日本の寝カフェがホームレスを救う
この1週間、いつも住んでいるブリスベンからシドニーに遊びに行った。
その時目の当たりにした、ホームレスの数。
本当に信号の四角のどこかには一人はいるという異様な光景。
オーストラリアって先進国だよね?
中には若い女の人がいたり、楽器を弾く人、絵を書く人。
何もできずにただ、マットを広げてお金を入れてもらえる箱などを用意しひたすら座り続ける人。
助けてあげたいと思っても、ただ私がいくらかあげただけでこの世の中のこれっぽっちも救えないとも痛感した。
そんな中、日本のことを思い浮かべてみた。
ホームレスでお金くださいと書いてある看板を見たことがあるか。
大阪などの、隠れた路地に寝ている人は見かけたことがあるがオーストラリアと比べてかなり少ない。
その理由は「寝カフェ」にあると思う。
もしかしたら毎日生活するのにはかなりのお金がかかってしまうかもしれないが、少なからず家がない人たちが気軽にリーズナブルにエアコンがきいた部屋でくつろぐことが出来る空間はかなり貴重だと感じた。
「日本はネカフェがあるから貧困が見えない」
という声を聞いたことがあるが、じゃあ見えたら全部解決するのか?と聞いたら答えはノーだと思う。
見える見えないは別にしても、海外と比べてホームレスにとっての家代わりになる最高の場所だとも言える。
なぜこんなことを言うのかというと、ネカフェにすごく感謝しているからだ。
私は今オーストラリアに住んでいて、もし旅行に行くとなったらバックパッカーあるいはホテル等を取らなければならない。
しかし、寝カフェなら予約なしで仮眠程度なら最悪できる。
安くてドリンクが飲めて、場所によっては朝食が無料でついてくるところもある。
追加料金でシャワーが浴びられたり、バリエーションが様々だ。
海外でネカフェを経営する…となるとかなりの危険との隣り合わせになりかねないので、まだ経営したいとかそういうところまでは至らないが、間違いなく誰かを救える形を取れるようになる気がする。
日本のシステムがいいからこそ、何か取り入れられることもあると思う。