[ネタバレ無し]東京クロノス────色々
こんばんは。
楸 椿榎(きささげ はるか)です。
3/20に満を持して発売された東京クロノス、大人気のようでとても嬉しい気持ちになっております。
今回はこの東京クロノスについて色々ネタバレなしで語っていこうと思います。
ゲーム概要
誰もいない渋谷に集まった幼馴染八人。
私は死んだ。犯人は誰?
このメッセージを中心にして、物語は回っていく。
キャラクターの体を借りて世界にダイブ
東京クロノスはVRゲームとして作られています。
その特徴を活かして、プレイヤーはキャラクターの体を借りてゲーム世界にダイブします。
今までのノベルゲームでは立ち絵があって表情や仕草が切り替わるというものだったのが、
今作では『近い、遠いがはっきり分かる』、『キャラの指さす方向を自分も見ることができる』、『どこから音が聞こえてきたかが分かる』。
視界の外から声がかかったときに自然とそっちの方向を向いていることに、何も違和感を抱かない。『もう一つの現実』とも言えるような世界がそこにある。
キャラクターの動き
キャラクターたちの動作はメッシュを挟んで変化する場合と、滑らかに動作する場合の二パターンがあります。
まさしく静と動。それぞれがあることでそれぞれが強調されるような、魅力的な動き方です。
また、彼らがその世界に息づいていると感じさせてくれるのが、まばたきや髪の揺れ、見ていないところでの動作です。
この作品では八人が一堂に会したときなんかはとても視界に収まり切りません。
その中で、自分が視線を向けていくても、他のキャラとコミュニケーションを取っていたり、姿勢が変わっていたりするところが、彼らがそこに存在することを感じさせてくれます。
こだわりのテキスト、メニュー
東京クロノスの世界観を壊さないよう、テキストも見やすい工夫がされております。
360度景色が広がっているVR空間では、視線があちこちに飛びますよね。
その視線を追うようにして、テキストもついてきてくれるのです。
左右はある程度あそびをもってフレキシブルに、上下は数段階で。
テキストとキャラが被る、自分の視点と違和感がある、というようなときのためにコンフィグでテキストや視点の高さを変更可能となっています。
セーブ、ロード、スキップ、ログなど、今までのゲームでの基本機能は揃えられています。
セーブスロットも20以上あるので、足りなくなるということはまずないでしょう。
オートセーブ機能のおかげで、「あ、セーブしてないからまたやり直しだ……」となることもありません。
また、メニュー画面に行けば時計表示があるので、いちいちHMD(顔に装着する箱みたいな機体)を付け外しする必要がないのも、細かいながら重要なポイントでしょう。
特徴的なキャラクター
おそらく東京クロノスで一番目を引くのが、ビビッドなキャラクターたちだと思います。
一人一人、個性的にデザインされたキャラクターたちが目の前で動く。しかもフルボイス。
その破壊力は絶大です。
違和感のない背景
本当に自然な背景は存在を感じさせない。
東京クロノスの背景もそうです。
360度、どこを見ても綻びがない。
そんな世界だからこそキャラクターやストーリーに没頭できる。
物語を彩る楽曲
BGM、OP、EDなど、劇中で出てきたときにすべてがスッと入ってくる。
OPなどの歌に関してはシナリオを担当されているライターさんが作詞をされているものもあり、東京クロノス色に染まっていてとてもいいものになっています。
感想
やり終えて最初に思ったのは、
「岸上Pが言ってた、『胸に突き刺さる透明なガラスのような物語』ってのはマジだった……」
です。
とてもとても、いい物語でした。
あんまり言うとネタバレになりそうなのであんまり言えないんですが、これはすごいです。
いい意味で終わった後に息を吐きたくなる物語です。
宣伝
これを読んでいる人の中にはまだVRに手を出していない人もいるかと思うので、少し宣伝をします。
この東京クロノスはOculus goというVR機器に対応しています。
私も使っているのですが、23800円~お買い求めになれます。買う場合はOculus公式ページからお買い求めになるか、Amazonで買うのがよいと思います(東京クロノス効果でAmazonでは売り切れているという噂もあります)。
そして、既に買っている人は、それぞれのストアでレビューを書いていただけると嬉しいです。
レビュー一つで10ダウンロードとか変わるらしいのです。
1レビューで10、50レビューで500、そこからもっとレビューが増えればもっとダウンロードが増えます。
塵も積もれば山となる、です。皆で大きな山を作りましょう。
やらなければわからない
これは監督の柏倉さんのお言葉ですが、VRは本当に『やらなきゃわからない』んです。
人から話聞くだけなら他と同じだと思います。
だけど体験の密度が違うんです。
体全部で感じられる。登場人物の一人になれる。
迷っているなら踏み出すべきです。
踏み出して損をしたなんて言わせない作品です。
最後に
この作品に携わってくださったスタッフさん、そしてクラウドファンディングで協力をしてくださった制作共犯者の皆さん。
この作品を世に生み出してくれて、本当にありがとうございました。