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新人エヴァートンファン、グディソンパークへ行く#6〜2日目②、スタジアム訪問〜

こんにちは、どーしたです。

前回は大変申し訳ありませんでした。
今度こそスタジアム探訪となっているのでお楽しみください!

グディソンパークへ

まだ不安はあるものの、何とかなるさと自分に言い聞かせ改めてバス停へ向かいます。

グディソンパークへ行くには
「Liverpool Queen Square Bus Station」
6番乗り場から19番のバスに乗りスタジアム目の前の
「Bullens Road」
というバス停で降ります。

リヴァプールではバスが来るまでバス停脇の待合スペースや歩道の端で待ち、到着すると乗り口にぞろぞろと移動して取り囲むような形になっていました。

「列になってキチンと並ぶのは日本人だけ」
なんてよく耳にしますが、本当にそうなのかもしれないなと感じた瞬間でした。

それなりの密集度ではあるもののスリに気をつけながら自分のタイミングまで待ってバスの乗り口へ。

チケットの買い方はリバプール・サポーターズクラブの記事を先に読んでおいたおかげでスムーズに買うことができました

https://www.liverpoolsc.jp/

一人分のチケットを買う場合は
「Single to Bullens Road, please」
と運転手に告げ、合図をされたら端末にカードやスマホをかざして決済します。
クレカの他にもApple PayやGoogle Payなどいくつかの方法があったので、ご自身が普段使われているものがあればそれを選ぶというのがいいかもしれません。

準備編でも書きましたが、出口付近はスリの危険があり2階は人の目が届きにくいという危険があるため自分は1階の一番後ろが空いていればそこに座っていました。(日本にいるときも落ち着くという理由でいつも一番後ろです)

バスはかなり飛ばす上に明確なアナウンスがないことがほとんどのため、なるべくBus Checkerや地図アプリで自分の現在位置と目的のバス停まであといくつかを把握しておくことをおすすめします。
(運転もそれなりに荒いので乗り物に弱い人は酔い止め薬を日本から持っていきましょう)

ちゃんと降りられるかということはもちろん、これからグディソンパークに行くんだということでバスが進むたびにどんどんと緊張感が高まっていきます。

スマホとにらめっこしていたおかげで乗り過ごすことなくBullens Roadに到着し、運転手にお礼を伝えて降車。

もう緊張感MAXです。

バス停から上を見上げるとそこには

見慣れたエンブレムとブルーのスタジアム

写真でも映像でもない、本物のグディソンパーク

日本を出発して丸2日、ついに本当の目的地に辿り着きました。

スタジアムが目に入った瞬間、不安やここまで上手くいかなったことなど全部どうでも良くなりました。
おそらく一生に一度のチャンス、思い切って来て本当に良かったと心の底から思いました。

興奮を抑えきれないまま、スタジアムの周りを歩き回ります。

伝説のストライカー、ディキシー・ディーンの像
中継で何度も見た光景が目の前に
周りの建物には壁画がいくつも
記憶に新しい発煙筒リッチー

顔がニヤけそうになるのを堪えながら外観をこれでもかと味わい尽くします。

スタジアムの壁にはエヴァートンの歴史が書かれた幕やEverton Giantsと呼ばれるレジェンド達の手形があり、それらを眺めクラブの偉大な歴史に触れることで、更にクラブへの愛が深まるのを感じました。

とりあえず下見のつもりだったので、この日はこのあたりで退散。
まだ来る機会はたっぷりありますからね。

ついでに翌日に備えて自分の入場口を探すのですが、何故か番号が飛んでいて見つかりません。
飛んだ番号の間にあるのは事務所のエントランスで、どう見てもここからは入れないのが分かります。

探すうちにもしかしてと思い、怒られるのを覚悟でエントランス脇の駐車場の奥に進んでいくと……。

え!?ここ!?

奥へ入らないと見つけることができないほど角に狭く作られており、何とその前にはゴミ箱の列が…。

さすが100年以上の歴史を持つスタジアム、今では考えられないような面白いことが起こります。
(因みに入場口が狭いのは不正入場を防ぐための設計という説があるそうです)

入場口の下見が完了し、翌日に向けてのもうひとつの準備のためにとある場所へ向かいます。

それは……………


オフィシャルショップ!!!

スタジアムに行ってオフィシャルグッズを買うのであればEverton Oneへ行きましょう。
ただし、スタジアム併設ではなく通りを一本渡ったところにあるので迷わないように。

中は暗めの照明になっていて、試合日でなければ人も少ないため落ち着いて買い物ができます。

最終日に参加予定のスタジアムツアーで10%割引のバウチャーをもらえるとのことなので、この日は翌日の試合に身に着けていくユニフォームとマフラーだけを買いに来ました。

グディソンパークの模様を襟や袖に入れた1stユニ。
残念なのはボタンがプラスチックのパチンと留めるやつなのくらい。
そして青と白のシンプルなストライプのマフラーを購入。
このときはシーズン終盤だったためどこ見回してもセール状態で、ユニフォームも半額程度で買えてしまいました。

ここ一つやらかしました。
退店したところでマーキングを忘れたことに気づいたのです。
戻ってお願いしようかとも思いましたが、さっき英語分からんで落ち込んでた人間のため、それをする気力と勇気がなく…明日どうにかしよう!となりました。

Everton Oneではこのあともユニフォームを買いましたが、「マーキングしますか?」とは一度も聞かれなかったため、マーキングを依頼する言葉を準備してから行くことをおすすめします

因みに自分は
Can you print the numbers on the shirt?
と言ったはずです。

現地ショップの案内などを見ているとマーキングでは通じない可能性が高いので注意が必要です。

スタンリーパークを抜けて

買い物を終えたところで時計を見ると16時。
戻って夕食を食べるにはまだ少し早い時間です。

思ったより元気が余っていたので、スタンリーパークを通りアンフィールドへと向かうことにしました。

元々この日は午前中にアンフィールドのスタジアムツアーに参加予定でしたが、飛行機の欠航の影響で泣く泣くキャンセルしていました。

この日のツアーは既に終了していましたが、せっかくなのでせめて外観だけでも見たいと思い歩き始めます。

また明日

グディソンパークとアンフィールドはスタンリーパークを挟んで位置しており、直線距離ではわずか600m程しか離れていません。

エヴァートンのスタジアム移転でこの光景が見れるのも今季が最後となる

なぜこの位置関係なのかというのは両クラブの歴史に深く関わっているのですが、それについては後の回で書きたいと思います。

さて、ひとまずスタンリーパークの中へ。
住宅街のど真ん中にあるこの公園は4万5千平方メートル弱(東京ドーム約9.5個分)というとてつもない広さ。

公園内には庭園のような場所、だだっ広い芝生の場所、子供向け遊具のある場所など様々なエリアがあり地元の人たちは好きな場所で思い思いの過ごし方をしていました。
近所にこんな大きな公園があるの羨ましいですね。

公園内から両スタジアムの屋根を見ることができます

歩いているとなんと桜が!
ここに限らず、リヴァプールでは何度か桜を見ることがありました。
インターネットでは文献が少なく詳しくは調べきれませんでしたが、日本との交流のシンボルとしてリヴァプールに桜が渡ったのではないかとのことです。
5年前に姉妹都市の戸田市の学生が植樹を行った記事を確認できました。


アンフィールドへ

スタンリーパークを抜けてアンフィールドへと続くメインストリートに出ました。

既にスタジアムの一部が見えていてワクワクしますね。

通りにはKOPが集うであろうスポーツバーもあり、アンフィールドが近づいてきている実感が湧いてきます。

そして、遂にご対面…!

デカすぎん………?

あまり言いたくはありませんが、グディソンパークとはえらい差です…。
拡張されたメインスタンドの大きくそして重量感のある外観に圧倒され、しばらく言葉が出ませんでした。

カラバオカップ優勝の装飾
ぐぬぬ…となるチャンピオンウォール
The KOPの外には大きなYNWAの文字

試合がない上にこの週はアウェーゲームにも関わらず、スタジアムにはたくさんの観光客の姿が。
ほぼ地元の人しか見かけなかったグディソンパークを見た後だけに
「これが、グローバル化に成功したビッグクラブか…」
と大きな差を感じざるを得ませんでした。

我々も頑張りましょう!

メインスタンド下にはヒルズボロの悲劇の慰霊碑があります。
事件から35年経った現在でも献花と蝋燭の灯りがそこにあり
「事件を風化させてはならない」
「二度と同じ過ちを犯してはならない」
という固い意志が伝わってきました。

エヴァートンとリヴァプールは同じ街を本拠地としダービーマッチを行う関係にはありますが、かつてフレンドリーダービーと呼ばれていたように、お互いのファンは職場や家庭内でも混ざり合いそして困難が起きたときは手を取り合ってきた歴史があります。

マージーサイドのクラブのファンとしてこの事件をしっかりと理解して、決して忘れてはいけないと強く感じる出来事でした。
(個人的な感情ですが、こういった慰霊碑などを撮影することに強い抵抗があるため写真がありません。文章のみとなってしまったため伝わりづらく申し訳ありません)

何でもあるLiverpool ONE

ひと通り外とショップを見終わって時計を見ると17時。
ホテルに戻る目安を19時としているので、そろそろ夕食を摂りたいところ。
バスに乗って中心地に戻ります。

アンフィールド目の前の
「Liverpool FC」
というバス停から17か17Aと書かれたバスに乗ります。
ただし、中心部行きのバス停は道路の反対側なのでお気をつけください。

というわけでQueen Squareに戻ってきまして、これからLiverpool ONEという場所に向かいます。

Liverpool ONEはLime Street駅やQueen Squareから徒歩10分程の場所にある巨大な商業施設で、ショップ、レストラン、アクティビティ施設と何でも揃っている場所です。
エヴァートンとリヴァプールのショップもこちらにあるので、スタジアムまで行く時間がないときはこちらを利用する手もあります。

Queen SquareのバスターミナルからLiverpool ONEへ向かう途中の道は通常であれば露店がいくつか出ていて賑わっているのですが、17時を過ぎてから行ったのでこの日は皆さん店じまいと帰宅ムード。

雰囲気と地理を把握するために施設内をブラッと歩き回りつつ夕食をどうしようかと探してはみたものの、正直レストランは敷居が高い…。
入るためのお決まりのやり取りなどを勉強してこなかったせいで、旅行を通してなかなか勇気が出ませんでした。

やはりファストフードが楽だろうということでこちら

マイケルジャクソンみたいな鳥のロゴがお気に入り

SLIM CHICKENSというフライドチキンチェーンに入りました。(イギリス国内チェーンかと思ってましたが、どうやらアメリカ発だそうです…)

こちらもマクドナルドと同じく非接触注文、英語が話せない人間の強い味方です。

港湾エリアの建物まで見渡せる気持ちのいいカウンターがあってとてもリラックスできました。

頼んだのはバーガーとフライドチキン、日本のKFCでもいつもこんな感じで食べてます。

バーガーのチキンの味付けが以外にもにんにく焦がし醤油に近い日本人の舌に合う味で、そこにドレッシングの酸味とピクルスの甘みが合わさってとても美味しかったです。
フライドチキンも王道の味付けで文句なし。

写真で見ると物足りなさそうですが、これでしっかりボリュームがあり大満足でした。

時計を見るともうすぐ19時になろうかというところ。

ホテルに戻るためにLime Street駅の方まで歩いてきましたが、まだ割と明るい。

ということで、遅くならない程度に駅の撮影することにしました。

イギリスでは例外を除き基本的に改札がないので、いつでもホームで列車を取り放題と鉄道好きには嬉しいシステム。
この駅も改札があるのは高速鉄道が停車するホームのみ。

日本の都市圏ではまず見かけないカラフルな車両に
軽いカルチャーショック
欧州の駅舎といえばアーチ状!
この風情がたまらない
一列に停車駅と停車時刻が書いてある行き先表示
その分とても大きくて細かい…

何だかんだでこういう場所にいるときが
「知らない場所に来たんだなぁ」
と感じられたりするんですよね。

次回予告

というわけで、色々ありながらもリヴァプール滞在一日目が終了しました。

さあ次回はいよいよメインイベント
グディソンパーク試合観戦

自分でも書くのがとても楽しみです。

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