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kyatapy
Benzとベンチと治療椅子と
昼下がり、遅めのお昼ご飯を買ってもどると、今日も代官山のクリニックのまえにはベンツが我が物顔で路駐している。オーナーだ。
歯科医院の理事長や院長は、ベンツやアウディが好きだ。このオーナーももれなくベンツがお気に入りだ。
スタッフのボーナスはいっこうに増えないが、半年おきに乗り換わるこのベンツがいつもぼくの頭を痛くさせる。。
歯医者で働いていると、知り合いから良い歯医者の見分け方を聞かれることも多い。こんなのは簡単で、合うか合わないかだ。Googleやらエキテンやらの口コミサイトは当てにならない。中の人からしてみると、本当に良い先生ほど辛口の評価をされていることも少なくはない。
先生の歯科治療のレベルなんてあんまり正当に評価されないもので、愛想が良いとか、接遇がいいとか、内装が良いとか、そんなクリニックが評価されているのがよくわかる。悲しい現実だなあと傍目からみても思う。
何軒かのクリニックをわたり歩いてそれでもわかったのは、治療椅子のことだ。
治療椅子もクルマと一緒で、安いものから高いものまでピンキリだ。200万くらいから高いものだと1000万を超えるような椅子まである。
ここにお金をかけるかどうかはそのクリニックが治療にどれだけ意欲があるのかが丸わかりだ。
自分が通っている歯医者の椅子がどんなメーカーで、どんなグレードなのかを調べてみるとよい。
ふかふかのシートでラグジュアリーにしてあっても、機能は最低レベルのハリボテ感の半端ない治療椅子も最近少なくない。
Benz1000万、待合のベンチ100万、治療椅子200万のA先生
Vitz200万、待合のベンチ5万、治療椅子1000万のB先生
B先生が日の目を見ることがない世の中を憂うように、お昼のシャケ弁は塩辛い。