人見知りが話をするために。イベント出展で掴んだコミュニケーションのヒント
こんにちは。消しゴムはんこイラストレーターの8110(はいと)です。
デザフェス等のイベントに出展する際、記念はんこを持っていく試みをしています。インクは1種類のみですが、無料で自由におせる形にしているので、用意している台紙や、手帳等におしていただけます。
ブースの記念はんこスペースはだいたいこんな感じです。
今回は、記念はんこを導入したきっかけや、デザインするときに決めていること、歴代の記念はんこの紹介をしたいと思います。
はんこそのものを売らないけど、はんこを使ってることを伝えたい
消しゴムハンコは、小学生のお子さんや、お母さんたちに人気があるコンテンツだと思っています。
そして、消しゴムはんこ作家さんは、ほとんどの人たちがはんこそのものを販売している方も多いですし、はんこの図案も「よくできました」とか「ありがとう」等のコメントがついたはんこが多いです。
そんな中で、私ははんこそのものを売る形にはしておらず、はんこを捺した紙雑貨やはんこのイラストを使った雑貨を販売しているため、「私のはんこ自体に触れていただく機会がない」「はんこを使ってることをわかってもらえない」と感じました。
どうやったら立ち寄ってもらえるきっかけが作れるか。作品を知ってもらうためのコミュニケーションのきっかけを作れるか。
なにより、次のイベントでどうやったらもっと人が来てくれるのかと悶々としていました。(素通りされるのは地味に寂しい・・・!)
きっかけは好きな作家さんのinstagram
ある日eric(@eric_smallthings)さんという、尊敬している消しゴムはんこ作家さんのインスタを見ているとき、ワークショップや個展用に記念はんこを作られているのを見て、これだ!と思いました。
ericさんの作品は、温かみのある雰囲気と、きめ細かさがとても素晴らしいのでぜひ作品をご覧になってください・・・!
記念ハンコがあれば「よければおしていきませんか?」とお声がけするきっかけにもなるし、そこからコミュニケーションするきっかけになるから、作品は全て同様に消しゴムはんこをおした図案を使っている、手押ししていることを伝えることができそう!よし!真似しよう!
というのが始まりです。
実際人見知りすぎてガチガチに緊張しつつも、お声がけするきっかけになっているかなと思います。(それでもちゃんと声がかけられない・・・)
文字が主体のデザインにする
記念はんこのデザインを考えるときは、ヒゲのモチーフを入れることはもちろんなのですが、「文字を主体にしたデザインをする」ことを決めています。
理由はざっくりこんな感じです。
・文字を彫るのが苦手なので苦手と向き合うため
・イベント行った記念として持ち帰ってほしいから
・ロゴのデザインとして考えたかった
文字を彫るのが苦手なので苦手と向き合うため
文字を彫るのがものすごく苦手なので、あえて挑戦する機会にしたいなと。
尊敬するはんこ作家さんたち、なぜあんなに綺麗に文字が彫れるのか…神なんだろうか…これが…神業…
尊敬しかないです。
イベント行った記念として持ち帰ってほしいから
駅とかにあるご当地スタンプ的な感じで、「ここ行ってきた!」が分かるような物があるのも楽しいよなーと思っていて、
「こないだデザフェス行ってきたんだー」って話のタネにできるようなほっこりアイテムになったり、コレクションしてもらったりできたらいいなぁと思っています。
ロゴのデザインとして考えたかった
作家・イラストレーターとしても活動しているけど、デザイナーでもあるよ!ということで、ロゴのデザインとして考えようと自分自身の意識づけをしています。
2017〜2018年の記念はんこ
今まで作った記念ハンコを振り返ってみたいと思います。
前回の記事で初回以外ははんこ作ってるって書いたのですが、なんだかんだで3回目の出展時から作り始めてたみたいです。
(記憶がすでにあやふや・・・)
右から世田谷アートフリマ、デザインフェスタVol.47、真夏のデザインフェスタ2018、デザインフェスタVol.48の順になっています。
こうやって改めて見て見ると、多少ながらも成長してる気がして少し嬉しくなります。
世田谷アートフリマ
謎にハンバーガーですね。
ハンバーガーのはんこを新作で作ったタイミングだったので、それに完全に持っていかれてる感があります。
ポップな感じが結構気に入ってるので、ブラッシュアップしたいデザインです。
デザインフェスタVol.47
文字で形を作るというコンセプトで、シルクハットをイメージしたデザインにしています。
文字の形やバランス等、全然詰め切れておらずな感じですね・・・
このときから持ち手をつけるようにしています。
真夏のデザインフェスタ
真夏のデザインフェスタのデザインは、重ね押しができるデザインにしてみました。夏だったことと、子供たちでもずれにくいシンプルな形がいいなと思いジュースのデザインになりました。
「何味のジュースにする?」と子供たちとのコミュニケーションが楽しかったので、こういったタイプのデザインもまた挑戦したいです。
デザインフェスタVol.48
賑やかなデザイン、プレゼント感をコンセプトに、箱からバーン!と出てくるデザインにしました。
普段は線画にする形で彫ることが多いので、どこをベタ面にしてどこを抜くのかのバランス感を考えるのも楽しいです
もっと色々なイベントに出展して、記念はんこの数がそろったら、デザインをリメイクしたり、ZINEにまとめたりするのが密かな野望です。
そして、いつかたくさんの人たちがはんこを押してくれて、ハンコが真っ黒になる日がきたらいいなと思っています。