いちばん大事なものは、
私は、2020年の3月末まで小学校で働いていました。
その後、ワーホリでスペインへ1年間行く予定だったので、小学校教諭の経験を活かして、両親、もしくはどちらかが日本人である、海外在住の子どもたちにオンラインで日本語を教える仕事を得ました。今もずっと続けています。
主は、ヨーロッパ圏在住の子どもたちですが、アジア圏、北米圏の子どもたちともレッスンをしています。ほとんどの子どもたちとは4年半ほどのお付き合い。出会った頃は、まだ幼稚園・低学年だった子どもたちもみんな成長して、話す内容にも深みが出ています。
6年生の教科書単元「いちばん大事なものは」で、アメリカに住む12歳の女の子と話をしました。
「いちばん大事なものは、何ですか。」
彼女は、「わたし」と答え、その理由を問うと、「わたしが、生きている。」と言いました。
言葉って、多くを語らなくても伝わりますよね。深いな、と思いました。
もっと彼女に聞きたくなって、「〇〇ちゃんの人生を楽しく、幸せなものにしているものは、何ですか。」と尋ねました。
答えは、「友達、弟と遊ぶ、算数、読書、日本語クラス、writingのクラス、日本、友達の犬、小さな動物」でした。
私は、彼女の人生の一部になれたこと、心から嬉しかったし、この時の気持ちを忘れたくありません。人と何かを学ぶ仕事、子どもと一緒に学べる仕事が好きなんだ、と改めて感じました。
オンラインでも、人と人、心は繋がるんだということ、様々な国に住む子どもたちから教えてもらっています。
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