【ライター歴7年目】読者目線を意識したら、クライアントの評価が180度変わったので、やったことを書いておく。
「読者目線を入れて書いてください。」
自分の記事に読者目線を入れるのって意外と難しくないですか?
ライターにとって重要なことなのに、うまく説明している記事も少ない。だから、書くことにしました。
少しの工夫で、見違えることを身に沁みて感じたので、ぜひ実践してみて欲しいです。
コトの発端は、クライアントからのひとこと
この記事を書こうと思ったのは、クライアントからのあるひとことにハッとさせられたからです。
「この記事、自分で読んで面白いって思う?」
ゲストの言いたいことを伝えようと思いすぎた結果、"言いたいことを言っているだけの記事"になっていました。書いた記事を読んでみると、面白みが全然ない。抽象的でふわっとしていて、当たり前のことが書いてある記事…。
取材された側は「言ったことをそのまま書いてくれたんだな」とは思ってもらえると思います。でも"読んでもらえない記事"を作成してしまった。読者目線が完全に抜け落ちていたんです。
この一件から反省し、読者目線を取り入れて書いた結果、クライアントに絶賛してもらいました。世のライターさんに少しでも読者目線の大切さを届けたい、そんな思いでノウハウをお伝えしていきます。
クライアントファーストの記事はNG
クライアントに喜んでもらえる記事を書こうと思うのは、半分正解で半分間違い。取材記事は、読者がいてはじめて成り立つものです。
いい取材ができると、ゲストやクライアントに情が入ってしまいがち。そこをグッと堪えて読者目線で執筆をする必要がある。
喜んでもらうべき人は、クライアントではなく読者です。
クライアントを喜ばせる仕事であることは間違いありません。ですが、読まれないと全員不幸になります。あくまで読者ファーストで、クライアントに喜んでもらうのは記事が世に出たあと。
初稿の時点で、クライアントに喜んでもらおうとすると逆効果です。まずは、読んでもらえる記事を書くことをゴールにしましょう。
読者のゴール達成のために記事を書く
読者目線に立つために、読者(記事のターゲット)を決めます。
ターゲットが変わると、使う言葉が変わります。マーケター向けの記事であれば、「CPA」の略は必要ありませんが、地方の中小企業向けに書く場合は、CPAを「一人当たりの顧客単価」と書いた方が伝わりますよね。
読者のターゲットを決めると、読者のゴールが明確になります。サービス概要を知りたいのか、ノウハウを知りたいのか、読んだ後にどんな感情になって欲しいのかまでブレイクダウンできると完璧です。
読者になりきって、自分の記事を読む
この記事を書き終えた後、読者になりきって自分で記事を読んで読んで見てください。はじめの頃は、つまらない記事になっていて絶望すると思います…(泣)。
明日から実践できるノウハウがあったか?
最後まで読みたいと思える記事になっていたか?
この人にしか書けない内容があったか?
最後まで読んでみて「この記事を読んでよかった」と思えるかどうかを徹底的に分析します。
冒頭が唐突すぎる場合は「なぜこの話をするのか?」を付け足し、抽象的すぎる場合は具体例を盛り込んでみる。取材中はふわっとした表現が多くなりがちなので、ゲストが話したことを自分なりに噛み砕いて加筆します。
一か八か、構成から書き直したら絶賛された
クライアントからフィードバックをもらった後、自分の記事を読み直して絶望しました。あまりにも面白みがない…。
今の構成のままでは、どうがんばっても表現しきれないと感じました(7年も執筆しているのに、どんだけ文章下手やねん)。一か八か、構成から書き直して提出したら、クライアントから大絶賛していただきました。
今までわたしがやれていなかったのはこれだったのか…。と納得したと同時に、過去の自分に絶望しました。他のライターさんには、絶対に通ってほしくない、長い長い道のりでした。
ライターとして活動していくために、避けては通れない「読者目線」。解像度高く理解するには少々時間がかかりますが、これができると、ライターとして食べていける重要なスキルのひとつです。
わたしの二の舞にならないためにも、ぜひ意識してみてください。
おまけ:この記事のターゲットについて
せっかくなので、この記事の種明かしもしておきます。
この記事の読者はライターにしました。もう少し具体的に言うとクライアントワークをしている初心者ライターの方です。
読者をライターにした理由は、noteで記事を公開するから。
noteユーザーは駆け出しライターの方、クリエイターの方々が多く在籍しています。ほとんどの人が「読まれる記事を書けるようになりたい」と思っている。となると、読者が達成したいゴールは、記事のクオリティを上げて自分が書いた記事を読んでもらうこと。
読み終わったころには「記事を読んで得たノウハウをやってみよう」「この人みたいに、苦い思いをしないように読者目線を入れるよにしよう」と思ってもらえるように書いています。
少しイメージは湧いていただけましたか…?読者目線を持つだけで、構成もガラッと変えることができるし、読んでもらえる数も間違いなく増えます。
ぜひ、明日から実践してみてください。