![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/132122932/rectangle_large_type_2_97e2026b0dd7deca27cce2ff3b3decbf.jpeg?width=1200)
夜の時間
夜の底に大したものはない。
若いという時間が終わりかけていた頃の話ですけど。
そんなふうに考えたことがありました。悟った風に。
それでもまだ夜な夜な飲み歩いていた時代の話です。
その夜の一杯目の酒は美味いものです。
日中がどんなにしんどかったとしても、グラスの中で揺れる琥珀の液体は気分を高揚させてくれます。夜の始まりです。
テーマパークの門をくぐった時の気持ちに似てるんですかね?
よし、隅々まで楽しんでやろう、みたいな。
一杯目を飲み干した時点ですでに心は躍っているわけですから、もう一杯飲んだらもっと楽しくなるのでは、と杯を重ねていくわけです。
夜は入り口ですでに楽しい。もっと奥に、もっと深くに行くともっと楽しいはず。
アホな理論です。
まあ三杯目くらいまではこの定義が当てはまるとして。
果たして数時間後、一人の部屋に白々とした朝日が差し込んできた時に、ああ、夜の底には大したものはなかったな、と毎回思うわけです。
ここから先は
2,344字
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16628562/profile_a6b927a8c4f8868077d2d8c18ad142f8.jpeg?fit=bounds&format=jpeg&quality=85&width=330)
<このマガジン内のアイテムの中には、めっちゃあっさりしてるのもあったり単品購入はあんまりお勧めしません>
月◯回、更新します!と目標にしようとした瞬間に、得も言われぬプレッシャーがのしかかってきたので、精一杯更新します、にします。たくさん更新するとこもあろうかと思いますが、あぁ、そういうモードなんだな、と思ってください。逆もまた然り。
散文、もしくは想像の遊び場。
¥580 / 月
ハートランド(生ビール) ¥580
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?