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1年のはじまりと、地続きの日々

2019年になった。

年末年始の空気も落ち着いて、もうすぐ仕事が始まろうとしている。人より少し長い冬休みだったから社会復帰できる気がしないな、なんて思っていても始まればきっとうだうだ言いながらも楽しめるのが想像できる。(始まる直前が一番辛いやつだよね)

本当は2018年の終わりにもノートを書いていたのだけど、なんだか言いたいことがたくさんありすぎてそしてそれを無理やり言葉にしたら野暮になってしまうから途中でやめた。ただ、楽しい一年だったことは間違いない。

年越しは、大学時代の仲間たちと長野県の阿智村で過ごした。日本一星空が綺麗だというその土地で、「禊」と名付けてできないものまね大会をしたり(二度とやらない)、「THE-T」というパズルに頭を悩ませたり、メイウェザー戦に歓声を上げたりして年越しを待った。

年を越す瞬間どうする、とたくさん話し合った結果、ゆく年くる年を見ながら布団の上で正座して新年を迎えた。地味だ、なんて笑いながらいそいそと星を観る準備をする。その時の気温はマイナス8度だとSiriが教えてくれたから、ぎゃーぎゃー騒ぎながらホッカイロをありったけ身体中に張り合った。

外。そこには空一面に星が広がっていた。言葉にならないほどの量。冬なのに天の川がはっきりと見えた。街灯のない場所を探して、空を見ながら並んで歩く。とても静かで、静かすぎて、時折遠くでする犬の鳴き声が妙に怖かった。

「いつぶりだろうな、こうやって星見るの」

ぽつりぽつりと空を見ながら会話をする。一時期、わたしたちは星を観に行くのにハマっていたことがある。サークル終わりに車を借りて深夜、あちこちに星を観に行った。彼らとそうして出掛けるときはいつだって晴れていて、思い返すと不思議だった。それを口に出したら調子に乗り出したから少し後悔した。

元旦に、偽物みたいな完璧な星空を観たことを、きっとこの先の元旦に何度も思い出すのだと思った。わたしの誕生日に、クリスマスにに、いつか観たきれいな星空を思い出すのと一緒。それが、横にいる仲間たちも同じだったらいいな、なんて。

「2019年はどんな一年になるのかな」
そう、書きかけてやめた。言うならどんな一年にしようかな、だ。全部、自分次第。

2018年は、2017年のわたしが想像していなかったことがたくさんできた。2019年もそうでありたい。わくわく、していたい。

年越しだの、平成最後だの、言ってはいるけど結局それは区切りやけじめであるだけで、全部は地続きなんだ。わたしたちはどうやったって昨日、今日、明日、と日々を続けて行くことしかできない。リバースもスキップもない。続けて行く日々の先の一年後、だ。突然変わることなんてできないし、どこかへ行けることもない。

日々、できることを。毎日の中にときめきを。

どうせなら陽の当たる道を選んで、歩いていきたいから、さ。

2019年も、よろしくお願いします。

#nite初め #日記 #エッセイ

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