剣が君プレイ感想④【鷺原左京】ネタバレあり
4人目、鷺原左京
(ここまでのプレイ:九十九丸→縁→黒羽実彰→鷺原左京)
ラストが重いと噂だったので最後にしようかと思っていましたが、どうしても気になって…やってしまいました…
ちなみに序盤の印象は「ヤベェやつ」です
(大半の方がそうでしょう)
それがまさかここまで印象が覆されるとは…!
※好きが溢れてひどく長くなりましたスミマセン
*前章*
ただただ左京さんのヤベェ面を見せつけられる前章。笑
登場から血生臭いですからね。
初めに香夜ちゃんが浪人と聞いて驚くところと、駿府散策後に人をみかけで判断してはいけませんと左京さんから窘められるところ、対比みたいですね。
でもね全部終わってから思うことは、なんやかんや香夜ちゃんの見る目は正しかったのよ…!
道中では美しいだけじゃなくてそつがなくて配慮も行き届いている左京さん
関所で罪を擦り付けたのは若干引きましたが笑
香夜ちゃんに対しては時に厳しく時に優しく
本物の姫らしくあれるような助言やフォロー
できる大人要素は黒羽さんと同じなのです
ただ左京さんは完全ビジネス笑
黒羽さんは香夜ちゃんに向ける気遣いに本来の優しさからくる思いやりなんかも見え隠れしていますが、左京さんに至ってはどこまでも目的を遂行するための手段(だと本人は思い込んでいる)
そう、本人が思い込んでいるだけなのですよ…!
本人はただの任務遂行と思っているので関所越えた後の「心配して下さっているのですね」の一言は意外で、でも実は言われるまで気付かなかった復讐だけじゃない部分の素の気持ちに気付かされた瞬間で、その事実にうっかり照れてしまったのではないかと思うのですがいかがでしょうか!笑
そのあと今後何かあればわたしか黒羽さんを頼れあいつらは頼りにならん、とわざわざ言ってくるのは照れ隠しですよねそうですよね
…というのはクリアしたあとだから思えるわけで、進めているときはただただ怖かったです。笑
だって本当に本心がみえなくて。
みえないというか、復讐一色で他の色が存在する余地すらなかったのかもしれませんね。
香夜ちゃんはその辺の事情を知らないから優しくしてもらったり守ってもらえたらドキッとしますが、前章では左京さんには全くその気はないしプレーヤー視点としても「利用されてるだけやで香夜ちゃん…」と思わずにはいられない。
ルート入って従者として付き従う場面でもまだ「町娘風情が」みたいなこと言ってますしね。怖。
駿府散策でも左京さんは余裕綽々で一歩引いていますよね
仕方ない残業してくか、くらいのモチベーションだったのではないかと想像します(卑屈になりすぎ?)
香夜ちゃんはドキドキして恋愛成就のご利益でわかりやすく意識しているけど、左京さんは顔色ひとつ変わらず
かと思えば最後の「こんなことしている場合では…」の呟きで、意外と楽しんでいた自分に気付いちゃうのが可愛すぎた
唯一見ててしんどかったのは鬼退治場面
執拗な殺戮、ドS超えてサイコパス
憎しみも通り越してもはや快楽
えげつねえ…本性と言うには禍々しすぎる
ドン引きでした
まあ想像はできていたけどね…実際目の当たりにするとね…
そんでこんな場面見たあとに駿府散策で左京さん誘える香夜ちゃんの強心臓っぷり。
この子ただ者じゃないぜ。笑
*後章*
なにこの朗らかな始まり!
螢も馴れ合ってますやん。笑
一方その頃の左京さん
この紫という花魁、声が艶やかで色っぽい!
そしてやはり駆け引きがうまい…焦らされてわたしがイライラしてしまいました笑
変だなあとは思ったけど最後の呟きでぞわっとしました
なんて強かなおなごなんだ…
そして匿いの同棲生活!きゃー!
突っ込みたいことはたくさんありましたがそんなことどうでもよくなるような絶妙な距離感での生活
なんかいろいろゴチです。笑
ここまできてやっっっと左京さんも心を開き始めてくれました
開くというかほだされてきたといいますか
そうなったらなったで自分のことを危険人物としてアピールしまくるのかわいいです、やっと素が出てきたな!
あなた気付いてないかもしれないけどあなたの自分危険アピールはどれも香夜ちゃんの身を案じたものですからね…!自己都合の鬼だったのに!
実はもうこの時点で骨抜きだったのでは…。
孤独な時間が長すぎて、一度温かさに触れてしまったら最後、コロッと好きに傾いてしまったのかもしれませんね
あなた気付いてないかもしれないけどね!
プレイヤーは変化に気付いているからな!
心を許しつつあるからこそ、香夜ちゃんの純朴さに触れるほど自分が卑しく思えるっていうのもわかる気がします
強い光は影を濃くするものね…
金で解決できなかったところでまた何か気付くものがあったのではないでしょうか
左京さんが男子としてそわそわしている場面はやたらきゅんきゅんしますね
かわいい顔してちゃんと殿方…!好きだ!
牽制とはいえ襲ってくるのは普通に怖かったけど、あとから取り乱した精神を統一し直す努力をしてたから許す。笑
布団の中で顔に足つけた事件、忘れた頃引っ張り出してぶっこんでくるあたり、香夜ちゃんをからかうためだけじゃなくて自分も相当気に入ってますよね。かわいい。
枕絵でそわそわするのも素ですよね。
きっと本物のゲスなら香夜ちゃんに見せつけたりするもの。
そしてこのルートは一にも二にも矢ノ彦ですよね…!
ものを教えている姿が絵になりすぎて、このまま寺子屋開いてほしいと思いました
反面、矢ノ彦が今までにないペースでものを覚えてくることをおりんさんが不審がったらどうしよう…と不安にもなりました笑
で、香夜ちゃんを危険から遠ざけるために失踪
ほら、もう行動理由が香夜ちゃんになってるよ…!
失踪したのに街中でみつかる始末
前章のあなたはどこへ行った詰めが甘いのよ…笑
これほんとこの時期この人どこで暮らしていたのでしょうね
懇ろな女人というのは口から出任せだと信じているのですが
含みを残して御前試合に招待して下さいます
が、怪我も万全ではなくまさかの惨敗…
これはたしかに恥ずかしい…
穴があったら入りたいというやつでしょうね
そして語られる過去
プレイヤーはだいたい察していましたが、初めて聞いた香夜ちゃんは衝撃だっただろうなぁ…
お姉さんの髪結いを形見として身につけているのかな?
切なさが増します
★君ルート
家宝螢丸を洞窟に置いてきます
でちゃんと茶屋に顔だしてくれるの律儀すぎませんか…
大道芸人してみたり縁日で蛍石をいただいたりして神社へ
手を繋ぐ展開はベタですが大好きです
ふたりともかわいい
香夜ちゃんは蛍丸が左京さんにとって大切なものであることを諭し、ふたりで蛍丸を取り戻しにいきます
蛍の光と歯こぼれ修復の奇跡
そして左京さんは決意します
仇討ちはするけれど捨て身ではなく、その先を生きるけじめのために決行するのだと
ここで憎しみ一色だった復讐に希望の色が差し込みます
良かった、本当に良かった…
香夜ちゃんの功績やばくないですか
あとは仇討ちを成功させるのみ
でも手紙も「果たしたら必ず帰ってくる」も、死亡フラグにしかみえないのよ…!
大丈夫だよね死なないよねだって君ルートだもんね?!(メタい)
しかしさすがは徹底した悪役の斬鉄様。
タイマンには応じず嬲り殺そうとします
そりゃそうだわな…武士じゃないもの
今までの卑劣さを考えるとこの展開は想像できそうな気もしますが…左京さん仇討ちになると途端に視野狭くなりますよね笑
それだけいっぱいいっぱいということか
無理してるんでしょうね
あと他人を信用してこなかったから協力を依頼するという発想もなかったのでしょうか
いつも単騎での乗り込みだったもんね…よくここまで五体満足で生きてたよ
計算外がもうひとつ
香夜ちゃんや旅仲間との繋がり
左京さんは求めてなくてもとっくに仲間認定だったんですよね
左京さんルートでここまで空気だった九十九丸と剣を捨てたがっている黒羽さんまでもが集結したのには多少違和感がありましたが、嫌いじゃないこのゴレンジャー感。笑
たしかに一対多数でも詰みですが、鼓さんの存在も黒羽さんがいてくれないと詰みですよね
それにしても鼓さんにそこはかとなくヘタレを感じてしまうのはわたしだけでしょうか…笑
いろんな人に利用されまくって気の毒すぎる
すごく純粋な方なのでしょうね
◇幸魂
ゴレンジャーが揃って舞台が整い左京さんは本懐を果たします
螢や縁も手柄になるし結果オーライ
そして現れる薙刀の香夜ちゃん
これには顔が綻んでしまう皆様
全てを終えて香夜ちゃんを抱き締めてくれます
素晴らしい最終回だった(まだ続くよ)
後日何やら忙しいそうな左京さん
矢ノ彦に何かしらを仄めかしていきます
なに、もしかして…!開く?開いちゃう?!(わくわく)
グラフィックは同じなのにその笑みには前みたいな闇を感じられず、すごく穏やかで晴れ晴れとした表情に見えます
多少の腹黒さはあっても笑、きっと本来裏も表もない青年なのでしょう
たくさん無理してきたね…左京さんの心も復讐から解放されて本当に良かった
左京さんの事情を知らない香夜ちゃんたちは、左京さんの祝勝会とお別れ会を兼ねた宴会を始めます
九十九丸はどれだけ鈴懸の食べ物を奪ったら気が済むの…笑
遅れて真打ち登場
縁のわざとらしい振る舞いにまんまと煽られて嫉妬でジト目の左京さん
あああかわいい!むすっとしてる!!!(じたばた)
たまらず香夜ちゃんを連れ出します
そしてきたよ寺子屋エンド…!
いいとおもう!絶対いいとおもう!
横結びで先生スタイルの左京さんも素敵!
品のある町人になってしまったけど笑、自分の力で夢を叶えて自分の人生を歩み始められたところが、当然のように復讐の道だけを歩んできた今までの左京さんをまるっと救っているようで善き。
今後山城国に戻ってお家再興の道も廃れたわけではなさそうだし、まずは自分の夢を叶えるエンドでのんびりさせてもらっても罰は当たらないだろうよ…
唯一残る心配は収入ですね
これも皆さん指摘していますが。笑
NPOみたいなかんじになるの?
◇和魂
左京さんが本懐を果たすのをおうちで待っているルート
相合い傘で隠してキスとか!別に誰も見てないのに!( )
今度は本物の花嫁として、かつての仲間たちと行列を行います
なにこれ、これもメイン級の良展開ではないですか…!
今まで幸魂和魂どちらかはもやっとすることが多かったのですが、どちらもなんのもやもやもない!そしてこの豪華さ!
髪飾りも偽の時とは異なり左京さん仕様ですね
今か今かと待つ左京さんもかわいい。
後日談では参勤交代制度のおかげで離ればなれになっていることが判明します
なんてことを…!ここまできて離ればなれなんて…!
と思ったら
千早?千早?まさか…
そのまさか
お子が!お子がいたのね!きゃー!!
しかもグラがある!!!笑
髪の毛は香夜ちゃんだよね!
でも左京さん要素も濃い!文学少年!
ふたりずっとはいられなくてもこれはこれで幸せなのかな…!
お子が増えるかもですしね!はー爆発しろ
寺子屋エンドも大好きなのですが、寺子屋では千早がいない未来になってしまうんだよなあ…
あああ悩ましい!
夢が子の世代に受け継がれるのもそれはそれで素敵だなと思いました
君ルートどっちも良かった!
★剣ルート
家宝蛍丸は手離さず復讐への炎を再び燃やすルート
べっこうのかんざしをくれます
仇討ちの力添えをしたいと申し出る香夜ちゃん
急に左京さんの顔色が変わって
ゲスモードスイッチオン☆
本当だったら香夜ちゃんが立ち直れないくらいの言葉を吐きまくって、押し倒すだけでなく唇まで奪っていく有り様
おいおいおいやりすぎだよ思ってもないくせに!
たしかに香夜ちゃんの考えはお花畑かもしれませんが、もっと違う断り方があったでしょうに…
それでも香夜ちゃんには見抜かれていましたが
でトラウマシーンその1、七重さん斬殺
七重さん…まさか乱暴されただけじゃなくて身籠っておられたとは…気の毒すぎる
たしかに、気持ち悪そうにしていた描写もありましたもんね
でもここからですよ、わたしが七重さんを好きになれない理由笑
敵を煽っちゃうのですね…!
ただ勘違いを突きつけるだけならまだしも、こんな風に笑われたら村正持ってなくても激昂されてしまうでしょ…
予想通り村正の餌食になります
ああもう…
このときの村正の持ち主はどうなっちゃったのでしょうか
巡り巡って左京さんが村正を手にしてしまいます
村正に誘われるままに蛍丸を池に沈め…
御用改めといわんばかりに吉原に乗り込みます
そしてトラウマシーンその2
仇討ちを超えた大量虐殺
斬鉄の殺し方もえぐいですがここまでならまだよかった
紫さんを手にかけた時点でああこれ終わったなと思いました
そのまま快楽に任せ単なる殺人鬼へ…
左京さん、どこへ行ってしまうの…
べっこうのかんざしも割れてしまいます
香夜ちゃんの嫌な予感て外れることないからな…
夢オチと思ったら現実だったことに絶望するシーンは見ていて辛すぎた
どうしてこうなっちゃったの…
香夜ちゃんのかける言葉ひとつでこんなに未来変わるの恐すぎ…
それは他の護衛メンバーもそうだけど、しかしこの振り幅はやばい
◇奇魂
快楽のままに殺人を繰り返しますが寸でのところで矢ノ彦と香夜ちゃんを斬るのを踏みとどまります
よかった…この一線だけは越えないでくれてよかった…(荒魂へのフラグ)
そして蛍丸を沈めた川に入水して…
一度はふたりで三途の川を渡りかけますが香夜ちゃんを現世に戻します
そりゃ極楽浄土にはいけないわな…
現世に戻った香夜ちゃんがべっこうのかんざしを挿しているのですが…これは何かの思し召し?それともミス?笑
後日談ではついていないんですよね
後日談
九十九丸の和魂を思い起こす
どう考えてもやばいでしょ、夜な夜な池通いなんて。
お父さん気付いてくれよ…
異変に気付き心配してくれる鈴懸
悪いことはいわないから、こちらの殿方にしなさい。笑
そしてついに冷たい水に身を浸してしまいます
だめよ香夜ちゃんそれ以上奥に行っては…!
奧へ進み続けてしまう香夜ちゃんに、瀬戸際で聞こえた「いけません」
厳しくも優しい声に涙がぶわーっと溢れます
よかった、左京さんは追い返してくれた…!
蛍丸がみせてくれた奇跡なのでしょうか
一夜の逢瀬を経て香夜ちゃんの日常がまた始まります
今度こそちゃんと生きていこうね…
◇荒魂
トラウマシーン3
この展開はこのシーンが全てですよね
矢ノ彦斬殺…
これはね、これはほんとにいけない
まやかしを見ていたとしても…
妄想に捕らわれていたとしても…
なんの擁護もできないっす…
プレイ中吐き気がしてきました
ワンチャン生き延びる道もと思ったのですが、もう亡骸になっていて…
左京さん待ち伏せを画策して池に潜みます
が…
成す術もなく香夜ちゃんまでも斬殺
そして戻った自我で爆発自害
いろは歌に重ねて…
そしてふたりは共に地獄へ堕ちていきます
後日談も吐き気のオンパレードです
幸せな夢が全然幸せじゃないったら
いつ醒めるのか怖くて怖くて…
そしてやっぱり醒めて
地獄の業火エンド
これ永遠でしょ?
香夜ちゃんは菩薩のように微笑むけれど、左京さんは自分の苦しみに加え香夜ちゃんを連れてきてしまった苦しみも永劫味わうわけですよね
無理…
よくこんなえげつない展開を思い付いたな開発スタッフよ…笑
◎総括
実は最初、左京さんはPEACE MAKER鐵の沖田さんのイメージが重なっていました
けれど物語を進めるうちにどんどん左京さんは左京さんになって。
グラとボイスもどんどんマッチしていって。
初めて見たときよりも次に見たときの方が左京さんになる。
次はもっと。
左京さんになっていく、ってどんな感想なのか。笑
でもそんなかんじだったんです
君ルートは幸せすぎて、剣ルートは辛すぎて、結局どちらもずっと涙で画面が滲みながらのプレイでした。笑
左京さんルートでの一番の誤算はわたしの心の持っていかれ方でした。この方キャラとしての深みがありますよね。
お気に入り一位が九十九丸だったのですが、揺らぐ…!
キャラソンも左京さん絡みのものがいちばん好きなんですよね。
これについてはまた別枠で語りたいです。
よし、左京さんおわり!
すごい長さになってしまった…笑