たんぽぽ(ひらかた野草日記)
道端で、畦道で、時にはコンクリートの隙間からも黄色い花をのぞかせて、私たちの目を楽しませてくれるタンポポ。綿毛を吹いた子供の頃の思い出を誰しも持っているのではないでしょうか?よく見るとはなびらが幾重にも重なって非常に美しい姿をしています。
都市部に多くみられる外来種のセイヨウタンポポは年中花を咲かせるのに対し、在来種のニホンタンポポは春の短い時期にしか花を咲かせません。見分け方は花の根本部分にある緑色の部分が反り返っているのがセイヨウタンポポ、閉じているのがニホンタンポポです。あなたのおうちの近くに咲いているのは、どちらのタンポポでしょうか?
毎年3月~5月にはこの分布を調べるタンポポ調査という取組があります。http://gonhana.sakura.ne.jp/tanpopo2020/index.php
茎を草笛として吹いたり、タンポポコーヒー・タンポポ茶などの加工品や若葉をおひたしなどの食用にすることもできます。健胃・利尿の薬効もあるすごい植物なのです。属名の「タラクサクム」が「苦痛を癒す」という意味というのも頷ける気がしますね。