカローン。それとおなじくらいやばいらしいタルヤさんの猪胆茶……。猪胆は生薬らしいので、お茶というよりはお薬でしょうね。いったいどんなお味なのでしょうか。猪の姿を見かけたことはなかったと思いますが、どうやらいるらしいです。
医務室にいるロドリグ
ギガントードオイル……トード系は見かけなかったと思いますが、いるんですね。ロザリアの湿地とかに住んでそうだけどなあ。FF14でのとっても怖いお顔をさらにリアルに表現されてもイヤなので、出会わなくてよかったです……。江戸時代あたりにガマの油が傷薬として使われてたと言いますから、ここでもそういう用途で使っているのでしょうか。
クリーエの野菜については、壮年期で同じくロドリグが痛みに効くと言って「curiel root tea」を出しているので、鎮痛剤に使うようです。curiel rootといいますから、クリーエの野菜は根菜ですね。(14では大根っぽいかんじでしたね)
出発前にオットーと話す
シドとオットーが知り合ったのは、アルティマニアによると855年(シド26歳)で、クライヴとジルが出会った翌年、シドがウォールードを出奔する867年からは10年以上前です。アルテマがバルナバスに接触したのは850年ですから、やはりこのあたりからいろいろと考え始めたりしたのかもしれません。本当に長い間考えていたことが、クライヴとジルとの出会いによってようやく実現したんですね。
ゴーチェに「ゴーチェについて」聞く
命を救われた経緯が詳しく語られていますね。暴行を受けて放り出された旨は英語版ロアにも書かれています。ゴーチェはザンブレク出身なので、みんなそんなもんなんでしょうね……。
ザンブレクへ出発時(シド)
ノースリーチまで数日の距離らしいです。ところで、ずっと虜囚の身で一人旅なんてしたことあるわけないジルを一人で行かせるの、心配になりませんでしたか。数日かかるなんて聞いたらなおさらです。ベアラーの一人歩きも目立つだろうし、絶対一緒に行った方がいいと思うのですが……いや、別に一人旅のクライヴくんが寂しそうだからというわけでは。しかしこの先のサブクエストとか考えると、いなくてよかったかもと思わないでもない。
ロストウィングのサブクエスト「そこにある自由」
ベアラー兄妹にご飯もってきてあげるクエストで、依頼者のアランさんの説明。マーサはお金がなくって先の短いベアラーしか保護できないって言ってましたが、カンタンはかなりお金をかけて集めているようです。ワイン産業、めちゃくちゃ儲かってるんですね。
ノースリーチ到着時のひとりごと(クライヴ)
ベアラー兵時代に夜のとばりのことを聞いたことがあったみたいです。ちなみにDameは身分のある女性への敬称で、日本語で言うところの「マダム」です(マダムはフランス語ですが)。
ノースリーチマルシェのビール売り
こういったものが普段飲まれているんでしょうね。ミードは蜂蜜酒、シードルは林檎酒、ペアワインは洋梨、murreysについては検索してもそのものはヒットしないのですが、murreyが桑の実(マルベリー)なのでおそらく桑の実を使った果実酒を言っているのだと思われます。
ところで蜂というとでっかいのしか浮かばないのですが、ちゃんと害のないミツバチもいるんですかね……。
ノースリーチで北にある波の話をしてる人たち(旅人)
波の壁が見えるんだよ、召喚獣の仕業らしいよ、というお話をしてる二人組。北の方だし、やっぱりシヴァかなと思いますよねえ。シヴァのドミナントがいなくなったことは噂になっているみたいです。
マルシェのハーブ屋
壮年期で植物園のナイジェルさんがお探しのモーガンビアード、取り扱ってます。5年後には品薄で手に入らなくなってしまったのでしょうか……。
ノースリーチ訓練所の兵士
ベレヌスの戦は、ガルーダ戦後にちらっと見たやつですね。つまりクライヴが目覚めてキングスフォールへ行き、フェニックスゲートへ往復して、ノースリーチ到着まで半月くらいってことらしいです(ベレヌスの戦がどのタイミングで終わったかはわかりませんが、マーサの宿に到着した時点で「大戦があった」という話が聞けますので終わっているんでしょう)。シドと出会ってからオリフレムへ突入するまで、ほんのひと月足らずということに……。あまりにも短い。もっと一緒にいて欲しかったと願わずにはいられません。
ノースリーチとムーアの間の麦畑にいる村人
足らないって話はマーサも言ってましたが、もうろくに動けもしないベアラーが一般市民には配給されているようです。
ムーアでのひとりごと(クライヴ)
ムーアには来たことがなかったみたいですね。あんな特殊部隊、こんなちっさい村に用はないんじゃないかと思いますけども。
タチエヌの顛末をイサベルに報告(イサベル)
pyreは火葬(のために積む薪)のことを指します。壮年期でも見かける単語ですが、どうやら火葬が一般的みたいですね。これはかるーく調べたことなので詳しくは知らないのですが、仏教だと火葬、キリスト教やイスラム教なんかは土葬が好まれるようですね(宗派や時代にもよる)。どうもザンブレクにもロザリアにも輪廻転生の概念がありそうなので、仏教に近いのかもしれません。
オリフレムの娼館で待機中(シド)
「人の意識を変える」ためにシドは行動したことが伺えます。でもどうにもできなかったかったんですね。マザークリスタルもなくなってアカシアとかに襲われて、ようやく少し良い方に向かっていきそうでしたけど、あんなことでもなければそうそう意識なんて変わらないでしょうね……。
ちょっとボリューム多めでお届けしましたが、今回はここまで。次回から壮年期です。
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