人生の期限を自分で勝手に決めたら、10倍楽しめるようになった話。
人はいつか死ぬ。
人生100年時代と言われている今、「長生き」はできるかもしれない。でも、今のところ不老不死の薬はない。
それなのに、ほとんどの人が毎日をなんとなく過ごしてしまっている。わたしもつい最近まで「なんとなく人生を送る」うちの一人だった。
マンネリ化したジョージア移住
最近までジョージアという東欧の国にいた。2021年9月末に入国し、11月〜12月後半までは日本に一時帰国をした。12月に二度目の入国をしてからは、次に行く国も特に決めず、チケットを一切取っていなかった。
生活がマンネリ化していることに気がついたのは、2022年3月初旬。個人事業でやっていることもあり、自分の活動の成果は報酬にわかりやすく反映される。12月までと比べて、1月、2月と報酬が10万円ほど下がってしまったのだ。
自分のなかでは、決してだらけたつもりはない。でも、心のどこかで生きることに対しての活力が失われてしまっていた。
そんなタイミングで、ロシアとウクライナの戦争がはじまった。ロシアにも面しているし、ウクライナは海を挟んでとなり。普段は自由にさせてくれる母親や祖母からも、心配の声が届いた。
「日本に帰ろう。」
3月5日。私は3月18日に帰国するチケットをとった。急すぎる決断だったが、情勢問題は自分でどうにかできる問題ではない。いま思うと、あの決断があったから、人生に向き合う時間ができたのだろうと思う。
帰国までの13日間がキラキラした宝物に
帰国が決まってから、ジョージアで会いたかった人やもっと話したかった人に連絡をするようになった。また、自分がもっとコミュニケーションを密に取りたい人とも向き合うこともできた。
実はわたしってこういう一面があるんだよ、あなたってそんなに素敵な人だったのね!とたくさんの気づきがあった。
すべてがキラキラして、「わたしはいま、ジョージアという国でステキな生活を送っているんだ」とはじめての入国依頼、久しぶりに実感した。
環境が変わると、はじめはすべてが新鮮でキラキラして見える。でも、それは長くは続かない。なぜなら、期限がないからだ。
旅行が楽しめる理由
旅行は楽しい。彼氏や友だちとケンカをして辛い思い出があるひともいるだろう。そんな人たちも、いまでは「いい思い出」にはなったのではないだろうか。
旅行が楽しめる理由は「期限付き」だからだ。靴のなかにお金を隠してドキドキしながら行った修学旅行、バイトでお金を貯めて友だちと行った卒業旅行、ちょっと奮発して家族が連れて行ってくれた旅行。
すべて、行く日と帰る日が決まっているからこそ「よし、今日から楽しむぞ。」という気持ちになれる。
学生の頃も同じではないだろうか。卒業までの日数が迫ったとき、「あともう少しで卒業だから」と毎日を楽しめる。だからこそ、学生時代の思い出は色濃く残り、旧友と思い出話で盛り上がれるのだと思う。
移動することで、人生に期限をつけられる
期限がないと、「どうせいつでもできるし今はいいや」と後回しにしてしまう。会いたかった人にも「お互いずっといるだろうし、今度でいいや」とすぐに会うことをその場で諦めてしまう。
本当は、人生には期限がある。人はいつか死ぬ。魔女にでもならないと死なない人生にはならないのだ。
そして、人の死は突然おとずれる。もしかしたら明日かもしれない。でもそれは誰にもわからない。
わからないからこそ、自分で期限を切って毎日を大切に生きる。
それが一番自分の人生を一生懸命無駄なく生きられる最善策ではないだろうか。
サポートしていただくと、わたしの思いが伝わったんだな。共感してもらったんだなと嬉しい気持ちになります。いつも応援ありがとうございます。