映画記録39🎬騙し絵の牙
<あらすじ>
舞台は大手出版社「薫風社」。かねてからの出版不況に加えて創業一族の社長が急逝、次期社長をめぐって権力争いが勃発する。改革派の急先鋒・東松(佐藤浩市)の指揮により、売り上げの乏しい雑誌は次々と廃刊のピンチに。カルチャー雑誌「トリニティ」も例外ではなく、新任の編集長・速水(大泉)も窮地に立たされていた。だが、一見頼りなく見えるこの男、実は笑顔の裏にとんでもない「牙」を秘めていた。嘘、裏切り、リーク、告発——。クセモノ揃いの上層部・作家・同僚たちの陰謀が渦巻く中、新人編集者・高野(松岡茉優)を巻き込んだ速水は起死回生の一手に打って出る。
<レビュー>ネタバレ含む
⭐️⭐️⭐️⭐️
キャストが豪華で、佐藤浩一が出てるからという理由で三谷幸喜監督の作品と勝手に解釈して、「記憶にございません」や「ステキな金縛り」に代表されるようなコメディ映画と思いきや、もう少しシリアスなテイストの映画でした。
予告やあらすじで「どんでん返し」に騙されてください!というような宣伝文句を謳っていましたが、めちゃくちゃ騙された〜〜って言う感覚はなかった。
まあ速水(大泉洋)が、意気揚々と上層部やライバル部署の小説薫風陣を次々に出し抜いていく様子は爽快でした。
でも最後の最後は新人の高野(松岡茉優)が、一本取って終わりというオチでした。繰り返しになるけどそのどんでん返しのインパクトが弱い気がしました。
城島(池田エライザ)が出てきたり、新人作家の八代聖は、実はベストセラー作家の神座先生(リリーフランキー)だったことが明らかになるとか、そのあたりの怒涛のようなストーリー展開は面白かった。