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サムギョップサル
最近、家の近くに美味しい韓国料理屋さんを見つけまして、足繁く通っています。
そこはいわゆる町韓国(町中華みたいな)で、カニやエビなどの高級食材を使ったメニューはないんですけど、そのかわりチヂミとかチャプチェとか安くて美味しい物が揃ってます。お店の方がおそらく韓国系の方だと思うので、味も本格的で。
中でもサムギョップサルが最高なんです。
何より味が最高ってのもあるんですけど、あわせて僕がサムギョップサルにいい思い出があって脳内的に好きという理由もあります。
思い出話になるんですけど、デビュー前、仕事もお金も、ついでに東京に友人もない頃。
スケジュールといえば、スタッフからの生存確認の意味合いもあったんでしょうか、まれに打ち合わせだけがある状態でした。
形だけの打ち合わせ(特に急を要した議題もなかったものですから)をしたあと、当時のディレクターは我々をご飯に連れて行ってくれました。おそらく我々の「飯を食わせろ、酒を飲ませろ、このまま薄暗いワンルームに帰りたくない」という鬼気迫る目に負けたんだろうと思います。
そういう時に、ディレクターが時々連れて行ってくれたのがサムギョップサル屋さんでした。
当時、ディレクターも若かったわけですから、お金もそんなになかったと思います。シンプルに焼肉というわけにはいかなかったのかもしれません。サムギョップサルは豚肉なので比較的に安価だったからなんでしょうか?
とにかく我々の脳は、ただひたすらに「肉だ!」という喜びセンサーが大暴れしていたものです。
もう牛だの豚だのとかを見分けることはできていませんでした。ただ「肉」。
(この時の若いディレクターよりももっと偉い事務所の人に、稀にご飯を連れて行ってもらう機会に偉い人が「何食いたい? 魚? 肉?」と聞かれて、何か深い禅問答かと思ったくらいです。肉がいいのが決まってるのに魚っていう選択肢を突きつけるってなんかあるのか・・・、って」
そういう思い出もあって、サムギョップサルが好きなわけです。
それにしたって、食う気と飲む気に満ち溢れた男3人にどこかに連れて行くって、それなりにプレッシャーだったでしょうね。ありがとうございました。
さて
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散文、もしくは想像の遊び場。
ハートランド(生ビール) ¥580
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