14歳の内気で人見知りな子、サクラは、森で見つけた古びた剣を手に入れる。それは伝説の剣で、魔法使いのラメと共に魔王退治(と、その他幾つかの目標)のために旅に出る。
小さな勇気で…
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#魔法
一章/5話 悪者退治とその報酬
お腹すいた。結局朝から何も食べないでもう太陽は頭上真上にいらっしゃる。
今僕達は長老と話してから、村の門を出て街の方への道を歩いている。
「お、サクラ君お腹すいたーって顔してるね〜」
わお、バレてるね。でもしょうがないじゃん朝から何も食べてないんだもん。
「ていうか、ラメはお腹すいてないの?」
「私はさっきの酒場でちょっと食べましたからね〜」
う、確かにさっき酒場では ラメの座ってた席には食べ
一章/6話 お嬢とお話
僕は今、馬車に乗っている。
僕の他に2人、(あと御者の男の人も含めるともう1人プラス)1人はラメ。もう1人はライネリーの若い女領主……あ、名前聞いてないや。
「そういえば、領主さんの名前まだ聞いてないですね」
ラメも思い出したようだ。
「ああ、そういえば確かに自己紹介がまだでしたね。私はローズ・ミランダ・ライネリーです」
お嬢さん、ローズさんが言う。
「あなた達のお名前は?」
あ、確かに僕らの名
一章/ 7話 お嬢の過去 お嬢の街
なんやかんやでローズさんと話しながら馬車は進んでいった。
「ローズさんは今いくつですか?」
ラメが聞いた。女性に年齢聞くのは失礼…いや、そういえばラメも女性だった。
「むむむ!サクラくんのほうが失礼じゃん」
うう、たしかに。
「ふふふ、私は19です。今年で20歳になります」
へ~19歳かぁ…え!?若!!
「サクラくん失礼よ…」
「あ、えと、えっと、あの、ごめんなさい…でもそういうことじゃなくて、