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年末なんでまったりとした話
師走は気があせる。
普段、あまり行かない場所に行くために慣れない駅で乗り換えをする時など尚更だ。
Googleマップで錦糸町で降りて乗り換えて、亀戸に行く。
目的をこなすには、タスクを確実に一つ一つ丁寧に、が基本である。
頭の中は錦糸町で降りて乗り換える、ということでいっぱい。
錦糸町の駅で無事降りる。が、中央線の乗り場がわからない。
繰り返すが、師走は人の気を焦らせる。
そういう時は、素直に人に頼る方がいい。
僕は改札横の駅員さんに尋ねる。
「錦糸町に行くにはどの電車に乗ればいいですか?」
「は?」と駅員さん。
このご時世だから、飛沫防止のビニール越しの会話に慣れている。声は届きにくい。
「錦糸町に行きたいんですが」
今度はゆっくりはっきり大きな声でいった。
「錦糸町はここですが」
駅員さんも今度はゆっくりとはっきりと大きな声で教えてくれた。
そういえば10数年前、明け方まで歌詞を書いていた時の話。
タバコの切れた。ものを書く時の左手のタバコは欠かせない。
僕は近所のコンビニに行った。
かなり作詞に行き詰まっていたこともある。時間も明け方ということもある。
気分転換も必要だった。
近所のコンビニに着いた。
「マイルドセブンを5つください。カードで」
当時吸っていた銘柄を言った。今のコンビニみたいに銘柄ごとに番号がふってはいなかった。
「は?」店員さんは聞き返してきた。
外国の人でもなさそうな店員さん。なぜ、通じない。他に買い物もせずに直接レジに行く客は大体タバコを買うに決まっていて、マイルドセブンといえばかなり有名な銘柄である。
確かこの時も、僕ははっきりゆっくり大きめの声で繰り返した。
苛立つでもなく、責めるでもなく。そういう態度を取るには、とにかく僕は疲れていた。
3度目、同じセリフを言っている途中、僕はハッと気づいた。
僕の脳みそとは別に、口が発していた言葉に。
「セブンイレブンを5つください。カードで」とセブンイレブンの店員に向かって言っていたのだ。
きっと僕の言葉を最初から正確に理解していた店員さんの頭の中には、どんな思いが巡っていたのだろう?
自分にこの店舗を含めて5つも売却する権限を持ってないことを、この深夜の客に伝えた方がいいのか?
そもそもカードで買えると思っているのか?
なんか知らんけど、この客、目がやばいな。
みたいなことだろうか。
気の毒なことをした。
皆さんも気をつけてください。
おまけ
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散文、もしくは想像の遊び場。
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