子育てと家事の両立がもたらす「負担」と「工夫」

　子育てと家事の両立は、多くの母親が抱える大きな悩みです。

　日々家族のために奮闘する中で、時間やエネルギーを限界まで使い、時には自分を犠牲にしてしまうこともあるでしょう。
　しかし、家族や周りの支え、工夫次第で負担を軽減し、育児と家事の両立が少し楽になることもあります。　　
　
　このコラムでは、子育てと家事のバランスを保つためのヒントや心構えを紹介します。

子育てと家事の負担が引き起こす「自己犠牲感」

　母親の多くは、家事と育児の両方を完璧にこなそうとする傾向があります。
　朝早くから夜遅くまで、食事の準備や掃除、洗濯、子どもの世話など、果てしないタスクが続き、やり切った後には自己犠牲感が残ることも少なくありません。
　さらに、こうした役割をこなすことが当然と見なされてしまうと、さらにプレッシャーがかかり、精神的な負担も増してしまいます。

両立を楽にするための「小さな工夫」

　育児と家事の両立において、何よりも大切なのは「完璧を目指さない」ことです。すべてを完璧にこなそうとするのではなく、できる範囲で少しずつ進めていく姿勢が、負担を減らすための第一歩です。

１．タスクを小分けにする

家事や育児のタスクを小分けにして、少しずつ進めることで気持ちが楽になります。例えば、掃除は1日に一部屋だけ終える、料理はまとめて作り置きするなど、細分化してみましょう。

２．家族や友人とサポートをシェアする

家事や育児は一人で抱え込まず、家族と分担したり、友人に頼ったりすることで、精神的にも楽になります。また、地域の子育て支援や一時保育を積極的に活用することもおすすめです。

３．「自分の時間」を作る

忙しい中でも、少しの時間を自分のために使うことは重要です。早朝やお昼寝時間などを利用して、本を読んだり好きな音楽を聴いたりと、自分をリフレッシュさせる時間を確保しましょう。

４．頼れる時短アイレムを活用する

食洗機や掃除ロボットなど、家事を少しでも楽にするアイテムに頼るのも良い手段です。時短レシピや、冷凍食品なども利用し、効率的に家事を進めることを心がけましょう。

周りに相談することで「共感」を得る

子育てや家事に関する悩みを抱え込むと、つらさが増してしまいます。家族や友人、同じ境遇の母親に相談することで、共感や励ましを得られることも多くあります。また、子育てサークルやオンラインのコミュニティに参加すると、他の母親と情報を共有でき、自分の悩みが軽減されることもあります。

「自分を大切にする」姿勢が何より大事

育児や家事は、家族のために必要なことではありますが、それ以上に自分自身の健康や心の安定を大切にすることも忘れないでください。子育て中の母親にとって「自分を大切にする」ことは、決してわがままではなく、家族全体のためにも必要なことです。

最後に…お母さんへのメッセージ

　母親である皆さん、まずは毎日頑張っている自分に「ありがとう」と声をかけてあげてください。
　家族のために尽くし、愛情を注ぎ続けるその姿は、本当に素晴らしいものです。しかし、日々の忙しさの中で、自分のことを後回しにしてしまうことも多いのではないでしょうか？

　「自分を大切にする」ことは、決してわがままではありません。
　むしろ、家族が健康で幸せに過ごすためには、まずあなた自身が心も体も元気でいることが大切です。少しだけ「自分のための時間」を作ってみてください。それが数分の深呼吸や、夜に温かいお茶を飲む時間でも構いません。あなたが笑顔でいられることが、家族にとっても一番の幸せだからです。

　自分を労わり、時には「できないときもあっていい」と肩の力を抜いてみましょう。疲れた時には、無理をせず誰かに頼ってみてください。
　そして、何よりも大切なことは「自分を大事にする」姿勢です。

　あなたの心と体を守りながら、笑顔で日々を重ねていけることを心から応援しています。

完