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FF16・英語で読むヴァリスゼア②(青年期/邂逅~それぞれの想い)

この記事の趣旨については前回を参照してください。

スクショが暗すぎてアレですが(スクショへたくそマンですみません。シドの机だよ)さっそく青年期に突入していきましょう。


青年期

邂逅~

  • ティアマット戦(ティアマット)

<日本語>いいだろう ならば俺は任務を果たし生き伸びる
<英語>And you think I don't!? The empire will have our heads if we return empty-handed!(俺が違うとでも思うか? 手ぶらで帰れば、皇国は俺達の首を取る)

ザンブレクに忠誠を誓ったつもりはない、指図は受けないと叫ぶクライヴに対しての返答。ザンブレクを裏切るのか、と責めてくるティアマットですが、英語版を見ると彼もただ生きるために戦っているだけで、忠誠心があるわけでもなさそうです。
ティアマットはクライヴが他のベアラーに比べ自由に振る舞えるのは自分のおかげだと言っていて、ずいぶんと権力がありそうだったり、部隊メンバーも妙に教養がありそうだったり、なんだかワケアリの集団というかんじがします。

シドという男~

  • 隠れ家到着直後の植物園(ボフミル)

<日本語>おお 君は新入りかね ここでは植物の研究をしているのだよ 黒の一帯で植物を育てる技術があれば 隠れ家で自給自足できるからな
<英語>Cid once told me the Blight doesn't kill the land, it only makes her forget who she once was.(シドが教えてくれた。黒の一帯は大地を殺すわけじゃない。もともとなんだったのかを忘れさせるだけだ)
She'll eventually remember her purpose. All she needs is a little reminding.(いつかは目的を思い出す。少し思い出させてやればいいんだ)

熱心に土壌の研究をしているボフミルさん、元々の発案はシドだったようです。シドの出身地である外大陸は大部分が黒の一帯に覆われているといいますから、黒の一帯が再生可能だというのは、外大陸で得た知識なのでしょうか。それとも、隠れ家へ来てからいろいろ調べてみたんでしょうか。交易をしたり、ちょこちょこヴァリスゼアへ渡ってきている人がいたり、外大陸はそこそこ栄えていそうな感じがします。なにかしらの研究が行われていてもおかしくないかも。
それにしても、シドはなんとも詩的な表現をするものです。

  • 居住区の女の子(シャーリー)

<日本語>この果物すっぱくてやだなあ
<英語>These apples are all foul!(このリンゴ嫌だ)

マーテルの果実らしきものを食べてる子(壮年期ではシャーリー)。appleにはリンゴ様の丸い果実を指す意味もあるようなので、リンゴそのものかどうかはわかりませんが、appleという言葉が出てくる以上、リンゴ自体は存在しているし一般に知られているのでしょう。

  • ハルポクラテスのお話(ハルポクラテスについて聞く)

<日本語>わしは若い頃 外の大陸から海を渡って このヴァリスゼアにやってきた
<英語>When I was very young and lived beyond these shores, my father would read to me every night from the only book we had―a history of Valisthea by Moss the Chronicler.
(わしがずっと若かった、外大陸に住んでいた頃、父は毎晩、唯一持っていた本を読んでくれた。歴史学者モースによるヴァリスゼア史だ)

一部のNPCが音声なしでおしゃべりしてくれるやつですが、これすごい勢いで字幕がずらーっとでるので書き取るのが大変……。
一冊しか本を持ってなかったということは、あまり裕福ではなかったのでしょう。モースの筆録はヴァリスゼアでは希少本のようですが、外大陸では手に入りやすいものなのでしょうか。

<日本語>かの歴史学者モースの筆録に魅せられ 神話の舞台たるこの地を 隅々まで目に焼き付けたい一心でね
<英語>So enchanted was I by this realm of myth and magic that when I was of age, I enlisted as a deckhand on a merchant galley, that I might see it with my own eye.(そしてわしは、成人したころ、この大陸の神話と魔法の魅力に取りつかれていた。商人のガレー船の甲板乗組員になった。自分の目でこの大陸を見るために)

続きのセリフです。商船の乗組員になってヴァリスゼアに渡ってきたことが語られています。ガレー船は櫂のついた船のことで、軍船に用いられることが多かったようです(アインヘリアルもガレー船みたいですね)。ドレイクブレスの時に叔父さんが貸してくれた船はたぶん帆船じゃないかな。

  • カローンの店で買い物(カローン)

<日本語>どうも
<英語>Why, you've barely a gil to your name.(何だい、たいして金を持ってないじゃないか)

お買い物した後。クライヴくん文無し。ベアラーだったから当たり前なのですが。そりゃあお金なんて持たせてもらえないだろうし、逆にちょっとは持ってるのが不思議なくらいです。実際初期の所持金めちゃくちゃ少ないみたいですね。16ギルだとか。大抵の主人公はもうちょっと持ってたよ……。
でもニサ峡谷でのバトルと、この時点でクエストもできるし、必要なものくらいは買えるはず。2周目で腐るほど持ってても文無し扱いされるのはちょっと面白い。
そしてその流れで次のセリフに続きます。

<日本語>なんだ 腹でも減ったのかい? 飼い主からもらいなよ
<英語>You're taking his side now? And after all I've done for you?(そいつの味方をするのかい? 面倒みてきたってのに)

アピールするトルガルに対してのセリフ。この後カローンは余りものだって言ってポーションくれますが、お金がないクライヴのためにトルガルがお願いしてくれたようで……。さらに「礼なら犬に言いな」って言われます。トルガルありがとう。

ドミナントの行方~

  • グレートウッド、崖に出たところ(シド)

<日本語>ここらには似たようなのがたくさんある
<英語>Some say there was a time they blocked out the stars.(彼らが星を遮った時があったという話もある)

空の文明の遺跡を見て。空が見えなくなるくらいひしめいていたってすごい。

<日本語>ここまでくればもう少しだ 抜けちまおう
<英語>There's probably a lesson to be learned from that...but it can wait.(学べることがあるだろうが……後回しだな)

シドは空の文明の遺跡に興味があるみたいですね。空の文明の技術は、隠れ家での生活にはあまり役立ちそうにない気もしますが。魔法ですからね。ロストウィング周辺の遺跡を見ても、飛空艇が空を飛んでいたのが昔のことなのを残念だと言っています。技術者として純粋に興味があるのかも。

夜の底~

  • 吊し人亭のメニュー

<日本語>《吊し人亭メニュー》
     飲み物
     水 ワイン エール(ノースリーチから入荷次第)
     食べ物
     パン チーズ ソーセージ 魚の燻製 ニンジンのスープ
     ニワチョコボのワイン煮込み 魚のハーブ焼き
     魚のスパイス煮込み
<英語>Drink:Gaultand 870, Brandewine, Imperial Gold
    Meal:Pandemain, Stone Blue, Black Pudding, Smoked Kippers,
    Salt Loach, Roast Hare, Chocobo Stew, Carrot Broth
   (飲み物:ゴールトン870年、ブランドワイン、
    インペリアルゴールド
    食事:パンドメイン、ストーンブルー、ブラックプディング、
    サケの燻製、ドジョウの塩漬け、野ウサギのロースト、
    チョコボのシチュー、ニンジンのスープ)

インペリアルゴールドはザンブレク産のエール。マーサの宿でエール飲む? って勧めてくれるのもこれです。あんまり美味しくはない安酒のようですね。ベネディクタがまずそうにしてたのもこれでしょうか。ブランドワインはなんだろう?
Pandemainは日本語と照らし合わせるとパンのことだと思われます。パン・ド・ミー(フランス語)という柔らかいパンがあるようですが、そのことでしょうか? Stone Blueはおそらくチーズ、Black Puddingは豚の血と豚脂、オーツ麦、ハーブなどで作るソーセージだそうです。豚も食べられているようですね。
Kipperはニシンなどの燻製のことですが、サケなどを指す場合もあるようなので、この場合はこちらでしょうか。Stewは煮込み料理を指すので、ニワチョコボのワイン煮込みのことでしょう。
日本語では魚料理が多いということしかわかりませんが、ドジョウやサケ(もしくはニシン)など、近くの川でとれるものを食べているようです。こういうのは食文化が知れて面白いですね。
英語版だけ野ウサギのローストがあったり、微妙に違うのがちょっと不思議です。

因果~

  • 隠れ家居住区の本好きのベアラー(エディータ)

<日本語>外は戦ばかりだけど ここは平気かしら
<英語>I thought I had escaped them...but the royal army may be at our gates ere long...(彼らから逃れられたと思ってた……でもウォールード兵はいつかやってくるかも)

ロストウィングでのことを聞いたのか、ウォールード兵(royal army)に怯えている様子のベアラー(壮年期ではエディータ)。ウォールード兵を指して「彼らから逃れた」と言っているので、ウォールード出身らしいとわかります。しかしウォールードのベアラーはどういった経緯で保護されたんでしょうね。風の大陸までやってくる機会があったのでしょうか。

  • ローブの男を目撃したクライヴ

<日本語>13年前のあの日 俺は奴を見た
<英語>I've seen him every night for the past thirteen years.(この13年間、毎晩奴を見てきた)

13年毎晩フェニックスゲートの夜をエンドレス再生ってこと……? ろくに眠れていないのでは? 座ってうとうとしてるか気絶してるかしか見せてくれませんが、ちゃんと眠ってほしいです。

それぞれの想い~

  • ネクタールと初遭遇(クライヴ)

<日本語>森の奥に隠れ住んでいて 人前には姿を見せない幻の蛮族 子どもの頃に読んだ本に確かそう書いてあった
<英語>I'm sure it said in my father's bestiary that they live deep in the forest... And that they never reveal themselves to humans...(確か、父上の寓話集に書いてあったな。森の深くに住んでいて、人にその姿を見せることは決してない)

モーグリについて書いてる本、父上の本なんですね。買い与えられた本ではなく。父上が子どもの頃に読んでたものでしょうか。

  • 倉庫にいるグツ

<日本語>ねえオルタンス これからシドと外に出るんだけど
<英語>Cid's taking me off for a couple of days to get some supplies, so, er...(シドと物資の調達に2,3日出かけるんだけど……)

マーサの宿に出かける準備をしているグツ。この後マーサの宿でばったり会いますが、地図で見るとロザリスからフェニックスゲートまでとさほど距離は変わらないように見えるので、用事を済ませることも考えると確かに日帰りは難しそうです。クライヴたちもなんやかんやと足止めされましたし、一泊くらいはしたかもしれませんね(すぐ出てった風でしたけど)。チョコボだとわりと気軽に行き来できたりするのでしょうか。

  • 居住区で食べ物の相談をしている住民(エディータ)

<日本語>食べられる果物の種類を増やせないかしら
<英語>What I wouldn't give for some wild mikkelberries...(野生のミッケルベリーのためならなんだってするわ)

再び登場の本好きベアラーことエディータ。ミッケルベリーというのは、ウォールードにミッケルブルクという村がありますので、そのあたりでとれるベリーでしょうか。ウォールード出身ですからね。好物だったのでしょうか。ボフミルさんに頼んでみるとのことですが、壮年期には栽培されているのかも。

  • 広間にいる石の剣見習い

<日本語>しっかりと訓練できる場所がほしいところだな オットーに相談してみるか
<英語>Could really do with a proper place to train, like back in Rosalith. I'll speak with Otto...(ロザリスみたいな、ちゃんとした訓練場所があればいいんだけど。オットーに相談しよう)

石の剣テリックと思われる人。ロザリスみたいな……ってロザリスの訓練場見たことがあるの? ロザリスで暮らしていたのかもしれません。彼の意見のおかげで、クライヴたちの隠れ家には訓練場ができたのかな。この頃はいったいどこで訓練をしていたんでしょうか。

さて、今回はここまで。次回は青年期後半、フェニックスゲートへの旅路から追っていきます。


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