![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/151069595/rectangle_large_type_2_816c6f168545221d37fcd055962b3dad.jpeg?width=1200)
FF16・英語で読むヴァリスゼア 番外編③(壮年期/新たな隠れ家~再会)
この記事の趣旨については、初回を参照してください。
番外編も壮年期です。スクショのフード姿、とっても好きなんですけど、お着替えさせてくれないかなあ。
壮年期
新たな隠れ家~
開始直後のムービー(薬売りの少女)
<日本語>お薬はいかがですか? 飲み薬、塗り薬、貼り薬 お薬 お薬はいかがですか? 飲み薬、塗り薬、貼り薬
<英語>Calmatives, curatives, restoratives! Unguents, ointments, poultices!(鎮静剤、治療薬、気付け薬! 傷薬、軟膏、湿布!)
扱っているものが具体的にわかりますね。unguentとointmentはどちらも軟膏と訳されますが、Unguentは擦り傷、熱傷、発疹などを治すための塗り薬、ointmentは保湿性が高いハンドクリーム的なものも差し、薬用でないものも含まれるようです。
コストニツェ難民街のパンサー戦(フーゴの私兵)
<日本語>もういい! 奴を放て!
<英語>Let him play with the kitten.(子猫と遊ばせてやれ)
パンサーをけしかける兵士のセリフ。かたくなにcatという単語は出てこないのですが、kittenが登場しました。猫……いるのかなあ。パンサーやクァールみたいなネコ科系の仔をkittenって言ってるだけという気もするんですよねえ。ともかくあんなでかくて凶暴なのを子猫扱いするのはやめていただきたい。
隠れ家に帰還する船上(オボルス)
<日本語>ほら着いたぜ おふたりさん 愛しの我が家だ
<英語>Ride's over, lovebirds. Home sweet home.(船旅は終わりだ、おふたりさん。愛しの我が家だ)
新しい隠れ家へ向かう船上で、クライヴとジルに向かってのセリフです。lovebirdとは、つがいの仲がいいインコのことですが、恋人同士や相思相愛の夫婦という意味もあります。辞書にしっかり載っております。いやあ、5年経って初っ端から恋人扱いですね。まあそう思いましたよね。むしろもう夫婦なのではと。実際は進展なしなわけですが。
アトリウムで勉強中の子どもたち(エメ)
<日本語>私 ちょっとわかってきたよ 次の問題は正解しちゃうんだから
<英語>Well, then hurry up and finish them! We need three for coeurl and geese!(なら急いで終わらせて! クァールとガチョウに3人必要なの)
算術の問題が終わらない~というジョスランを急かしているエメ。英語版のエメはもう終わったんですかね。日本語でもジョスランは問題難しい、と言っているので、エメの方がちょっぴり優秀なのかもしれません。
coeurl and geeseというのは童話か何かでしょうか。またまたクァール……。geeseはgooseの複数形なので、ガチョウが2匹出てくるんでしょうね。
屋上のオフカ
<日本語>無理せず たまにはゆっくり休んで
<英語>You're welcome to join us for a spell, if you think Jill won't mind.(しばらく私たちと一緒に過ごしてもいいのよ。ジルが気にしないと思うならね)
屋上でおしゃべりしてるお姉さま方が井戸端会議に誘ってくれますが……ジルが気にするかもって思われてるんですね。隠れ家のみんなにはいい仲だと思われてるんでしょうね……オットーですら遠慮がちですから。しかしクライヴはジルの心の整理がつくのをじっと待っているわけで……なんとももどかしい。
書庫にいるハルポクラテス
<日本語>クライヴ 疲れたろう 少しは部屋で休むといい
<英語>If you need a book to help you sleep, might I recommend On the Mating Rituals of Morbols?(眠るための本が必要なら、「モルボルの交配の習慣について」をお勧めしようか?)
なんだその本。興味があるような、ないような。眠くなるくらい小難しくて退屈な本なんでしょうね。でも嫌な夢見そうだなあ。
伝言を持ってきてくれるタルヤ
<日本語>じゃあまたあとで
<英語>And then you get some rest.(それからちょっと休んでよ)
別れ際に休んでねって言ってくれます。いつも言ってるんだろうなあ。
サロンにいる石の剣(オーガスト)
<日本語>俺たちは次の知らせが来るまで待機だ いつでも出られるよう支度しとけ
<英語>If you never volunteers, just say the word. I'm a dab hand when it comes to the old fisticuffs.(志願するつもりがないなら、そう言うだけでいい。殴り合いなら得意だ)
サロンで待機してる石の剣のみなさん。日本語だと待機だ、了解、で終わってるんですが……。喝をいれちゃうってことでしょうか? これに返答するのは石の剣テリックですが、英語版はちょっと引き気味です。これも英語版にありがちな、なんかちょっとキツくなっちゃう現象かなあ。
アトリウムで読める文書
<日本語>《さんじゅつにゅうもん》
チョコボのあしは2ほん、アダマンタスのあしは4ほんです。ぼくじょうに、チョコボとアダマンタスが、あわせて5ひきいます。チョコボとアダマンタスの、あしのかずをたすと、ぜんぶで16ほんありました。チョコボとアダマンタスはそれぞれなんひきいるでしょう?
<英語>―Book of Sums―
Old farmer Otto keeps both chocobo and antelopes. After five of his stock fell ill, he put them in his barn to rest. However, Otto woke the next morn to discover that a leg eater had found its way into the barn and devoured three of the limbs on one of his antelopes. To make certain all remaining legs were accounted for, he did a tally and was satisfied when he counted thirteen.
Quesion:how many chocobos were in the barn?
(算術教本
年老いた農夫のオットーはチョコボとアンテロープを飼っています。5頭の家畜が病気になったので、納屋に入れて休ませました。しかしオットーが翌朝目を覚ますと、レッグイーターが納屋に入り込んで1頭のアンテロープの脚を3本食べてしまっていました。残りの脚がすべて揃っていることを確認するため、オットーは集計し、13を数えて納得しました。問題:納屋には何羽のチョコボがいたでしょう?)
子どもたちが勉強に使っていると思われる、いわゆる鶴亀算な問題ですね。英語版はやけに怖い話になっています……。レッグイーターは忘却の荒野などに生息するソーン種(植物系の敵)ですが、本当に脚を食べるからレッグイーターなんでしょうか。さりげなくオットーが登場しているのが面白いです。
書庫にある本
<日本語>《空の文明はなぜ滅んだか》
《ヴァリスゼア史録》
《ロザリア童話集》
《私の愛したザンブレク》
<英語>The Sins of Dazmekys(ゼメキスの罪)
An Illustrated History of the Twins vol,IV(図説ヴァリスゼアの歴史4巻)
Tales of the Founder(建国者の伝説)
Morte d'Olivier(オリヴィエの死)
書庫でタイトルだけ見れる本たち。日本語と英語の本はおそらく同じものでしょうから、ロザリアの人々がしょっちゅう口にするFounder、どうやら子どもの頃から童話として親しんでいるようですね。ザンブレク関係らしき「オリヴィエの死」が気になるところです。アーサー王伝説をまとめた「アーサーの死(Morte D'Arthur)」からきているとすると、オリヴィエというのは伝説上の英雄の名前なのでしょうか。オリヴィエくんは、そこからとられた名前、ということなのかもしれませんね。
私室で「打ちあわせ」中のクライヴとジル
<日本語>ジル:だから私も手伝いたいの
クライヴ:ジル だが……
<英語>And to me, that's no burden.(私にとって、それは負担ではないわ)
I know, but...(わかってる、でも……)
ジルにばっかり負担をかけてる、と言うクライヴ。英語版では I know ってしょっちゅう言ってんな、っていうくらい見かける気がしますが、わかってる、っていいですよね。もちろんわかってるんですよね、ジルの気持ちは。でもなあ。大事な人に命削らせて平気なわけがないんですよねえ。
乱入してくるオットー
<日本語>クライヴ 問題が
<英語>Master Clive, a moment, if you―(クライヴ、ちょっといいか……)
Master っていうのは長や主君に対する呼び方ですね。ときどきこういうふうに呼んでくれる人がいます。基本的には普通にクライヴ、だけのことが多いですけども。
暗雲来たりて~
ノースリーチ夜のとばりの娼婦
<日本語>近ごろはお客が少なくて暇してるし 日が出てるうちはこうして本を読んでるのよ
<英語>I only wish she had some smaller books. My arms ache something fierce.(もっと小さな本があればいいんだけど。腕がとっても痛いのよ)
夜のとばりの前あたりで座って本を読んでる娼婦さん。たしかにでっかい本持ってた気がしますけど、机に座って読みなよ……と突っ込みたくなってしまったので。
イサベルに「ノースリーチの変化」について聞く
<日本語>《夜のとばり》の主人としては 娼婦に強く出るお客が減ったのは せめてもの救いだけど
<英語>The Veil does what it can, but our patrons' hearts are heavy and many are quick to anger―occasionally, and most vexingly, at the expense of my poor girls...(夜のとばりはできることをするわ。でも私たちのお得意様の心は重く、すぐに怒る人も多い……時々、最も腹立たしいことに、私のかわいい子たちを犠牲にして)
ノースリーチも活気がなくなったよね、というような話をしてくれるイサベル。なぜか日英で逆のことを言っています。金にものを言わせて無体を働いてくる連中がいなくなって、平和になった……というのは、ありそうだなあと思いますが、英語圏では感覚が違うのでしょうか。不思議です。
マクルデュロワ丘陵にいる村人
<日本語>マザークリスタルがなくなったってだけで ここまで小麦が収穫できなくなるのか
<英語>Haven't had a decent harvest in five years. The leaves are black with rot, the stalks weak, and the heads nigh empty.(この5年、まともな収穫がなかった。葉は腐って黒くなり、茎は弱り、穂はほとんど空っぽだ)
小麦がどんな状態なのか、具体的に話してくれます。ずいぶん状態が悪そうですが、どこもそんな状況なのでしょうか。
ロストウィングでニワチョコボの世話をしてる村人
<日本語>さあニワちゃんたち ご飯の時間だよ
<英語>Go on. Eat up. Grow nice and fat, now.(さあ、食べるんだよ。早く立派に太ってね)
ロストウィングの居住区で、ニワチョコボを「ニワちゃん」と呼びずいぶん愛情をかけて世話をしているように見える村人ですが……これはもしかして食肉用……?
隠れ家サブクエスト「隠れ家の足は清めよ」(クライヴ)
<日本語>あれがオボルスの言っていた魔物か 奴らを倒そう
<英語>Easier than felling a forest, I said...but trees don't have teeth.(森を伐採するより簡単だとは言ったが……木に歯はないな)
船の修繕のためにシスルソーンの粘液をとってきて、と頼まれるクエストで、目標を見つけて。シスルソーンはソーン種(植物系)の魔物ですが、歯、あるか……? と思ってよく見てみると、なんかそれっぽいのありますね。怖い。英語版ではオボルスに防腐剤の原料の木を伐採してくるよりはと魔物退治を提案されて、確かに楽かもな、と話すという流れがあってのこのひとことです。英語版のクライヴは、なんかひとりごとでぼやいている印象が強いですね。
ロザリアから戻った後の隠れ家デッキにいるマルゴ
<日本語>いいかげん そのほうきも替え時よ
<英語>That broom's as ragged as Gaute's locks!(そのほうき、ゴーチェの髪みたいにぼろぼろね)
ゴーチェ……たしかにぼさぼさだけどちょっとひどい。
裏デッキのジャッキン
<日本語>飛べ飛べチョコちゃん はばたけチョコちゃん
<英語>Chocobo, chocobo, why can't you fly? What goof are your wings if you can't reach the sky? Flap harder says bluebird! Flap harder says crow! Flap harder or into the oven you go!(チョコボ、チョコボ、どうして飛べないの? 空に届かなきゃ、翼は役に立たない。もっとはばたけとルリツグミが言う! もっとはばたけと鴉が言う! もっとはばたかなきゃオーブン行きだ!)
隠れ家のNPC達の中でもなかなかに個性的な動物大好きジャッキンくん。英語版は Amateur Twitcher となっており、Twitcher とはバードウォッチャーのことなので特に鳥が好きなようです。
なんだかマザーグース感のあるちょっと怖い歌ですね……。あんまり詳しくないのですが、元ネタの歌があったりするんでしょうか。他シリーズには飛べるチョコボも登場しますが、ヴァリスゼアにはいないのかもしれませんね。
書庫のテトとクロ
<日本語>テト:隠れ家が空を飛んでた時 みんなどうやって暮らしてたんだろうね
クロ:ご飯とか洗濯とか どうしてたんだろうね
<英語>If everyone used to live in the sky, where did they get their fish?(もしみんな空に住んでたなら、どこで魚を獲ったんだろう?)
They ate flying fish, silly!(空飛ぶ魚を食べたんだよ、馬鹿だねえ)
雲海釣り? 浮島釣り? などと思ってしまった、16コラボから入ったクチの初心者ヒカセンでした。
マーサの宿サブクエスト「白き誇りと共に」(クライヴ)
<日本語>ロザリアの心か どんなチョコボなんだ
<英語>"Whiteheart"? That's quite a name for a chocobo.(「ホワイトハート」? チョコボにしてはいい名前だ)
どっかで出会ったような行商人さんがくれるアンブロシアクエスト。英語では Whiteheart と呼ばれています。「ロザリアの心」もいいけど英語版も格好よくていいですね。
<日本語>どうかしたか?
<英語>Must have been my double.(よく似た人だったんだろう)
行商人さんがどっかで見たような……などと言い出すのをしれっとごまかすクライヴくん。クライヴは覚えていたんでしょうか。プレイヤーはしっかり覚えているでしょうけども(邪険にされたのずっと根に持ってます)。
隠れ家サブクエスト「実を結ぶ想い」(石の剣クラリス)
<日本語>前の隠れ家から一株だけ苗を持ち出せたって聞いたわ よかった また実がつくところまで育ったのね
<英語>Aye, and brave as a banemite. Remember when she ran back into the hideaway to collect them trees when TItan attacked? (ええ、ベーンマイトみたいに勇敢だった。タイタンの攻撃の時に、木を取りに戻ったことを覚えてる?)
マーテルの果実の届け先である石の剣のひとりが、マーテルさんを思い出してしてくれるお話。ベーンマイトって、14にいるアレ? ダイアマイトウェブくれるやつ? さらになんか元ネタがあるのかなって調べてみたけれど、bane=毒、mite=ダニ、ということだけがわかりました。やっぱりあのベーンマイトのことなのかなあ。
ポートイゾルデへ~
マーサに「宿の変化について」聞く
<日本語>”故郷がイーストプールの二の舞になるのはごめんだ”…そう言って
<英語>"Reckon they'd spare you if they found out you'd been living in a Bearer haven this whole time?" I said. Seemed to do the trick.(「あんたがこれまでベアラーの隠れ家で暮らしていたことを知って、彼らはあんたを助けたりすると思うのか」って言ったのさ。うまくいったようだよ)
マーサのしていることに納得できない人は出ていった、でも言いふらしたりしないと約束してくれた……という話なのですが。英語版は「別に話したりしないように怖がらせるようなことはしてないよ」に続けてこれです。脅かしてんじゃないですか。
アンバーの若者
<日本語>黒騎士様 かっこよかったなあ
<英語>That's a fair old scar you got there, by the way. How'd you get it?(ところでずいぶん古い傷だね。どうやってできたんだ?)
なんか急にクライヴに言及されてめっちゃびびりました。クライヴのこと言ってるんですよね?
オールドヒル造船所の惨状を見て(ジル)
<日本語>ああ なんてこと……
<英語>Oh, Founder...(ああ、なんてこと)
ロザリアの人々がよく口にする Founder ですが、ジルも言うんですよね。ロザリアでの暮らしが今のジルの基になっているんだなあ、としみじみ感じた瞬間でした。
再会~
ラザロ街での戦闘後
<日本語>ウェイド(野盗頭):貴様 その剣技はいったい どこで習った
クライヴ:お前達が知る必要はない
<英語>I've only ever seen one man fight like that... And he's long dead.(こんな戦い方は一人しか見たことがない。彼はとっくに死んだ)
Then perhaps it's time you joined him.(それなら、お前も合流する時かもしれないな)
ウェイドと実に18年ぶりの再会……なのですが、クライヴくんが完全に殺す気です。やってしまわなくてよかったですね。
ラザロ街でウェイドとお話
<日本語>ウェイド:あの女 アナベラは 自分の子が統べる国家から不要なものを取り除きたいのかもしれません
クライヴ:そんなことで
<英語>As to why, I don't know. Maybe she can't bear the thought of anyone having the power to challenge her beloved son.(なぜかはわかりません。最愛の息子に楯突く力があるという考えに耐えられないのかもしれません)
Her son...(息子……)
英語版では「息子」という言葉にに反応しています。少年時代からうまくいってなかったとはいえ、母親が父も自分たち兄弟も国も捨てて他所で作った子ども、気になりますよね……。
<日本語>ジル:私も 民を恐怖で縛る総督府を見過ごせないから
<英語>We must. So let us go with you. For the good of Rosaria.(私たちがやらないと。一緒に行かせてください。ロザリアのために)
黒騎士討伐に協力する、と言うクライヴに賛同するジル。「恐怖で縛る」っていうのはジルにとって重要なポイントだと思うのですが、英語版ではなくなっちゃってるんですね。
討伐出発前の作戦会議中(種火の守り手)
<日本語>ウェイド卿 ベアラーの埋葬のため オールドヒル造船所へ出立します
<英語>Sir Wade. The Bearers from Auldhyl have been laid to rest.(ウェイド卿。オールドヒルのベアラーたちを埋葬しました)
埋葬もう終わってるんじゃん。確かに、これから戦いだってのにそっちに人手割いてていいの? とは思ったのですが。
黒騎士戦後
<日本語>ウェイド:そしていつの日か 闇を消し去る大きな炎になることを信じて
クライヴ:ウェイド卿……
<英語>And her loyal subjects may dream of a day when the Rosarian standard flies over Rosalith once more.(そしてロザリアの忠実な臣下たちは、いつかロザリアの旗がロザリスを舞うことを夢見るかもしれない)
Sir Wade, I―(ウェイド卿、俺は……)
これからも戦い続けるよ、と話すウェイド卿。なんとも頼もしいです。しかしこれは、ロザリアを取り戻したいと言っているのでしょうか。クライヴもちょっとなにか言いたげにしています。ウェイド卿たちにしてみればそれをクライヴに求めることも当然なんですけど、日本語版では心に秘めてくれているんだと思うんですよね。どちらにせよ、言ってみただけで強く求めているという雰囲気ではないんですけども。
バイロン邸で
<日本語>バイロン:ならば 叔父として可愛い甥に力を貸すさ
クライヴ:なぜ真実と?
バイロン:お前には嘘をつくときのくせがあるからな
<英語>And besides, I have it on good authority that Clive is telling the truth.(それに、クライヴの話が真実だというのは、確かな筋の情報だ)
Whose authority?(いったい誰の?)
Why, your own, of course. You've always been a terrible liar.(おまえだよ、もちろん。おまえは嘘が下手だからな)
アルティマニアはご覧になったでしょうか。このバイロン叔父さんの軽口をずーっとジルが気にしていて、オリジンを前にクライヴが必ず戻る、と言ったのを嘘だって思っちゃったとかいうとんでもないお話を。英語版だとちょっと変わってきちゃいそうですね。どっちにしろクライヴは嘘が下手だとからかわれて、ジルにも否定してもらえないのですが……実際下手かというとそうでもない気もします。不要な嘘はつかない人だと思いますが、しれっと適当なこと口にしてる時もありますし。お芝居は苦手みたいですけどね。
しかし最後も最後、クライヴくん渾身の言葉でなんつうすれ違いをさせるんだと恨めしく思ったものです……。
<日本語>バイロン:さて どいつをぶん殴ってやろうか ラザフォード 武器の用意も急げよ
<英語>Right then, who shall we pillage first!? Rutherford, fetch me my cutlass!(では、最初に誰から奪い取ってやろうか? ラザフォード、わしのカットラスを持ってこい!)
ノリノリで悪党を始めようとする叔父さん。カットラスとは主に船乗りや海賊が使う反り身の短剣のことだそうで。すごく海賊する気ですね。
港でのクライヴとジルの会話(ジル)
<日本語>私は人でありたいの クライヴ あなたといたいから
<英語>I don't want to be a monster, Clive. Do you understand?(私は獣でいたくないの、クライヴ。わかるかしら?)
「あなたといたいから」ないんですか!? ドレイクブレス壊したあとの、「胸を張ってあなたの隣にいられないから」は英語版も同じようなこと言ってるんですけど、ここのセリフ好きなんですよね……。クライヴもぐっときたんじゃないかなって思うんですけども。
今回はここまでです。英語版には面白いところも多々ある一方、日本語版でいいなと思ったところが変わっちゃったりしてるのに少々寂しさを感じたりもしています。やっぱり日本語の表現やキャラクター性が好きだなあと感じるあたり、うまく作られているということなのかもしれません。
それではまた次回もお付き合いください。
© 2023 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.