141.物事への取り組む姿勢を、稀代のホームラン打者から学ぶ【松井秀喜&大谷翔平】
14年間、野球をやってきました。
小学二年生から大学卒業まで、ずっと野球ばっかりやってきました。
最も尊敬している野球選手は、松井秀喜氏です。
小学生の頃は「松井秀喜カレンダー」を部屋に飾って、中学受験の勉強に励んでいました。
中学二年生の頃に右打ちから左打ちに変えて、「松井と一緒になった」と思って練習を頑張ったのを覚えています。
ただ僕は華奢なので、ホームランを打ちまくるような打者ではありませんでした。
松井秀喜という野球選手は、残してきた伝説も、幼い頃からのエピソードも、そして野球選手としての実績、ひいては野球人、つまり人としての部分も、野球を始めた頃からずっと尊敬している方の一人です。
野球を知らない人でも知っているような、そんな稀代の大打者からは、野球だけでなくたくさん学べることがあります。
人として大切にされていること。
それはどの世界に生きる人も大事な要素ではないでしょうか。
以下の記事から、松井秀喜氏を始めとした二人のスーパースターの考え方を知りました。
松井秀喜の打撃の考え方
さて、野球での打撃、バッティングとは、様々な理論があれども正解はない奥深い世界です。
全く同じフォームでスイングする人はいないのですが、基礎基本は全てにおいて共通している。
その自分の打撃フォームの探求こそが、大きな醍醐味の一つだと感じています。
松井秀喜氏の魅力はその豪快なホームラン。
野球の本場アメリカの地でも大いにその力を発揮した、日本が誇る長距離打者です。
打撃に関しては、「打つべき球、甘い球を確実に仕留める」という思いで勝負しているようです。
三振率にも表れていますね。
松井選手の特に有名なシーンの一つは、このワールドシリーズでのホームランでしょう。
このシリーズで、アジア人初のワールドシリーズMVPに輝く活躍を見せています。
(この緊迫感でなんとまだ2回裏です。世界一の舞台は凄まじいですね。)
まさに、甘い球を逃さず捉える。
顕著に表れた一本だったと思います。
このように、打撃一つとっても考え方は人それぞれなのです。
大谷翔平の打撃の考え方
続いては、前代未聞、破竹の勢いで世界を魅了している、メジャーリーガー大谷翔平選手。
速報で29号ホームランを知ってYouTubeで観ようと思ったら、30号ホームランの動画が出てきた時には驚きました。
29号どこいった?と思ったら、どうやら二打席連続ホームランだったようでした。
投手でも3勝をあげています。
「2番投手」という漫画みたいな打順とポジションで何度か出場しています。
出す記録がいちいち「100年ぶりの快挙」とか「史上初」とかそんなことばかりで、もはや何なのかわからなくなってきています。
史上初の投手野手で選出されたオールスター、楽しみですね。
ただ、投手と打者の両方にチャレンジする「二刀流」に対してのバッシングには、大谷選手は常にさらされていました。
ドラフト時代にも、NPB時代にも、メジャー挑戦時にも多くの人が「無理だ」と言っていました。
さらにトミー・ジョン手術という治療でリハビリの期間があったにも関わらず、地道にトレーニングを積み重ね、周りの声に屈することなく見事に復活しました。
圧倒的な結果で黙らせるというのは、こういうことなのでしょう。
こんな選手が出てくるとは、こんな記録が生まれるとは、未だに思いも寄らないことばかりです。
日本人メジャーリーガーの本塁打記録は松井秀喜選手の年間31本ですが、現在大谷選手はそのほぼ半分の試合数で31本に到達しています。
「基本的にストライクは全部打てると思っている」。
31本を振り返っていると、確かに本気でそう考えて打っているような気がします。
どこまでいくのか楽しみにしている日本のファンも多いのではないでしょうか。
まさに野球の可能性、人間の可能性を広げ続けている、生きた伝説的存在になっています。
今シーズンが終わったとき、一体彼は何者になっているのでしょうか。
考え方が人をつくる
野球の面ばかり見ていましたが、その点だけで一流のプレイヤーになれるわけではありません。プロの世界で生き抜けるわけではありません。
結果成果を出すには、必ずその人の人間性も大切になってくる。
と、当時高校生の大谷翔平選手は考えていたそうです。
目標達成シートを当時高校一年生の彼は書いていたそうです。見たことのある方もいらっしゃるかもしれません。
「人間性」という項目がありますね。
この頃から特に意識されて取り組んでいたことがわかります。
また、松井秀喜選手も高校の恩師にこんな言葉を贈られています。
ウィリアム・ジェームズという哲学者の言葉のようですが、当時星陵高校の山下監督がおっしゃっていたようです。
野球ファンなら誰もが知る、社会現象ともなった「松井秀喜5打席連続敬遠」。
甲子園で一切相手投手が勝負してくれないという出来事にも、松井選手が毅然として一塁ベースに歩いていった背景には、この教えがあったからといいます。
人として、どう在るか。
その考え方こそが、その人たる所以であり、その人をつくっている。
野球という一つの世界に向き合う姿勢は、どの世界、業界、仕事に生きる人にも共通しているのではないでしょうか。
僕も自分の人生のオーナーとして。
今いる世界のプロとして生きているんだという自覚と覚悟を持って。
常に自分を磨き、刃研ぎをして、考え方を学び、松井選手や大谷選手には及ばないかもしれませんが、せめて手に届く範囲の人たちぐらいには大きな影響を与えられる人間になります。