プロローグ2-6(ムサシ、月歌へ)-サイレント・ネオ-boy meets girl-

ムサシはその後、何とかカプセルホテルにたどりつき、翌日には朝一番で病院に行って手当を受けた。
顔にばんそこう、切り傷を作ったムサシであったが、月歌に旅立つため北京の宇宙ステーションに向かった。
宇宙ステーションは地球に３つあったが、北京にはアジア唯一の宇宙行きの船にのれる空港があった。

-この旅客船は北京発、月歌アストラル行、10:30分フライト予定になっております。
30分前には搭乗口にお集まりください。
なお、CAを持ち込む方は、特別な手続きが必要です。受付Fの係員までお申し付けください。

人がまばらな空港に館内放送が響いている。大型戦艦を改良した旅客機は、CAも同時に運ぶことができた。
サイレント・ネオを預ける手続きをすませたムサシは、カフェのカウンターで立ったままサンドイッチをほおばっていた。
昨日の今日なので、見送る者は誰もいなかった。

ムサシは月歌行の戦艦に乗り込むと、疲れもあってすぐに眠ってしまった。
出発の時に一度目を覚まし、半分眠ったような状態で地球を離れる旅客機から外を見た。
青い星が少しずつ小さくなっていく。
すると、さすがのムサシも感傷的になって、寒くもないのに体をぶるっと震わせた。
それから羽織っているミリタリージャケットのフードを深々とかぶると、再び眠りについたのである。
こうしてムサシ・ミナモトとサイレント・ネオは月歌に向かったのであった。
プロローグ２、ムサシ月歌へ、終

企画/ムサシ×ボイスアクター/プロローグ２に登場した、ムサシの3つのセリフ（黒文字）を実際に声に出してもらっています！※Cocommuより

→千早さん

→へいさん

プロローグ２

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