序章 語り手から
いや〜困ったもんだ。この物語を語るとなると、どこから始めればいいか……
だいたい長すぎるんだよなぁ。こんなに長い物語、どこの世界にも数個しか無いだろうな。
長すぎて始まりも終わりも薄れつつある、いや終わってはいないな?
そう、この物語はまだ完結してないんだよ。そしてこれから完結するかもわからん。
え?意味不明だって?仕方ない、そういうものなんだよ。
とりあえず、最初の最初、まぁ一章ってとこかな、そこから語ってみるか。
途中で寝るなよ?なにしろとてつもなく長いからな。
さぁ「説話を司る神の忘れられた御名において――」なんてな。
あの人のようには上手く語れないから、挨拶は軽くいくか。
さぁ『物語』を始めよう――