【海外記事】UXデザイン心理学の9原則とその活用法
こんにちは、RAKSULでデザインインターンをしている川村です。
今回も、デザイン心理学に関する海外記事についてまとめました。画像も以下で紹介する記事から引用しています。
The Nine Principles of UX Design Psychology: Can You Predict the Behavior of Your Users?
1. The Principle of Least Effort
活用方法 ①:オンボーディングなどでユーザーに何かを説明しないといけないとき、テキストでではなく、実際のシステムがどのようなものかがわかる(デモページのような)例をユーザーに見せる。
活用方法 ②:もしテキストで説明する場合、できるだけ簡潔にまとめる。
活用方法 ③:似たような情報を載せる場合、グループ化する。グループが大きければ、絞り込み機能やソート機能も活用する。また、ユーザーが探しているものを簡単かつ迅速に見つけられるように、検索バーを設置する。
活用方法 ④:ホバー効果を活用するなどして、ユーザーがクリックできる要素かどうかを認識できるスタイルにする。特に、ボタンやテキストリンク、画像など。
活用方法 ⑤:使用するフォントは読みやすいようものを採用する ... フォントのサイズ、使用するカラー、背景色とのコントラストも考慮する。
2. The Principle of Perpetual Habit
活用方法 ①:プラットホームの慣習に従うこと(例:フッターはページ下部に設置する)... 自分たちのウェブサイトを際立たせるために慣習から外れたデザインにすると、ユーザーを混乱させる可能性ある。
活用方法 ②:ユーザーが1~2回のアクセスでサイトを使いこなせるようにするため、レイアウトとナビゲーションはシンプルにする。また、重要なページはホームページからワンクリックで遷移できるようにする
… これはSEO対策にも良い。
3. The Principle of Socialization
活用方法 ①:ウェブサイト上にソーシャルメディアのプラットフォームに遷移するボタンを設置する … 会社は社会へのエンゲージメント率も上がり、またユーザーも会社に問い合わせしやすくなる。また、ブログ記事がある場合はSNSへの共有ボタンを設置する。
活用方法 ②:自分たちのプロダクトがユーザーから愛されていることを証明するため、プロダクトのレビューや評価、顧客の意見なども取り入れる。
4. The Principle of Emotional Contagion
活用方法 :感情的な写真を見せたり、ストーリーを載せることで、相手に感情移入しやすくする。(例:StoryTerrace の助けを借りて自分の伝記を書いた老人の話がある。彼は、両親や祖父母にも自分たちの物語を書いてほしかったと証言している。誰もがよく知っている感情、つまり両親や祖父母への愛を、写真やストーリーを通して訴えることで、サービスがいかに重要であるかを示している。)
5. The Principle of Identity
活用方法 ①:カラーやロゴ、メッセージ、スローガンで、企業独自のブランドを展開する。プロダクトやサービスに関わっている人の写真を見せる。ニュースレターやディスカウントメールを送ってユーザーや顧客に自分たちのブランドを思い出してもらう。一番重要なのが、唯一無二のブランドを確立すること。
活用方法 ②:ユーザーを気にかけていることを伝える。そのためには、UXの各ステージでユーザーにフィードバックを与えることが重要。
活用方法 ③:ユーザーにプロダクトやサービスのフィードバックを求めることを忘れないように。ただし、ユーザーは簡単にスキップしたりフォームを閉じられるようにする必要あり。
6. The Principle of Beauty
活用方法 ①:デザインシステムを構築し、忠実にガイドラインに従う … フォントやカラー、ボタンのスタイル、ナビゲーション要素、アイコンをミックスしたりせずに、スタイルガイドに従うように。
活用方法 ②:市場のトレンドに常に注目する ... 現代のユーザーの期待に応えられるように、自分たちのデザインに関連性と話題性を持たせる。
活用方法 ③:Dribble, Behance, Muzli などのデザインプラットフォームからデザインのインスピレーションを得る。
7. The Magical Number Seven, Plus or Minus Two
活用方法 ①:人々が覚えられること以上のことを覚えさせないようにする。何かしらの理由があって似たような要素を複数載せないといけない場合はグループ化する。(例:Trelloというプロダクトの右のアクションバーを見ると、16の要素が並べられているが、4つのグループに分けれており、探しやすい構成になっている)
活用方法 ②:ユーザーにたくさんの情報を見せることになった場合、プロセスを段階的に分ける。
8. The Psychology of Mistakes
活用方法 ①:ユーザーがどの機能やどこのフローで間違いを起こす可能性があるかを探る。曖昧になっているまたは混乱するであろう箇所を予測し、排除する
... この最も簡単な方法はユーザーテストを実施すること。
活用方法 ②:航空チケットの予約や送金などの重要なアクションは、アクションを行う前にポップアップやメールなどでユーザーに確認する。
活用方法 ③:「元に戻す(undo)」ボタンを取り入れる … 自分のアクションを修正あるいはキャンセルできることは、ユーザーの安心感にもつながり、アプリをコントロールできていると感じられる。
活用方法 ④:ユーザーがミスをしたら、丁寧に伝える(例:データ入力フォームで間違ったデータを入力していたら、何が間違っているかのフィードバックを提供する)。
9. Focus, Attention, and Concentration
活用方法 ①:ユーザーの注意をそらさないように、ランダムなポップアップ、バナー、またはサウンドを使用しない
... 複数のポップアップやチャットボットのウィンドウ、cookieの通知、ディスカウントのバナーなどが次々に表示されるとうざく感じてしまう。
活用方法 ②:サイトのUIは記憶しやすくまたユニークであること。ただし、やりすぎは The Principle of Beauty に反するため気をつけるように。
活用方法 ③:顧客の集中力を維持するために、プロセスのはじまりと終わり、ステップを完了させるのにどれくらいの時間を要し、どれだけのデータを入力しなければならないかがわかる必要があるため、段階的なプロセスであればタイムラインを付け足す。
Wrap Up
前回の記事でもメンションしたように、UI/UXデザインは人間心理と深くリンクしています … プロダクトそのものではなく、ユーザーとのインタラクションをデザインします。だからこそ、彼らの人間性、傾向、弱点、長所、恐れていることを知らなければなりません。自分も、今回紹介した9つの人間心理を念頭に置いて、これからデザインしていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
Cya! 👋🏻
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