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FF16・英語で読むヴァリスゼア④(壮年期/新たな隠れ家~暗雲来たりて)

この記事の趣旨については初回をご覧ください。

今回から壮年期に突入します。突然の5年後、なんだか貫禄の出ているクライヴ、フード姿が美人すぎなジル……大変興奮しましたね。それではいってみましょう。


壮年期

新たな隠れ家~

  • コストニツェ難民街の露天商

<日本語>チョコボの肉はどうだい? うちのはそこいらの店とは違って美味しいよ! ぜひ味見してってくれよ旦那! さあひと口!
<英語>Chocobo steaks! Chocobo sausage! All from greens-fed farm birds! None of the old coursers you'll find elsewhere! Here, take a bite!(チョコボステーキに、チョコボソーセージ! 野菜を食べさせる牧場の鳥だよ! 他で見かけるような古い乗用馬じゃないよ! さあひと口!)

チョコボ肉はソーセージもあるみたいですね。そして食用に育てられているものもいる……。ここで乗用のチョコボを引き合いに出しているからには、ニワチョコボじゃなくてでっかいほうのチョコボなんでしょう。どうも老いた乗用チョコボの肉の方が一般的に出回っているふうですが……。

<日本語>さあいらっしゃいいらっしゃい! 朝とれたばかりの新鮮な野菜だ!
<英語>I've got peppers and peas! Beans and beets! (ピーマンにエンドウ豆! ソラマメにビート!)

こちらはまた別の商人。八百屋さんのようなので、pepperは胡椒じゃなくてピーマンやシシトウのことでしょう。peaはエンドウ豆やグリーンピースのような丸い豆、beanはソラマメ、インゲン豆、コーヒー豆など楕円のものを差すようです。やっぱり豆はよく食べられているんでしょうね。

  • 隠れ家の詩人ルカーン

<日本語>ああ ベンヌを渡る 風が祝う
<英語>As hither, yon dance autumn winds Atop the rotten pire,(朽ちた桟橋の上を秋風が躍る)

日本語版では特に触れられていなかったと思いますが、季節は秋のようですね。

  • タブアンドクラウンのメイヴ

<日本語>私はこの隠れ家の憩いの場 パブ タブアンドクラウンの店主よ
<英語>How am I getting on? Oh, about as well as you'd expect of a barmaid pouring sour ale for penniless outlaws in the middle of the deadlands.(調子はどうだって? そうね、あなたが黒の一帯の真ん中で貧乏な無法者にサワーエールをそそぐバーテンダーに期待するくらいかしらね)

メイヴさんのお店ではサワーエールが飲めるそうです。そして貧乏とか言われてる隠れ家の住民たち……。メイヴさんにも儲けさせてあげたいし、いっぱいおごってあげましょうね。とか言いつつ、オーケストリオン譜を爆買いして金欠になったりしているわけですが。

  • 掃除係ツキボル

<日本語>へえ 新しい腰帯でも買おうかな
<英語>Oh, no. I still owe her for the hairpin I bought my wife.(妻に買ったヘアピンの分、まだ借りてるんだよ)

広間でおしゃべりしてる人。奥さんいるんですね。いつ結婚したんでしょう。結婚式とかもあったりしたのかなあ。しかし隠れ家の住民貧乏説がここにも。奥さんにプレゼントはいいですけど、腰帯なんて買ってる場合じゃないですね。ところで奥さんはどの方なんです?

  • 掃除係ゾラ

<日本語>物資が届いて一安心ね
<英語>Nearly half the crates were lost to bandits!(木箱の半分近くが盗賊に奪われたわ!)

荷物が届いて一安心! って、半分も持ってかれてるんかい! そりゃあ届くだけで一安心とも言いたくなりますよね……。

  • 植物園の文献「ヴァリスゼア薬草図鑑」

<日本語>鍋で乾煎りしたものを粉末状にすり潰すと癪の特効薬になる。
<英語>Gring in mortar and add to warm coeurl milk to remedy gout, melancholy, and moon sickness.(すり鉢ですりつぶし、温めたクァールミルクに加え、痛風、憂鬱、錯乱を治療する)

モルボルの根っこで薬を作る、という内容の本。おおむね日英で書いていることは同じなのですが、クァールミルクとは。モルボルは攻撃的だから採取は困難、とも書いている本ですが、クァールミルクも難しくないですか……? 飼いならせるみたいだから大丈夫なんでしょうか。でも絞りにいくのはちょっと怖いですね。薬に使っているという話しかないので、牛乳とかみたいに一般的に飲まれているのかはわかりません。
moon sicknessというのがちょっと調べてもわからなかったのですが、どうもなにかに執着したり取り乱したりすることを指すようです……? 癪、というのが痛みを伴う内臓疾患のほかに精神的なものもひとまとめにしていたものらしいので、痛風に憂鬱、ヒステリーのようなもの、で癪を説明しているんでしょう。しかしヴァリスゼアにも癪があるの、ちょっと面白いですね。持病の癪が……なんて言う人もいるんでしょうか。
動き回ろうが襲いかかってこようが、ヴァリスゼアでは植物の範疇で植物学者さんの領域なんですよね……植物学者さんも命がけです。

  • ヴィヴィアンの講義を聞きに

<日本語>ヴィヴィアン:何度か暗殺されかかっただけじゃないか 騒ぐほどの事でもなかろう
<英語>I'll have you know that only four attempts have been made on my life―and none was especially memorable.(4回殺されかかっただけだ。特に印象深いことでもない)

4回だそうですよ。殺されかかったですんでるのがすごいですよね……。無事で良かった。

<日本語>ヴィヴィアン:この偉大なる軍事学者 ヴィヴィアン・ナインテールズが答えよう
クライヴ:各国の情勢を把握しておきたい
<英語>…Could it be that you've come for one of my lessons?(まさか、私の講義を受けに来たのか?)
Is that so hard to believe?(そんなに信じがたいことか?)

用件は? と聞きながらえらくびっくりな様子のヴィヴィアン先生。Could it be~というのはまずありえないけど、もしかして? というような表現です。先生の講義にはこの先だいぶお世話になりますけど、クライヴはそんなに講義を聞いてくれなかったんでしょうか? 招いておいて放置……? 本人はそうは思ってないみたいですが。

  • ヴィヴィアンのお使いで書庫へ(ハルポクラテス)

<日本語>若先生は相変わらず読むのが速いな
<英語>Already? Our resident scholar devours books faster than young Tett does lemon tarts.(もう? 我らが学者先生は、テトがレモンタルトを食べるよりも速く本を読んでしまうな)

ヴィヴィアンに返しといてって頼まれた本を持っていったときのセリフ。テトはレモンタルトが好物なんですかね。他にもオボルスが、黒の一帯の水が船を腐食させる速さを同じように「テトがレモンタルトを食べるみたい」と表現したりもするので、隠れ家では速いものの代名詞なのかもしれません。
それにしても、隠れ家でレモンタルトなんて食べられるんですね。だいぶあとの方で「モリーの焼き菓子食べた?」と話している住民がいますが、そこの英語版がレモンタルトになっていたかと思うので、どうやらモリーさんお手製のようです。

  • タルヤさんから伝言をもらう

<日本語>タルヤ:オットーから伝言よ ガブから手紙が来たらしいわ あんたの部屋に置いてあるからって
クライヴ:ガブから? わかった すぐに確認する
<英語>Ah, before I forget. A rider was here with a letter from Gav. Otto left in on your desk.(ああ、忘れる前に。ガブからの手紙を持って来てたわよ。オットーがあんたの机に置いたって)
Not a stolas? Alright. I'll have a look.(ストラスではなく? わかった。確認する)

ちょっと日本語に訳しにくいのですが、riderが手紙を持ってきてくれるようです。riderは馬に乗った人を指すので、ヴァリスゼアだとチョコボに乗って配達してくれる人がいるってことなんでしょう。アルケーの空になった直後に、青年期でも荷物を運んでたグレンが手紙を届けに行くと言っているのを聞くことができますが、このriderは彼なんでしょうか?
ストラスじゃなく? って聞き返してるあたり、出かけたガブから手紙が届くなんてのは珍しいんでしょうね。ストラスが飛び交うのに慣れた2周目とかに見ると、なんで手紙なんだろ? とはちょっと思います。システムのつご……いや、なんでもありません。別に緊急でも機密でもなかったからでしょう。

  • ラウンジにいるエディータ

<日本語>チョコボ肉のパイ 評判いいみたいだね
<英語>Have we any more knuckle pies?(膝肉のパイはもっとある?)

モリーさんのご自慢のチョコボ肉パイ。knuckle pieとは豚の膝肉を使ったパイのようで、検索するとチキンとナックルのパイ、なんてものも出てくるので、チョコボ肉と膝肉のパイなんでしょうね。
ちなみに、チョコボ肉はシチューに使われてしまったのでもうパイはないそうです。

暗雲来たりて~

  • ノースリーチのマルシェにいる旅人ふたり

<日本語>オリフレムにもエーテル溜まりができたって噂だぜ
それが本当なら怖いわね
<英語>There's talk that the Glass Gate flood has finally spread to the Wyrm.(グラスゲートのエーテル溜まりがウィルムにまで広がったんだって)
But that'd mean half of Oriflamme's under aether!(オリフレムの半分がエーテルに沈んだってことじゃないの!)

二人組の旅人さんの会話。Glass Gateは、青年期にドレイクヘッドへ潜入する時にも出てくる、クリスタルの搬入口のことです。the Wyrmはおそらくホワイトウィルム城のことでしょう。エーテル溜まりができたどころの話じゃないですね……。

  • ノースリーチのマルシェにいる貴族

<日本語>なによ 大したもの売ってないじゃないの 最近はめぼしい品を見かけないわね
<英語>Look at this place. We spent half a day getting here, and for what? Some rotting fish and a few moth-eaten rugs.(ここ見てよ。半日もかけて来たのはなんのためだったの? 腐りかけの魚に虫食いの敷物なんて)

大したものというか……売り物にして大丈夫なんでしょうか。半日かけてってどこから来たんでしょうね。地図上で見ると、オリフレムまでだと半日くらいかかる距離感でしょうか。だいぶエーテル溜まりに沈んでいるようですが……他にも貴族の暮らすような街が近くにあるのかな?

  • 夜のとばりの娼婦

<日本語>頼んでた香油 まだ街に届いてないみたい
やっぱり高級品は手に入りにくいわね
<英語>What am I going to do without sweet-water and oil of talc?(水もタルク油もなくて、どうしたらいいの?)
Still no caravan from the Dominion's parfumeries yet, then?(自治領の香水売りの隊商はまだなのかしら)

夜のとばりでおしゃべりしてる娼婦たちのセリフ。タルクとは、化粧品に使われる石を粉末状にしたもののようです。oil of talcは17世紀ごろに化粧品としてよく使われていた、と検索すると出てきますね。自治領製のものを輸入してるみたいです。

  • 男娼と話している気の弱そうな兵士

<日本語>君と朝まで語らいたいが 持ち合わせが
<英語>I...want to see you again tonight, but the captain's late with our pay.(今夜また会いたいが、隊長が給料を払うのが遅れてるんだ)

いつも男娼相手にぐちぐち言ってる兵士さん。青年期のころは娼婦がお相手だったような……。お給料が遅れているなんて、ザンブレク軍はそんなに厳しいんでしょうか? しかしこの人、青年期でも(日本語版は)持ち合わがないって言ってるんですよね……お気に入りの子につぎ込みすぎなのでは……。

  • ムーアの商人

<日本語>昔はオリフレムに卸すための小麦が この小屋から溢れるほど積んであったんだ
<英語>There was a time this place would have been stacked high with sacks of rye, barley, and spelt.(かつてはこの場所にライ麦や大麦、スペルトコムギの袋がいっぱいだった時もあった)

ムーアなんてまったく用事はないんですが、行ってみるといろいろ聞けたりして面白いです。スペルトコムギとは、古代から中世にかけて広く栽培されていた小麦の一種だそうです。現代では家畜の飼料や健康食品に使われたりしているのだとか。小麦畑だとばかり思っていたら、いろいろ作っているみたいですね。あんまり美味しくないという話のインペリアルゴールドの材料も、このあたりで作っているのでしょうか。

  • 隠れ家サブクエスト「隠れ家の足は清めよ」

<日本語>オボルス:これだよこれ 助かったぜシド さっそく補修にとりかかろう
クライヴ:お前の渡し船は隠れ家になくてはならない 今後も頼むぞ オボルス
オボルス:あんたに頼まれたのならやる気も出るってもんだ まかせてくれ 今まで以上に役立ってみせるさ
<英語>Ugh! It reeks like a chocobo's arse... But I don't suppose the Argo'll mind as long he stays above the waves.(うおっ、チョコボの尻みたいな匂いだな。だがアルゴが波の上にいる限り、気にしないだろう)
"Argo"? So your boat has a name? I didn't know.(「アルゴ」? お前の舟は名前があったのか? 知らなかったな)
Hm. Same as my old man. He was a ferryman himself back before the Blight came. The boat's all I have left of him. And thanks to you, he'll sail another day.(ああ、俺の親父と同じだ。黒の一帯が迫る前は船乗りだった。残したのは舟だけだ。あんたのおかげで、奴はまた航海できる)

渡し舟の修繕をお手伝いするクエスト。お世話になってる舟に名前があったのにもびっくりしますけど、オボルスのお父様のお名前なんだとか。こういう話が日本語版だと聞けないの、すごーく惜しいですよね。ちなみに、ギリシャ神話にはアルゴという名前の船が登場しますが、そこからきているのでしょうか。
チョコボの尻みたいに臭いって言われてるのは、シスルソーンの強粘液ですね……そんなものを取ってこさせたのか……。

  • 修道院のベアラーたちの弔いを終えて

<日本語>クライヴ:ああ 修道院の方は?
ジル:ええ 片付けてきた
<英語>I hope so. What of the imperials?(そう願うよ。ザンブレク兵は?)
A pyre was made.(火葬したわ)

ベアラーたちの遺灰を流し終えて、ジルと合流した時の会話。修道院を片付けておく、と言って残るジルですが、その辺に転がされてただろう黒騎士たちを片してくれたようですね……。それにしても手早くないですか? そんなにすぐ燃える? コールが残って見てくれてるんでしょうか。
さらに続けてジルは「It's more than they deserve.」と言い、これは十分すぎる、彼らが受けるにふさわしいものより多くを与えた、という意味です。だいぶ怒っていますね。当然ですけどね。この前の修道院でのシーンでもジルは、ベアラーたちが命がけで戦ったことを「彼らはこうなるとわかっていて、自分の意思で選んだ」というようにも言っており、感じるところがあったんだなあというのが日本語版よりはっきり窺えます(不穏だからやめてほしいですが)。
ちなみに、クライヴの「I hope so.」はジルの「これで彼らは自由になれた」というセリフへの返答です。

  • マーサの宿に帰還(マーサ)

<日本語>黒衣に身を包んだザンブレク兵たちが ベアラーを殺して回ってるって
<英語>The rumors started moons ago...of black-clad devils descending on villages in the dead of night to slit the throats of sleeping Bearers.(噂はひと月前にはあったんだ。黒衣の悪魔が真夜中に村にやってきて、眠っているベアラーの喉を切り裂くって)

黒騎士の噂のことを教えてくれるマーサさん、英語版だとかなり詳しく聞かせてくれます。黒衣の悪魔が真夜中に……って怪談じみていて、どこまで信じていいのかわかりませんが。マーサの宿や修道院には昼間に来てますしね……。

  • マーサの宿から戻った後の隠れ家屋上(シビル)

<日本語>でしょ? 新しくおろしたのよ
<英語>En't it, though? All the ladies in the Dominion are wearing them.(そうでしょう? 自治領の女性はみんな着てるのよ)

「おしゃべりな」と評されているシビルさん。服を褒められて嬉しそうです。自治領で流行りの服だそうですが……これはメモったものを後でまとめているので、どんな服だったかまったく覚えていません。自治領にお住いの女性と比べてみたい気もしますが、自治領をうろうろする機会はありませんでしたしね。カットシーンに一瞬映っていたりするでしょうか……?

  • マーサの宿から戻った後のラウンジ(詩人ルカーン)

<日本語>まなこに焼き付く 変わりゆく故郷
<英語>On autumn's breath, ill tidings borne An erstwhile home, in twain a-torn(秋の息吹に乗って、悪い知らせが運ばれる。かつての故郷は二つに裂かれた)

先にもありましたが、ここでも秋と出てきます。これからクライヴたちの戦いも人々の暮らしもどんどん苦しくなっていきますが、それと同時に寒くなっていき、暖かくなるころに決着を迎える……のだとすると、なんだか良いですねえ。お花も咲く季節ですしね(雪月花は冬くらいから咲くお花っぽいですが……)。

  • マーサの宿クエスト「白き誇りと共に」(野盗)

<日本語>仲間の仇だ その白い羽を血で染めてやる
<英語>You've been bad for business, but I reckon someone'll pay good coin to mount your head on their wall.(お前は商売が下手だったが、お前の首を壁に飾るために大金を払うやつがいるだろう)

アンブロシアをつけ狙う野盗がアンブロシアに向かって言うセリフ。はく製にして飾られるところだったってこと……!? クライヴの大事なアンブロシアになんてことを。
白チョコボだから高く売れるってことですよね。まったく許せません。

  • マザークリスタルの破壊について作戦会議(ガブ)

<日本語>おいおい 鉄王国は海の向こうだぞ どうやって渡るつもりだ?
<英語>There's a shitload of sea between us and it, and I've never been much of a swimmer.(間にはばかみたいに広い海があるんだぞ。泳ぎは得意じゃない)

ドレイクブレスに標的を定めたクライヴに対して。ガブ、泳ぐの苦手なんですね。北部は寒いっていう話なら、あんまり泳いだりする機会はなかったのかも。クライヴは、鉄王国と敵対してるロザリアなら軍船に乗るのも想定されてるだろうし、泳ぎも練習したんでしょうか。ジルは泳いだことなさそうだなあ。お姫さまでしたしね。

  • 医務室前にいるエディータ

<日本語>この奥でベアラーの刻印を取る手術をしてるらしいんだけど 想像を絶する痛みらしいわね
<英語>They say removing a brand is almost as painful as getting one.(刻印を取るのは刻むのと同じくらい痛いんですって)

刻印をとるのがめちゃくちゃ辛いって話は色々聞けますけど、同じくらい刻むのも痛いってやばくないですか。生まれたばっかりで刻まれるんでしょ……? どこかでそんな話あったかなあ。でも、どれくらい痛いか覚えてる人なんて、隠れベアラーだったのがばれて刻まれたのでもなければいないと思うので、もののたとえってやつなんですかね。そういう人がいたのかもしれませんけど。

  • 隠れ家サブクエスト「実を結ぶ思い」のあと(石の剣コランタン)

<日本語>マーテルの果実か さてさて 大切に味あわせてもらおう
<英語>Can't remember the last time I had fresh fruit. Oh, I'm looking forward to this...(最後に新鮮な果物を食べたのはいつだったか思い出せないな。楽しみだ)

マーテルさんのお名前がついた果実を届けに行った石の剣のセリフ。隠れ家では新鮮な果物はなかなか手に入らないみたいですね。果物を売っているお店はあちこちで見かけますが、人里離れて隠れ住んでいては、気軽にお買い物に行けるわけもありませんからね……。隠れ家で野菜や果物が作れるのは、きっとみんな嬉しいでしょう。植物園のみなさんにはぜひ頑張ってもらいたいですね。

  • ポートイゾルデに向かうことになった後のデッキ(ジル)

<日本語>あなたのおじさまが 船を貸してくださるといいのだけど
<英語>Your uncle always seemed a kindly soul, if a little...eccentric.(あなたの叔父さまは、いつも優しかったわ。少し風変わりだったけれど)

ジルもバイロン叔父さんにはよく会っていたんでしょうか。ラザロ街にも行ったことがあったようでしたし、叔父さんのお家にも遊びに行くことがあったのかもしれません。ジルにまでちょっと遠慮がちとはいえ、変わってると言われてしまう叔父さん、面白いです。
バイロン叔父さんの存在は、クライヴがちょっと険しい顔で力を借りると言い出すまで登場しておらず、大罪人なんて言われているクライヴに力を貸してくれる人なのかとても心配になったものです。日本語版でもジルの評価を聞けていれば、もうちょっと安心して向かえたのになあ。

  • 桟橋にいる整備士イライアス

<日本語>この湖はさ 飛空艇やら空中都市やらが地面に落ちたせいで大きくなったらしいんだ
<英語>Depending on who you ask, this lake was either formed when one of the Fallen's cities plummeted from the sky, or when a giant wyrm dug a lair for itself. My girl is on the latter.(誰に聞くかにもよるが、この湖ができたのは、空の文明の都市がひとつ落ちてきたか、巨大な竜がねぐらを掘ったかだって。俺は後者が好みだな)

昇降機の整備をしているらしいイライアスさん。ベンヌ湖の由来を教えてくれますが、英語版だと他説も加えてくれます。どうやら諸説あるようですね。空から街が落ちてくるのも、でっかい湖を掘っちゃうような竜がいるっていうのも、どちらもロマンがあって捨てがたいです。

  • デシレーに「隠れ家での役割について」聞く

<日本語>私の仕事は この支援品窓口の受付――それに 外から来る報せの仕分けと手紙の代筆業もしています
<英語>Business is busy. On top of my regular duties here at the Whisper, Otto has piled countless other tasks, from transcribing and sorting stolas reports to penning needful missives.(仕事は忙しいです。私のここでの通常業務である支援品窓口に加えて、オットーさんは数えれない他の仕事を積み上げてきます。ストラスの報告の書き起こしや整理から、必要な書状を書くことまで)

ゴーチェもいつも忙しそうにしていますが、オットーがどんどん仕事を寄こしてくるみたいですね。オットーも人一倍働いているでしょうから、仕方ないのでしょうが……みんなが読み書きが達者なわけでもないし、人手を増やすというのも難しいのでしょうか。the Whisperというのが支援品窓口の英語表記のようです。ささやき、噂といった意味ですね。

<日本語>こんな風に 色々な仕事ができているのも 前の隠れ家で 先生に読み書きを教わったおかげなんです
<英語>Not that I'm complaining, mind. I enjoy writing. I have ever since I learned my letters from Jara back in the old hideaway.(不満がある訳じゃありません。書くのは楽しいし。昔の隠れ家でジャラから文字を教わって以来、そうしてきました)

ジャラという名前は、日本語版では聞いた覚えがありません。青年期で「先生」と呼ばれているベアラーがいますので、おそらく彼のことなんでしょう。青年期では、クライヴが名前を知らない住民たちは名前が表記されませんので、出ることがないまま亡くなってしまったのでしょうね……。
ちなみに、この「先生」ですが、同じくデシレーから「最期に言い残した」言葉について聞くことができます。日本語版ではまさに今際……という時に残したのかな(「生徒をかばって亡くなりました」という話も聞けますし)という印象でしたが、英語版だと「タイタンが来る前の、最後の授業で」とのことで。亡くなったときの状況は、英語版では語られていません。

今回はここまで。次回は鉄王国をめざして、ロザリアへ向かいましょう。嬉しい再会があったり、ジルにとっても大きな転機となる鉄王国への旅、とても好きな部分です。また次回、おつきあいください。


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